WooCommerceは、WordPressで最も人気のあるEC(電子商取引)プラグインの一つであり、オンラインストアを簡単に構築できます。このガイドでは、WooCommerceを使って新しいオンラインショップを設定する方法を完全かつ包括的に解説します。
1. WooCommerceのインストール
まず最初に、WordPressサイトにWooCommerceをインストールする必要があります。

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WordPressにログイン
管理画面にログインし、ダッシュボードにアクセスします。 -
プラグインのインストール
ダッシュボードのメニューから「プラグイン」→「新規追加」を選択します。検索バーに「WooCommerce」と入力し、検索結果から「WooCommerce」を見つけて「今すぐインストール」をクリックします。その後、「有効化」をクリックします。 -
WooCommerceのセットアップウィザード
有効化後、WooCommerceのセットアップウィザードが自動的に表示されます。このウィザードは、オンラインストアの基本設定を行うために非常に役立ちます。ウィザードの手順に従って、以下の設定を行います。-
店舗情報
店舗の住所、通貨、販売地域(日本国内、国際的な販売を行う場合など)を設定します。 -
支払い方法の設定
支払い方法として「クレジットカード」「銀行振込」「代引き」などを選択できます。一般的には「PayPal」や「Stripe」などのオンライン決済ゲートウェイを使用します。 -
配送方法の設定
配送地域や配送方法(送料の設定)を決定します。WooCommerceには標準で配送ゾーンの設定があり、地域ごとに異なる送料を設定できます。 -
税金設定
日本国内で販売する場合は、消費税の設定を行います。税率の設定を有効にすることで、自動的に税金を計算することができます。
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2. 商品管理
次に、オンラインショップで販売する商品を追加します。
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商品カテゴリの作成
商品が多い場合は、カテゴリを作成して商品を整理しましょう。ダッシュボードの「商品」→「カテゴリ」でカテゴリを設定できます。カテゴリは、商品の分類に役立ち、ユーザーが簡単に商品を見つけることができるようになります。 -
商品を追加する
ダッシュボードの「商品」→「新規追加」をクリックし、商品名、説明、価格、画像などの詳細情報を入力します。WooCommerceでは、物理的な商品だけでなく、デジタル商品やサービスも販売することができます。-
商品タイプの設定
物理的な商品、ダウンロード商品、または外部販売商品(アフィリエイトなど)のタイプを選択できます。 -
商品画像の設定
商品画像を設定して、顧客が商品を視覚的に確認できるようにします。
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在庫管理の設定
在庫を管理するために、「在庫管理」を有効にすることができます。これにより、在庫数が減少した際に自動的に商品が「在庫切れ」と表示されるようになります。
3. テーマの設定
オンラインショップのデザインは非常に重要です。WooCommerceは、さまざまなテーマをサポートしており、外観をカスタマイズできます。
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テーマの選択
ダッシュボードの「外観」→「テーマ」で新しいテーマを追加できます。WooCommerceに最適化されたテーマを選択することが推奨されます。例えば、「Storefront」や「Astra」などがあります。 -
テーマのカスタマイズ
「外観」→「カスタマイズ」でテーマをカスタマイズできます。ロゴの変更、色やフォントの設定、ヘッダーやフッターのデザインなどを調整することができます。
4. 配送設定
配送設定は、オンラインショップの重要な要素です。WooCommerceでは、配送方法や送料を柔軟に設定できます。
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配送ゾーンの設定
ダッシュボードの「WooCommerce」→「設定」→「配送」タブで、配送ゾーンを設定できます。配送ゾーンは、特定の地域や国に対して異なる送料を設定できる機能です。 -
配送方法の追加
各配送ゾーンに対して、無料配送、フラットレート(固定料金)、地域別料金など、さまざまな配送方法を設定できます。 -
配送業者との連携
日本国内の配送業者(例:ヤマト運輸、佐川急便)や、国際配送業者との連携も可能です。WooCommerceには、外部の配送プラグインを追加して、リアルタイムで送料を計算する機能もあります。
5. 支払い設定
オンラインショップで売上を得るためには、支払い方法の設定が必要です。
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支払いゲートウェイの設定
ダッシュボードの「WooCommerce」→「設定」→「支払い」タブで、利用する支払い方法を選択できます。代表的な支払い方法には、PayPal、Stripe、銀行振込、代金引換などがあります。 -
PayPalの設定
PayPalを選択した場合、PayPalアカウントとWooCommerceを連携させる必要があります。APIキーなどを入力することで、支払いがスムーズに行えるようになります。 -
クレジットカード決済の設定
Stripeなどのクレジットカード決済サービスを導入することで、顧客はカード情報を入力して簡単に支払いを行うことができます。
6. 注文管理と顧客サポート
注文が発生した後は、その処理や顧客対応を行う必要があります。
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注文の管理
ダッシュボードの「WooCommerce」→「注文」で、すべての注文履歴を確認できます。注文ステータス(処理中、発送済み、完了など)を変更することもできます。 -
顧客の管理
「ユーザー」→「顧客」で、登録された顧客情報を管理できます。顧客ごとに注文履歴やサポート内容を確認し、対応することが可能です。
7. SEO対策とマーケティング
オンラインショップが成功するためには、SEO対策やマーケティングが欠かせません。
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SEO設定
WooCommerceは、Yoast SEOなどのプラグインと連携することで、商品ページやブログ記事のSEOを強化できます。これにより、検索エンジンでのランキングを向上させることができます。 -
プロモーションの実施
割引クーポンやセールなどを設定することで、顧客の購買意欲を引き出すことができます。WooCommerceでは、クーポンコードや自動割引を簡単に設定できます。
8. セキュリティ対策
最後に、オンラインショップのセキュリティを確保することが非常に重要です。
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SSL証明書の導入
顧客情報を守るために、SSL証明書を導入しましょう。これにより、サイト全体で安全な接続が保証され、クレジットカード情報などの重要なデータが保護されます。 -
セキュリティプラグインの使用
WordPress用のセキュリティプラグイン(例:Wordfence、iThemes Security)を使用して、不正アクセスや攻撃からサイトを守ります。
以上が、WooCommerceを使って新しいオンラインショップを作成するための基本的な手順です。これらを踏まえて、自分だけのオンラインショップを立ち上げ、ビジネスを成功させるための第一歩を踏み出しましょう。