「いきもののふしぎなせかい:ほ乳類とは?」
ほ乳類(ほにゅうるい)とは、私たち人間をはじめ、さまざまな動物が属する大きなグループのことです。ここでは、ほ乳類の特徴や生活の仕方について、わかりやすく説明します。

ほ乳類の特徴
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おっぱいで赤ちゃんを育てる
ほ乳類の一番の特徴は、赤ちゃんにおっぱいをあげて育てることです。お母さんの体にある「乳腺(にゅうせん)」という部分から、乳(ちち)という栄養のある液体が出てきます。この乳は赤ちゃんが成長するために大切な栄養源です。だから、「ほ乳」という名前がついているんですね。 -
毛が生えている
ほ乳類は、体に毛(け)が生えているのが特徴です。人間や犬、猫、ウサギなど、いろいろなほ乳類が毛を持っています。この毛は、寒さから体を守ったり、触覚として使われたりします。 -
温血動物(おんけつどうぶつ)
ほ乳類は「温血動物」と呼ばれます。つまり、外の気温に関係なく、自分の体温を一定に保つことができるのです。たとえば、寒い冬の日でもほ乳類は元気に活動できます。人間は体温が約36.5度を保っているのが普通です。 -
背骨がある
ほ乳類は背骨(せぼね)を持っています。背骨は体を支える重要な役割をしていて、立ったり歩いたりするときに欠かせません。
ほ乳類の仲間
ほ乳類にはたくさんの種類がいます。ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
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人間(にんげん)
もちろん、私たち人間もほ乳類の一員です。人間は頭が大きく、知恵を使って生活することが得意です。 -
犬(いぬ)や猫(ねこ)
私たちの身近なペットである犬や猫もほ乳類です。犬は嗅覚が鋭く、猫は敏捷に動けるなど、それぞれが自分に合った特徴を持っています。 -
クジラやイルカ
海の中に住んでいるクジラやイルカもほ乳類です。彼らは水の中で生きるために、特別な体の構造をしています。たとえば、呼吸のために上に浮かんでくることができます。 -
コウモリ
コウモリは夜に飛ぶことができるほ乳類です。コウモリは「超音波」を使って、暗い場所でも周りの物を見つけることができます。 -
サルやチンパンジー
サルやチンパンジーもほ乳類です。私たち人間と似たような特徴を持っていて、道具を使ったり、コミュニケーションを取ったりすることができます。
ほ乳類の生活
ほ乳類はそれぞれが異なる環境で生きています。たとえば、アフリカのサバンナではライオンが、北極の氷の上ではホッキョクグマが生活しています。ほ乳類はその環境に合わせて、体の特徴を進化させてきました。
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食べ物
ほ乳類の中には、草を食べる動物(草食性)や、他の動物を食べる動物(肉食性)がいます。たとえば、ウサギは草食性、ライオンは肉食性です。また、ヒトは雑食性で、肉も野菜も食べることができます。 -
子どもを育てる
ほ乳類は、通常、少数の赤ちゃんを産み、その赤ちゃんをお母さんが育てます。お母さんは赤ちゃんにおっぱいをあげ、世話をして守ってあげます。たとえば、クジラは何年もお母さんと一緒に過ごし、サバンナの象も子どもを大切に育てます。
ほ乳類の進化
ほ乳類は、数千万年前に恐竜が絶滅した後、地球に広がりました。それまで支配していた恐竜に代わって、ほ乳類が新たな地球の支配者となり、現在に至ります。
進化の過程で、ほ乳類はさまざまな環境に適応し、進化してきました。たとえば、コウモリは翼を進化させて空を飛べるようになり、クジラは水の中で暮らすために、足がひれに変わりました。
まとめ
ほ乳類は、私たち人間をはじめ、さまざまな動物が含まれるグループで、共通する特徴を持っています。おっぱいで赤ちゃんを育て、毛が生えていて、温血動物で、背骨を持っています。ほ乳類の仲間には、犬、猫、クジラ、サルなどがあり、それぞれが独自の特徴と生活の仕方を持っています。ほ乳類は、進化の過程でさまざまな環境に適応し、地球上で繁栄しています。
ほ乳類の世界は広く、驚きと発見に満ちています。次に動物を観察するときは、彼らがどのように生活しているのか、そしてその特徴を思い出してみてください。