アメリカ合衆国には、恐ろしい伝説や怪奇現象が数多く語り継がれている場所が存在します。これらの場所は、歴史的背景や未解決の事件が絡み合い、今なお多くの心霊現象が報告されています。今回は、アメリカで最も有名な「心霊スポット」、つまり「お化け屋敷」を10カ所紹介し、それぞれの場所にまつわる恐ろしいエピソードとともに解説します。
1. ウィンチェスター・ミステリー・ハウス(カリフォルニア州サンノゼ)
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、実業家ウィリアム・ウィンチェスターの妻、サラ・ウィンチェスターによって建設された奇妙な建物です。サラは、ウィンチェスターライフルで命を奪われた人々の霊が自分を襲うと信じており、その霊を鎮めるために、家を永遠に建て続けることにしたと伝えられています。家の内部には、無意味な階段やドアが存在し、迷路のような構造が特徴的です。現在でも、建物内では不可解な音や影が確認されることがあります。
2. ロンダ・ホテル(コロラド州マンチュースプリングス)
ロンダ・ホテルは、その美しい外観とは裏腹に、心霊現象が多く報告されている場所です。このホテルは、1910年に建設され、以来多くの幽霊の目撃談が語られています。特に、ホテルのバーでは、姿を現さない霊が飲み物を倒したり、物を動かしたりすることが報告されています。
3. アメリカ南北戦争の戦場:ゲティスバーグ(ペンシルバニア州)
ゲティスバーグは、アメリカ南北戦争の最も激しい戦闘が繰り広げられた場所で、数多くの兵士が命を落としました。そのため、この地は非常に多くの心霊現象が目撃されており、特に夜になると、霊の姿が見えることがあると言われています。観光客や地元の人々からは、戦争中の叫び声や足音が聞こえるという証言もあります。
4. ホワイト・ハウス(ワシントンD.C.)
アメリカ合衆国の大統領官邸であるホワイト・ハウスは、最も有名な心霊スポットのひとつです。ここでは、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンをはじめとする歴代大統領の幽霊が目撃されており、特にアブラハム・リンカーンの霊が頻繁に現れると言われています。リンカーンが暗殺された後、彼の霊はホワイト・ハウス内で目撃され、特にメアリー・トッド・リンカーンがその霊を見たという記録があります。
5. バンケット・ホール(ルイジアナ州ニューオーリンズ)
ニューオーリンズは、ジャズやカーニバルで有名な街ですが、その一方で心霊現象も多く報告されています。バンケット・ホールは、特に悪名高い場所として知られており、数世代にわたる幽霊が目撃されています。この場所はかつて、奴隷市場や墓地として使われていたため、今でも不気味な霊の目撃情報が絶えません。
6. オーバーブロック・アソシエイション(ペンシルバニア州フランクリン)
この地域には、かつて薬物密売といった犯罪が盛んに行われていたと言われ、未解決の事件が多く残っています。そのため、住民や訪問者の中には、夜中に足音や叫び声を聞いたり、目に見えない力で物が動いたりする現象が多く報告されています。
7. アレクサンドリア・フェリー(メリーランド州)
アレクサンドリア・フェリーは、幾度となく事故や沈没事件が発生した海上交通の要所です。これにより、多くの亡霊が出現すると言われています。特に、霧の濃い日に出現する幽霊船や、姿を消した船乗りの霊が目撃されることがあります。
8. アーク・サウス・アドヴェンチャー(ジョージア州)
アーク・サウス・アドヴェンチャーは、1980年代に発生した殺人事件に関連した場所であり、今でもその霊が出没すると言われています。事件の詳細は明かされていないため、この場所は訪れる者にとって恐怖の対象となっており、深夜に足音や物音が聞こえることが多いと報告されています。
9. リッテンハウス・スクエア(ペンシルバニア州フィラデルフィア)
フィラデルフィアのリッテンハウス・スクエアも、アメリカで最も心霊現象が多く報告されている場所の一つです。ここでは、かつてこの地で多くの死者が出たため、今でも亡霊が現れるとされています。特に、夜になると奇妙な現象や人影が目撃されることがあります。
10. ビクトリアン・ホテル(アリゾナ州)
ビクトリアン・ホテルは、その美しい外観とは裏腹に、過去に多くの怪奇現象が報告されている場所です。このホテルでは、特に宿泊客が部屋の中で何かに触れられたり、ドアが勝手に開閉したりする現象が多く、未解決の事件が背景にあると言われています。
アメリカには、これらの場所以外にも多くの心霊スポットが存在します。歴史と怪奇現象が交錯するこれらの場所は、恐怖を感じると同時に、その歴史的な背景に興味を引かれることも多いでしょう。
