エクセルで日付と時間を扱う際に非常に役立つ基本的な関数を解説します。これらの関数を駆使することで、効率よくデータを管理したり、日付や時間の計算を自動化したりすることができます。ここでは、特に重要な関数について詳しく説明します。
1. TODAY関数
TODAY
関数は、現在の日付を返します。この関数は引数を必要とせず、シートを開くたびに自動的に更新されます。

使用方法:
excel=TODAY()
例:
セルに =TODAY()
と入力すると、その日の年月日(例:2025/03/08)が表示されます。日付が変わると、自動的に更新されます。
2. NOW関数
NOW
関数は、現在の日付と時刻を返します。これも引数を必要とせず、シートを開くたびに自動的に更新されます。
使用方法:
excel=NOW()
例:
セルに =NOW()
と入力すると、現在の日付と時刻(例:2025/03/08 15:30)が表示されます。この時刻もリアルタイムで更新されます。
3. DATE関数
DATE
関数は、指定した年、月、日をもとに、日付を作成することができます。この関数は特定の日付を設定する際に非常に便利です。
使用方法:
excel=DATE(年, 月, 日)
例:
excel=DATE(2025, 3, 8)
この関数を入力すると、2025年3月8日の日付が表示されます。引数として年、月、日を整数で入力します。
4. DATEDIF関数
DATEDIF
関数は、2つの日付の差を計算するための関数です。この関数を使用すると、日数、月数、年数などの単位で差を求めることができます。
使用方法:
excel=DATEDIF(開始日, 終了日, 単位)
- 単位:
"Y"
(年)、"M"
(月)、"D"
(日)、"YM"
(月の差)、"YD"
(日付差から月を除いた日数)、"MD"
(月と年を無視した日数)
例:
excel=DATEDIF("2025/01/01", "2025/03/08", "D")
この式では、2025年1月1日から2025年3月8日までの差を日数で求めます。結果として、67
日が表示されます。
5. YEAR関数、MONTH関数、DAY関数
これらの関数は、日付からそれぞれ年、月、日を抽出するための関数です。
使用方法:
=YEAR(日付)
=MONTH(日付)
=DAY(日付)
例:
excel=YEAR("2025/03/08")
結果として、2025
(年)が表示されます。
excel=MONTH("2025/03/08")
結果として、3
(月)が表示されます。
excel=DAY("2025/03/08")
結果として、8
(日)が表示されます。
6. TIME関数
TIME
関数は、指定した時間(時、分、秒)を基に時間を作成する関数です。
使用方法:
excel=TIME(時, 分, 秒)
例:
excel=TIME(15, 30, 0)
この式は、15:30:00
(午後3時30分)を表示します。
7. HOUR関数、MINUTE関数、SECOND関数
これらの関数は、時刻からそれぞれ「時」「分」「秒」を抽出するために使用されます。
使用方法:
=HOUR(時刻)
=MINUTE(時刻)
=SECOND(時刻)
例:
excel=HOUR("15:30:00")
結果として、15
(時)が表示されます。
excel=MINUTE("15:30:00")
結果として、30
(分)が表示されます。
excel=SECOND("15:30:00")
結果として、0
(秒)が表示されます。
8. TEXT関数
TEXT
関数は、日付や時刻を指定したフォーマットで文字列として表示するための関数です。この関数を使用すると、日付や時刻を希望の形式で表示することができます。
使用方法:
excel=TEXT(日付, フォーマット)
例:
excel=TEXT("2025/03/08", "yyyy年mm月dd日")
この式は、2025年03月08日
という形式で日付を表示します。
excel=TEXT("15:30:00", "hh:mm AM/PM")
この式は、03:30 PM
と時刻を表示します。
9. WORKDAY関数
WORKDAY
関数は、指定した開始日から指定した営業日数後の日付を求める関数です。土日や祝日を除外することができます。
使用方法:
excel=WORKDAY(開始日, 営業日数, [祝日])
例:
excel=WORKDAY("2025/03/08", 10)
この式は、2025年3月8日から10営業日後の日付を求めます。
10. NETWORKDAYS関数
NETWORKDAYS
関数は、2つの日付の間に含まれる営業日数を計算する関数です。こちらも土日や指定した祝日を除外します。
使用方法:
excel=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
例:
excel=NETWORKDAYS("2025/01/01", "2025/03/08")
この式は、2025年1月1日から2025年3月8日までの営業日数を計算します。
これらの関数を組み合わせることで、エクセルでの日付と時間の管理が格段に便利になります。データ分析やレポート作成など、さまざまなシーンで役立つ機能が満載です。