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エクセルの時間関数完全ガイド

エクセルには、時間や日付に関連する数多くの基本的な関数が用意されており、これらを使うことで効率的なデータ処理が可能になります。この記事では、エクセルにおける「時間」に関連する関数を完全かつ包括的に説明します。時間に関する基本的な概念から始め、実際の使用方法、そして応用例に至るまでを取り上げます。

1. 時間の概念とエクセルでの取り扱い

エクセルでは、時間は「日付と時間」を数値で扱うため、1日を1としてカウントしています。例えば、12:00 PM(正午)は、0.5として内部で計算されます。これにより、時間計算が容易になります。エクセルでは、時間は通常、セルに表示された形式(例:HH:MM:SS)で確認できます。

2. 時間を扱う基本的な関数

2.1 NOW()

NOW() 関数は、現在の日付と時刻を返します。セルに =NOW() と入力することで、リアルタイムで更新される現在の日時が表示されます。この関数は動的で、エクセルが再計算されるたびに更新されます。

2.2 TODAY()

TODAY() 関数は、現在の日付のみを返します。時刻は表示されず、日付だけが必要な場合に有効です。使い方は非常に簡単で、セルに =TODAY() と入力するだけです。

2.3 TIME()

TIME() 関数は、時、分、秒の指定した数値から時間を作成する関数です。例えば、午前9時30分の場合は、=TIME(9, 30, 0) と入力すると、9:30 AMという時間が表示されます。

2.4 HOUR(), MINUTE(), SECOND()

これらの関数は、指定した時刻からそれぞれの「時」「分」「秒」を抽出する関数です。

  • HOUR(時間):時刻から「時」を抽出します。
  • MINUTE(時間):時刻から「分」を抽出します。
  • SECOND(時間):時刻から「秒」を抽出します。

例えば、セルA1に 13:45:30 が入力されている場合、=HOUR(A1) は 13 を返し、=MINUTE(A1) は 45 を返します。

2.5 TEXT()

TEXT() 関数は、数値を指定した形式で文字列として表示するために使います。時間の表示形式を変えたいときに非常に便利です。例えば、=TEXT(A1, "hh:mm:ss AM/PM") と入力することで、時刻を12時間形式で表示できます。

2.6 TIMEVALUE()

TIMEVALUE() 関数は、時間を文字列から時間形式に変換します。例えば、"12:30 PM"という文字列がセルに入力されている場合、=TIMEVALUE("12:30 PM") は、対応する時間(0.520833)を返します。

3. 時間の計算方法

エクセルで時間を計算する際には、次のような操作が一般的です。

3.1 時間の差を計算する

例えば、開始時刻と終了時刻の差を計算したい場合、以下の式を使用します。

  • セルA1に開始時刻、セルB1に終了時刻が入力されているとします。=B1 - A1 と入力することで、終了時刻から開始時刻を引き算した結果(時間の差)を得ることができます。

もし、時間が「24時間」を超える場合、結果が負の値になることがあるため、=MOD(B1 - A1, 1) という式を使うことで、時間が24時間を超えても正しい時間差を得られます。

3.2 時間の加算

時間に特定の分数や時間を加算したい場合には、次のようにします。

  • セルA1に時刻、セルB1に追加したい時間(例えば、2:30)が入力されているとします。=A1 + B1 と入力することで、A1の時刻にB1の時間を加算することができます。

3.3 時間を整数(分、時間)に変換する

例えば、時間を分単位で表示したい場合、=HOUR(A1)*60 + MINUTE(A1) という式を使って、時間を分に換算できます。

4. 応用的な関数とテクニック

4.1 NETWORKDAYS()

NETWORKDAYS() 関数は、指定した開始日と終了日間の平日の日数を計算します。土日を除外し、オプションで祝日も考慮することができます。

例えば、=NETWORKDAYS("2025/03/01", "2025/03/10") は、2025年3月1日から3月10日までの平日の日数を返します。

4.2 WORKDAY()

WORKDAY() 関数は、指定された開始日から指定された営業日数だけ前進または後退した日付を返します。例えば、=WORKDAY("2025/03/01", 10) は、2025年3月1日から10営業日後の日付を返します。

4.3 EDATE()

EDATE() 関数は、指定された

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