ケプサ・アルバヤーン(エビのケプサ):中東の伝統的な料理
ケプサ・アルバヤーン(エビのケプサ)は、サウジアラビアや湾岸諸国を中心に広く食べられている、香り高いスパイスと炊き込みご飯を特徴とする料理です。ケプサは、さまざまな種類の肉や魚を使って作ることができ、エビを主材料としたバリエーションはその中でも非常に人気があります。エビの旨味とスパイスが調和したこの料理は、その豊かな風味と芳香が食欲をそそります。
1. ケプサ・アルバヤーンとは
ケプサ・アルバヤーンは、エビを使用したケプサの一形態で、アラビア料理の中でも特に人気のある一品です。元々は、アラビア半島で広く親しまれており、特にサウジアラビア、クウェート、バーレーンなどの湾岸諸国で一般的に食べられています。ケプサはもともと「炊き込みご飯」を意味し、スパイスや肉、野菜、そして時にはナッツを使って作られます。エビを使ったケプサは、そのさっぱりとした味わいとエビの風味が特徴で、家庭料理としてもレストランメニューとしても人気があります。
2. ケプサ・アルバヤーンの特徴
ケプサの魅力の一つは、そのスパイシーで香り豊かな味わいです。エビを使うことで、軽やかでありながらも風味深い仕上がりになります。さらに、ケプサには様々な香辛料が使われており、これが料理の特徴的な味を作り上げています。主に使用されるスパイスには、クミン、カルダモン、シナモン、クローブ、ローリエなどがあり、これらがエビやご飯とともに調和し、食欲をそそる香りを放ちます。
3. ケプサ・アルバヤーンの作り方
ケプサ・アルバヤーンのレシピは比較的簡単で、家庭でも作りやすい料理です。必要な材料さえ揃えば、短時間で本格的な味わいを楽しむことができます。
材料(4人分)
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エビ(中サイズ、殻を剥いて背わたを取ったもの) 500g
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長粒米(バスマティ米やジャスミン米など) 2カップ
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玉ねぎ 1個(みじん切り)
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トマト 2個(みじん切り)
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にんにく 3片(みじん切り)
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青唐辛子 1本(お好みで)
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クミン 1小さじ
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カルダモン 1小さじ
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シナモン 1小さじ
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クローブ 2~3個
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ローリエの葉 2枚
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塩 適量
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黒胡椒 適量
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サフラン(お好みで) 少々
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ギーまたはオリーブオイル 2大さじ
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レモン汁 1大さじ
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水 4カップ
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パセリ(飾り用) 適量
作り方
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準備
エビはきれいに洗い、殻を剥いて背わたを取り除きます。米は洗って水気を切り、トマトと玉ねぎ、にんにくはみじん切りにします。 -
スパイスを炒める
大きな鍋にギーまたはオリーブオイルを熱し、玉ねぎを加えて炒めます。玉ねぎが透明になるまで炒めたら、にんにく、青唐辛子、クミン、カルダモン、シナモン、クローブ、ローリエの葉を加え、香りが立つまで炒めます。 -
エビを加える
スパイスが香り立ったら、エビを鍋に加え、軽く炒めます。エビが色づいてきたら、トマトを加え、トマトが柔らかくなるまで煮込みます。 -
米を加える
米を加えて炒め、全体が均一に混ざったら、サフランを少量の水で溶かし、鍋に加えます。水を加えて、全体がよく混ざったら、塩と黒胡椒で味を調えます。 -
炊く
鍋の蓋をして、中火で15~20分ほど炊きます。途中で水分が足りない場合は少しずつ水を足しながら、米が柔らかくなるまで煮込みます。 -
仕上げ
米が炊けたら、レモン汁を加えてよく混ぜます。火を止め、10分ほど蒸らした後、パセリを散らして盛り付けます。
4. ケプサ・アルバヤーンの楽しみ方
ケプサ・アルバヤーンは、そのままでも十分美味しいですが、ヨーグルトやサラダと一緒に食べるとさらに味わいが深まります。ピクルスやタヒニ(ごまペースト)を添えて食べるのも人気です。また、ケプサはその豊かな味わいから、パーティーや特別な日の食事にも最適です。家族や友人と一緒に囲んで楽しむ料理としてぴったりです。
5. まとめ
ケプサ・アルバヤーンは、エビの旨味とスパイスの香りが調和した素晴らしい料理です。その豊かな風味と香りで、食卓を華やかに彩り、食べる人々を魅了します。日本でも手に入りやすい材料で作れるため、家庭でも気軽に挑戦できる料理です。中東の伝統的な味を日本で楽しむために、ぜひ一度作ってみてください。
