コンピュータを清潔に保つことは、そのパフォーマンスを維持し、長寿命を確保するために非常に重要です。特に、手や指が直接触れるキーボード、マウス、画面、そしてコンピュータの内部に溜まるほこりや油分、指紋などは、次第に機器の動作に影響を与えることがあります。ここでは、コンピュータを清掃する方法を、画面、キーボード、マウス、内部の各部品に分けて詳しく説明します。
1. 画面の清掃
コンピュータの画面は、最も頻繁に触れられる部分であり、指紋やほこりがすぐに付着します。清掃を行う際には、以下の手順に従ってください。
必要なもの:
- マイクロファイバークロス
- 画面専用クリーナー(液体タイプを使用する場合は、アルコールフリーのものを選ぶ)
- 水(必要に応じて)
清掃手順:
- コンピュータを電源オフにし、プラグを抜いてから清掃を開始します。
- マイクロファイバークロスを使って、画面をやさしく拭きます。強くこすらず、軽い圧力をかけるだけで十分です。
- もし汚れが取れない場合は、少量の画面専用クリーナーをクロスに軽く吹きかけてから拭き取ります。直接画面にクリーナーを吹きかけないように注意してください。
- 目に見える汚れが取れたら、もう一度乾いたマイクロファイバークロスで画面を拭いて、残った液体を取り除きます。
2. キーボードの清掃
キーボードは、食べ物のかすや皮脂、ホコリなどが入りやすく、汚れが蓄積しやすい部分です。清掃を怠ると、キーがうまく反応しなくなることもあります。
必要なもの:
- エアダスター
- マイクロファイバークロス
- 綿棒(細かな部分を清掃するため)
清掃手順:
- まず、エアダスターを使用して、キーボードの隙間に入り込んだほこりやゴミを吹き飛ばします。
- 次に、マイクロファイバークロスを使って、キーボードの表面を拭きます。特にキーの周りを中心にやさしく拭きます。
- キーの間に入り込んだ汚れを取り除くために、綿棒を使って細かい部分を清掃します。
- さらに汚れがひどい場合、少し湿らせたマイクロファイバークロスで拭いてから乾いた部分で仕上げます。
3. マウスの清掃
マウスは手に触れる部分が多いため、皮脂や油分が付着しやすいです。定期的に清掃することで、操作感を快適に保つことができます。
必要なもの:
- アルコール消毒液(70%エタノール)
- マイクロファイバークロス
清掃手順:
- マウスの電源を切るか、ワイヤレスの場合は電池を外します。
- マウスの表面をアルコール消毒液を含ませたクロスで拭きます。特にボタン部分やセンサー部分を重点的に清掃します。
- 汚れが取れたら、乾いたマイクロファイバークロスで再度拭き取り、アルコールを完全に乾かします。
- 最後に、マウスのセンサー部分(底面)に付着したゴミをエアダスターで吹き飛ばします。
4. 内部の清掃
コンピュータ内部にはほこりがたまりやすく、これが冷却ファンやその他のパーツに悪影響を与えることがあります。内部の清掃を行う際は慎重に作業を進めることが重要です。
必要なもの:
- エアダスター
- 精密ドライバー
- マイクロファイバークロス(内部用)
- 静電気防止リストストラップ(安全のため)
清掃手順:
- コンピュータを完全にシャットダウンし、電源コードを抜きます。内部の清掃を行う前に、静電気防止リストストラップを装着することをお勧めします。
- ケースを開け、内部にたまったほこりをエアダスターで吹き飛ばします。特にファンやヒートシンク周り、電源ユニット周りにほこりが溜まりやすいので注意深く吹きます。
- コンピュータ内部を触る場合は、マイクロファイバークロスを使って優しく拭き取り、指紋や汚れを取ります。
- 一部のコンピュータケースでは、内蔵のファンや冷却装置にアクセスするためにドライバーでネジを外す必要があります。その場合は、慎重に作業を行い、パーツを無理に引っ張ったりしないようにします。
5. ハードドライブとソフトウェアの最適化
清掃作業が物理的な部分だけでなく、ソフトウェアやストレージにも及ぶことが大切です。ハードドライブの容量を確保すること、不要なファイルを削除すること、そしてデフラグを行うことで、コンピュータのパフォーマンスが向上します。
必要なもの:
- コンピュータに内蔵された「ディスククリーンアップ」ツール
- 不要なアプリケーションをアンインストールするための管理者権限
作業手順:
- 「ディスククリーンアップ」ツールを使用して、不要な一時ファイルやキャッシュを削除します。
- 使用していないアプリケーションをアンインストールし、ハードドライブの容量を空けます。
- デフラグツールを使用して、ハードドライブのパフォーマンスを最適化します。
まとめ
コンピュータの清掃は、外見だけでなく、内部のパフォーマンスにも影響を与える重要な作業です。定期的に清掃を行い、快適で効率的なコンピュータ使用環境を保つことが大切です。清掃の際には、適切なツールを使用し、丁寧に作業を行うことを心がけましょう。また、内部の清掃には注意が必要ですので、作業前に十分な準備をして安全に行いましょう。
