ザルブの作り方
ザルブ(Zarb)は、アラビアの伝統的な料理で、特に砂漠地帯や Bedouin(ベドウィン)文化でよく食べられています。これは、肉や野菜を地下で焼く方法で、特別な風味を持ちます。この料理の特徴的な部分は、肉を地面に埋めて、ゆっくりと蒸し焼きにすることです。材料と道具、手順を守ることで、家庭でも本格的なザルブを作ることができます。

材料
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ラム肉(または鶏肉、牛肉など): 1kg
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ジャガイモ: 4個(皮をむいて四分の一に切る)
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ニンジン: 3本(皮をむいて切る)
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玉ねぎ: 2個(皮をむいて切る)
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トマト: 2個(切る)
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ガーリック: 4片(みじん切り)
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オリーブオイル: 大さじ3
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クミンパウダー: 小さじ1
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コリアンダーパウダー: 小さじ1
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塩と黒胡椒: 適量
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レモン汁: 大さじ2
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ローズマリーまたはタイム(オプション): 適量
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水: 2カップ(約500ml)
特別な道具
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大きな土鍋(または地下用の焼き窯)
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焚火用の炭または木炭(焼き上げるために必要)
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アルミホイル
作り方
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準備:
ザルブを作るためには、まず材料の準備が重要です。肉は一口大に切り、オリーブオイル、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、塩、黒胡椒、そしてレモン汁でマリネします。これを30分以上置き、味をしっかり染み込ませます。 -
野菜の準備:
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、トマトを切り、肉と同様に少し塩と胡椒で味付けします。 -
地下での焼き準備:
地面に約50cmほどの穴を掘り、その底に小さな石を敷き詰めます。これにより、熱が均等に分布し、食材が焦げることなくしっかりと火が通ります。 -
料理をセット:
大きな耐熱用の土鍋またはアルミホイルで包んだ鍋に肉と野菜を層にして並べます。全体がしっかりと収まるようにします。最後にガーリックを散らし、少量の水を加えます。これが蒸し焼きにするための水分となります。 -
地下での焼き:
準備した土鍋を穴の中に慎重に置き、その上からさらに小さな石を被せます。そして、その上に炭を積み上げていきます。炭を使うことで、焼き上がりがじっくりと蒸し焼きになります。 -
焼き時間:
ザルブは通常、約3〜4時間ほど焼きます。炭が火を通すので、焦げないように途中で火をチェックし、必要に応じて炭を追加します。肉と野菜が柔らかく、ジューシーになったら完成です。 -
提供:
焼き上がったザルブを注意深く掘り起こし、土鍋を取り出します。できた料理を大皿に盛り付け、熱々のうちにお召し上がりください。ナンやピタパンと一緒に食べるのが一般的です。
ポイントとアドバイス
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ザルブは、火を通すために非常に時間がかかるため、準備をする際は十分に時間を確保してください。
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火加減が重要です。炭を使う場合、炭が高温すぎると肉が焦げてしまうことがあるので、炭の配置に注意しましょう。
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もし地下で焼くことができない場合は、オーブンやバーベキューグリルを使って代用することもできます。
結論
ザルブは、時間と手間をかける価値のある美味しい料理です。肉がしっかりと柔らかく、野菜も甘みを増して絶妙な味わいになります。伝統的な方法で作るこの料理は、家族や友人と一緒に楽しむにはぴったりです。