シュガーペースト(またはフォンダン)は、ケーキやカップケーキ、デザートのデコレーションに使われる甘くて滑らかな素材です。シュガーペーストを使うことで、見た目も美しく、味わいも素晴らしいお菓子を作ることができます。今回は、シュガーペーストの作り方、使い方、さらに道具に関する完全なガイドをお届けします。
1. シュガーペーストとは?
シュガーペーストは、砂糖、ゼラチン、グルコースシロップ、そして少量の水を主な材料として作られます。これにより、柔らかくて滑らかな生地が形成され、色をつけたり形を作ったりするのに最適な素材となります。シンプルでありながらも、デコレーションの幅を広げ、ケーキに華やかさを加えることができます。

2. シュガーペーストを作るための基本的な道具
シュガーペーストを作る際には、いくつかの基本的な道具を使用します。これらの道具があれば、作業がスムーズに進み、美しいシュガーペーストを作ることができます。
2.1. シリコンマット
シリコンマットはシュガーペーストを伸ばすために必須のアイテムです。高温に耐えられ、粘着力がないため、生地がくっつくことなく、均等に伸ばすことができます。また、シリコンマットは簡単に洗え、繰り返し使用できます。
2.2. ローリングピン(麺棒)
シュガーペーストを伸ばす際には、ローリングピン(麺棒)が必要です。シュガーペーストを均一な厚さに伸ばすために使います。もしシュガーペーストが乾燥しやすい場合、ローリングピンにコーンスターチやパウダーシュガーを軽くふってから使うと良いでしょう。
2.3. クッキー型
シュガーペーストを使って、ケーキやカップケーキを飾りたいとき、クッキー型を使用して可愛い形を作ることができます。花の形や動物の形など、デザインの幅が広がります。
2.4. デコレーションツール
シュガーペーストを細かくデコレーションするためには、デコレーションツールが不可欠です。これには、ペン型のアイシングツールや、小さな型抜きツール、エアブラシが含まれます。これらのツールを使うことで、シュガーペーストをより細かく美しい模様に仕上げることができます。
2.5. 食品カラー
シュガーペーストは無色ですが、食品カラーを加えることで様々な色に染めることができます。ジェルタイプの食品カラーが最も使いやすく、色が鮮やかで発色も良いためおすすめです。
3. シュガーペーストの作り方
シュガーペーストを作るのは思ったよりも簡単です。以下の手順で作ってみましょう。
材料:
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粉砂糖:500g
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ゼラチン:10g
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水:50ml
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グルコースシロップ:60g
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無味のショートニング:30g
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食品カラー(任意)
手順:
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ゼラチンを溶かす:ゼラチンを水にふりかけて、5分程度ふやかします。その後、低温で温めて溶かします。
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シロップとショートニングを加える:ゼラチンが溶けたら、グルコースシロップとショートニングを加え、よく混ぜます。ショートニングが溶けたら、取り出して冷まします。
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粉砂糖を加える:冷めたゼラチンシロップに粉砂糖を少しずつ加えていき、全体がなめらかになるまで混ぜます。混ぜ終わったら、手でこねていきます。
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色をつける(任意):シュガーペーストを色づけしたい場合は、この段階で食品カラーを加えてこねます。
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保存する:完成したシュガーペーストはラップで包んでから、密閉容器に入れ、冷暗所で保存します。使用する前には手で少し柔らかくしてから使います。
4. シュガーペーストの使い方
シュガーペーストを使ってデコレーションを施す方法についていくつかのアイデアをご紹介します。
4.1. ケーキのコーティング
シュガーペーストを最もよく使用する方法は、ケーキ全体を包んで滑らかな表面を作ることです。これを行うには、まずケーキの表面に薄くアイシングを塗り、その上からシュガーペーストを被せます。余分な部分を切り取り、表面を滑らかに整えます。
4.2. モデル作成
シュガーペーストを使って、花や動物、キャラクターなどの小さなモチーフを作ることができます。これにはクッキー型や手で形を作ったり、デコレーションツールを使ったりして、細部まで丁寧に作り上げます。
4.3. アイシングの代わりとして
シュガーペーストはアイシングの代わりにも使えます。アイシングでデコレーションをする代わりに、シュガーペーストでより立体感のあるデコレーションを施すことができます。
5. シュガーペーストの保存方法
シュガーペーストは湿気に弱いため、保存方法に工夫が必要です。未使用のシュガーペーストは、密閉した容器に入れて冷暗所で保存します。長期間保存する場合は、ラップで包んでからジップロックに入れて保存するとより長持ちします。
6. シュガーペーストを使ったケーキデコレーションのコツ
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シュガーペーストを薄く伸ばす:シュガーペーストは薄く伸ばすほど滑らかな仕上がりになります。伸ばす際は、シリコンマットを使うと便利です。
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乾燥しないように:シュガーペーストは乾燥しやすいため、作業中は湿らせた布を上に置いておくとよいでしょう。
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冷蔵庫に入れる前に:シュガーペーストでデコレーションしたケーキは、冷蔵庫に入れる前に十分に乾燥させておくことが重要です。湿気を避けるために、ケーキが完全に乾燥してから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
シュガーペーストを使うことで、どんなケーキでも美しく仕上げることができます。必要な道具を揃え、少し練習すれば、あなたも素敵なデコレーションを楽しむことができるでしょう。