スクラッチを使用して「脳を鍛えるゲーム」のプログラムを作成する方法を紹介します。スクラッチは、プログラミングの初心者でも簡単に使えるビジュアルプログラミング言語であり、直感的なインターフェースを提供します。今回は、簡単な脳のテストを行うゲームを作成することで、プログラミングの基礎を学びながら楽しむことができます。
1. ゲームのアイデアを決める
最初に、ゲームのテーマを決める必要があります。脳を鍛えるゲームの例としては、以下のようなものがあります。

- 数字を覚えるゲーム
- 簡単な計算問題を解くゲーム
- 反応速度を測定するゲーム
- 脳トレに効果的なパズルゲーム
今回は「数字を覚えるゲーム」を例に進めていきます。このゲームでは、ランダムに表示される数字を覚えて、その後に表示された数字を入力することでスコアを競います。
2. スクラッチで新しいプロジェクトを作成
スクラッチにアクセスし、新しいプロジェクトを作成します。プロジェクトを作成したら、ゲームのデザインとロジックを作成する準備が整います。
3. ゲームキャラクターの準備
ゲームにはキャラクター(スプライト)が必要です。今回は簡単に進めるために、スクラッチの既存のキャラクターを使用しますが、自分でキャラクターを描いても良いです。
- スプライトを選択(例えば、”動物”や”キャラクター”など)
- 背景を選択または自分で作成(例えば、シンプルな背景やテスト用のカラフルな背景)
4. 数字を表示する仕組みを作る
数字をランダムに表示させる部分を作成します。
- 「イベント」ブロックから「旗がクリックされたとき」を選択します。
- 「変数」から「数字」という新しい変数を作成します。
- 「演算」ブロックから「1から10までのランダムな数」を選択し、それを「数字」変数に設定します。
- 「見た目」ブロックから「〇〇を言う」ブロックを使って、選ばれた数字を画面に表示させます。
コード例:
旗がクリックされたとき 数字を1から10までのランダムな数にする 数字を〇〇秒間言う(表示する時間を設定)
5. ユーザー入力を受け付ける
ゲームでは、ユーザーが表示された数字を入力して、それが正しいかどうかを判定します。スクラッチでは「質問をする」と「答えを入力させる」方法でこれを実現できます。
- 「質問」ブロックを使用して、ユーザーに数字を入力させます。
- ユーザーが入力した答えとランダムに表示された数字を比較するために、条件分岐を使います。
コード例:
markdown旗がクリックされたとき
数字を1から10までのランダムな数にする
数字を〇〇秒間言う
ユーザーに「数字を入力してください」と尋ねる
ユーザーの答えを「答え」にする
もし(答え = 数字)なら
正解だと言う
そうでなければ
不正解だと言う
6. スコアを加える
正解した場合にポイントを加算し、ゲームを進行させます。スコアを表示するためには「変数」ブロックを使用します。
- 「変数」から「スコア」を作成します。
- 正解した場合にスコアを1増やし、不正解の場合にはスコアを減らすように設定します。
コード例:
markdown旗がクリックされたとき
スコアを0にする
数字を1から10までのランダムな数にする
数字を〇〇秒間言う
ユーザーに「数字を入力してください」と尋ねる
ユーザーの答えを「答え」にする
もし(答え = 数字)なら
スコアを1増やす
正解だと言う
そうでなければ
スコアを1減らす
不正解だと言う
7. ゲームの終了条件を設定
ゲームに終了条件を設定し、例えば、10回の問題が終わったらゲームが終了するようにします。
コード例:
markdown旗がクリックされたとき
スコアを0にする
問題数を10にする
繰り返す(10回繰り返す)
数字を1から10までのランダムな数にする
数字を〇〇秒間言う
ユーザーに「数字を入力してください」と尋ねる
ユーザーの答えを「答え」にする
もし(答え = 数字)なら
スコアを1増やす
正解だと言う
そうでなければ
スコアを1減らす
不正解だと言う
ゲーム終了を表示する
8. ゲームの改善と拡張
ここまでのコードは基本的な脳トレゲームの流れを作るためのものです。スクラッチの魅力は、プロジェクトを自由にカスタマイズできる点です。以下の改善を加えて、さらに面白いゲームにできます。
- 時間制限を設ける
- 複数のレベルを作り、難易度を上げる
- ユーザーが正解するたびに、アニメーションや音を追加
- スコアランキング機能を追加して、友達と競えるようにする
9. ゲームのテストと改善
作成したゲームを何度もプレイしてみて、動作を確認しましょう。バグがないか、スムーズに進行するかをチェックし、必要に応じてコードを修正します。
このようにして、スクラッチを使った簡単な脳トレゲームを作成することができます。プログラミングの基本を学びながら、ゲームを通じて楽しんで脳を鍛えることができるので、初心者にも適したプロジェクトです。