ふんわりとした美味しさ!バスブーサのレシピ:ピスタチオ風味
バスブーサ(بسبوسة)は、アラビア世界を中心に広く親しまれている伝統的なデザートで、しっとりとした食感と甘さが特徴です。バスブーサにはさまざまなバリエーションがありますが、今回はその中でも特に人気のある「ピスタチオ風味のバスブーサ」についてご紹介します。ピスタチオの香ばしさと、ふんわりとしたケーキの食感が絶妙に絡み合い、まさに至福のひとときが楽しめます。
本記事では、バスブーサの基本的な作り方から、ピスタチオを使ったアレンジ方法、さらにその歴史や楽しみ方までを包括的にお伝えします。

バスブーサとは?
バスブーサは、アラビアの伝統的なデザートで、特にエジプトや中東地域で広く食べられています。基本的な材料はセモリナ粉、砂糖、バター、ヨーグルトで作られ、しっとりとした食感が特徴です。焼き上がり後には、シロップをかけて甘みを引き立て、冷やしてから切り分けて食べることが一般的です。ピスタチオを加えることで、ナッツの香ばしさと食感がプラスされ、より豪華な味わいに仕上がります。
バスブーサの基本レシピ
材料(18cmの四角い型1台分)
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セモリナ粉(粗挽き) 150g
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小麦粉 50g
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ベーキングパウダー 小さじ1
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ヨーグルト(無糖) 100g
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牛乳 50ml
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バター(溶かし) 70g
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砂糖 120g
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ピスタチオ(刻んだもの) 50g
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卵 1個
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バニラエッセンス 小さじ1
シロップの材料
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砂糖 150g
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水 100ml
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レモン汁 小さじ1
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ローズウォーター 小さじ1(お好みで)
作り方
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シロップを作る
まず、シロップを作ります。小鍋に砂糖と水を入れ、中火で加熱し、砂糖が溶けるまで混ぜます。沸騰したらレモン汁を加え、さらに2~3分煮詰めます。最後にローズウォーターを加えて火を止め、冷ましておきます。 -
生地の準備
大きなボウルにセモリナ粉、小麦粉、ベーキングパウダーを混ぜます。別のボウルで卵をほぐし、溶かしたバター、ヨーグルト、牛乳、砂糖を加えてよく混ぜます。その後、粉類を加えて、なめらかになるまで混ぜ合わせます。最後に刻んだピスタチオを加え、軽く混ぜます。 -
焼き上げる
オーブンを180度に予熱します。型にオイルを薄く塗り、そこに生地を流し込みます。表面を平らに整え、予熱したオーブンで約30~35分焼きます。焼き上がったら、竹串を刺して生地がしっかりと焼けているか確認します。 -
シロップをかける
焼き上がったバスブーサにシロップを均等にかけます。シロップをかけたら、そのまま冷ましておきます。冷めることでシロップがしっかりと染み込み、しっとりとした食感になります。 -
切り分けて完成
冷めたら、好みの大きさに切り分けてお召し上がりください。ピスタチオの香りと甘さが絶妙に絡み合った、贅沢な一品が完成です。
ピスタチオ風味を引き立てるアレンジ
ピスタチオの香ばしさが加わることで、バスブーサの味わいは一層深みを増します。ピスタチオをただトッピングするだけでなく、以下のアレンジを加えることで、さらに美味しさを引き立てることができます。
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ピスタチオペーストの追加
生地にピスタチオペーストを少量加えることで、より濃厚なピスタチオの風味を楽しむことができます。ペーストは、ピスタチオをすり潰して作ることができます。 -
ピスタチオシロップ
シロップにピスタチオを加えて、ナッツの香りを強調することができます。ピスタチオを少し煮出してシロップに風味を移すことで、ピスタチオの香ばしさがより引き立ちます。 -
ピスタチオとドライフルーツのトッピング
バスブーサを焼き上げる前に、ピスタチオを刻んだものを生地に混ぜるだけでなく、焼き上がり後にドライフルーツ(例えば、ドライマンゴーやアプリコット)をトッピングして、見た目にも華やかなデザートに仕上げることができます。
バスブーサの食べ方
バスブーサは、そのままでも美味しくいただけますが、以下のようにアレンジして楽しむこともできます。
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冷やして食べる: バスブーサは、冷やして食べることでシロップがしっとりと染み込み、より一層美味しさが増します。特に、冷たい飲み物と一緒に食べるのがおすすめです。
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アイスクリームと一緒に: バスブーサの甘さとアイスクリームの冷たさが絶妙にマッチします。バニラアイスクリームやピスタチオアイスクリームと一緒に食べると、ピスタチオの風味が引き立ちます。
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紅茶やコーヒーと一緒に: バスブーサは、甘さ控えめな紅茶やコーヒーと非常に相性が良いです。お茶やコーヒーの苦味が、バスブーサの甘さを引き立て、絶妙なバランスを楽しめます。
バスブーサの栄養価
バスブーサは、セモリナ粉を主成分としているため、主に炭水化物が豊富です。しかし、ピスタチオを加えることで、良質な脂肪(オメガ-3脂肪酸)やたんぱく質、ビタミンE、マグネシウムなどの栄養素がプラスされ、健康にも良い影響を与えると言われています。ただし、砂糖とシロップが多いため、食べ過ぎには注意が必要です。
バスブーサの歴史
バスブーサの起源については明確な記録はありませんが、アラビア世界を中心に古くから親しまれていたデザートです。その名前は、アラビア語で「しっとりしたケーキ」を意味しており、家庭やレストランでよく見かける人気のスイーツとなっています。中東では、祝祭や特別な日のお祝いに欠かせない料理の一つとされています。
結論
ピスタチオ風味のバスブーサは、ふんわりとした食感とピスタチオの香ばしさが見事に調和したデザートです。シンプルな材料で作れるため、家庭でも手軽に楽しむことができます。また、その美味しさは、友人や家族との集まりにもぴったり。是非、このレシピを試してみて、あなた自身のオリジナルのバスブーサを作り上げてください。