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Toggleフランス語には、英語や他の言語のように、意味が異なる単語がいくつか存在します。これらの単語を「偽友達」(フランス語では「faux amis」)と呼び、英語や他の言語の単語と形が似ているため、意味を誤解しやすいです。今回は、フランス語の偽友達の中でも特に注意すべき単語を紹介し、それぞれの正しい意味と使い方を説明します。
1. Actuellement(アクチュエルマン)
英語の「actually」(実際には)と似ているため、間違えて使う人が多いですが、フランス語の「actuellement」は「現在」とか「今のところ」という意味です。したがって、「actually」を使いたい場合には「en fait」や「vraiment」を使う方が適切です。
例:
- 誤用: Actuellement, je vais à l’école tous les jours.
(実際には、私は毎日学校に行っています。)
正しい使用法: En fait, je vais à l’école tous les jours.
(実際、私は毎日学校に行っています。)
2. Sensible(センシブル)
英語の「sensible」(賢明な、理にかなった)と似ていますが、フランス語の「sensible」は「感受性が強い」「敏感な」という意味です。「賢明な」という意味で使いたい場合は、フランス語では「raisonnable」や「sensé」を使います。
例:
- 誤用: Il est très sensible de prendre une telle décision.
(彼はそのような決定を下すのはとても賢明です。)
正しい使用法: Il est raisonnable de prendre une telle décision.
(彼はそのような決定を下すのは賢明です。)
3. Prénom(プレノン)
「prénom」は「名前」と訳されがちですが、実際には「ファーストネーム」(個人名)を意味します。英語の「name」には「姓」と「名」が含まれるため、注意が必要です。
例:
- 誤用: Mon prénom est John Doe.
(私の名前はジョン・ドーです。)
正しい使用法: Mon prénom est John, et mon nom de famille est Doe.
(私の名前はジョン、苗字はドーです。)
4. Librairie(リブレリ)
英語の「library」(図書館)に似ているため、誤って「本屋」という意味で使う人がいますが、フランス語の「librairie」は「本屋」を意味します。図書館は「bibliothèque」です。
例:
- 誤用: Je vais à la librairie pour étudier.
(私は勉強するために図書館に行きます。)
正しい使用法: Je vais à la bibliothèque pour étudier.
(私は勉強するために図書館に行きます。)
5. Sympathique(サンパティック)
英語の「sympathetic」(同情的)とは異なり、フランス語の「sympathique」は「親しみやすい」「感じの良い」といった意味です。「同情的」と言いたい場合は、「compatissant」や「plein de compassion」を使います。
例:
- 誤用: Elle est très sympathique, toujours prête à aider.
(彼女はとても同情的で、常に助ける準備ができています。)
正しい使用法: Elle est très sympathique, toujours prête à aider.
(彼女はとても親しみやすく、常に助ける準備ができています。)

