7日目のラマダンの料理:バミヤの煮込みと人参入りレンズ豆スープ
ラマダンの期間中、日々の食事は体と心にエネルギーを与える重要な役割を果たします。特に、日の出から日没までの長い断食時間を経て、夕方の食事は家族やコミュニティを一堂に集め、共に過ごす時間となります。この日は、「バミヤの煮込み(バミヤ・ビ・ラーハ)」と「人参入りレンズ豆スープ」という2つの美味しい料理が登場します。これらの料理は、ラマダンの食卓にぴったりで、栄養価が高く、簡単に準備できるため、忙しい日の夜に最適です。
バミヤの煮込み(バミヤ・ビ・ラーハ)
バミヤは、オクラのことを指し、アラビア料理で非常に人気のある野菜の一つです。このバミヤの煮込みは、肉と一緒に煮込まれることが多く、その独特なとろみが特徴的です。オクラの柔らかさと、トマトの酸味が絶妙に調和して、ラマダンの食事に欠かせない一品となります。
材料:
-
バミヤ(オクラ)500g
-
牛肉またはラム肉の角切り300g
-
玉ねぎ1個(みじん切り)
-
トマト2個(みじん切り)
-
ニンニク2片(みじん切り)
-
オリーブオイル2大さじ
-
塩、黒胡椒(適量)
-
クミン小さじ1
-
コリアンダー小さじ1
-
レモン汁(お好みで)
-
水またはブイヨン500ml
作り方:
-
中火で鍋を温め、オリーブオイルを加えます。玉ねぎを炒め、透明になるまで炒めます。
-
ニンニクとトマトを加え、トマトが柔らかくなるまで煮込みます。
-
肉を加え、肉の表面に焼き色がつくまで炒めます。
-
クミンとコリアンダーを加え、香りが立つまでさらに炒めます。
-
バミヤを加え、塩、黒胡椒で味を調えます。
-
水またはブイヨンを加え、鍋を蓋をして中火で約40分間煮込みます。途中で水分が足りなくなった場合は、少量ずつ水を加えます。
-
最後にレモン汁を加え、さっぱりとした風味を加えます。盛り付けて、温かいご飯と一緒に提供します。
人参入りレンズ豆スープ
レンズ豆スープは、アラビアの伝統的なスープであり、特にラマダンの時期に好まれます。人参を加えることで、さらに栄養価が増し、甘みと色合いが加わります。レンズ豆は、消化に良い食物繊維が豊富で、エネルギーを補充するのにぴったりな食材です。
材料:
-
レンズ豆200g
-
人参2本(薄切り)
-
玉ねぎ1個(みじん切り)
-
ニンニク2片(みじん切り)
-
トマトペースト2大さじ
-
オリーブオイル2大さじ
-
塩、黒胡椒(適量)
-
クミン小さじ1
-
コリアンダー小さじ1
-
水またはブイヨン1リットル
-
レモン(お好みで)
作り方:
-
中火で鍋を温め、オリーブオイルを加えます。玉ねぎとニンニクを炒め、香りが立つまで炒めます。
-
人参を加え、さらに炒めます。
-
レンズ豆、トマトペースト、クミン、コリアンダーを加え、全体がよく混ざるように炒めます。
-
水またはブイヨンを加え、沸騰させます。沸騰後、火を弱めて、30〜40分間、レンズ豆が柔らかくなるまで煮込みます。
-
塩と黒胡椒で味を調え、最後にお好みでレモン汁を加えます。温かいスープをお椀に盛りつけて、提供します。
料理の特徴と効果
これらの料理は、ラマダンの断食後に摂取するのに最適です。バミヤの煮込みは、オクラのとろみが消化を助け、トマトの酸味と香辛料が食欲を引き立てます。また、肉の栄養が加わることで、エネルギー補充にも優れています。
一方、人参入りレンズ豆スープは、レンズ豆に含まれる豊富なタンパク質と食物繊維が、消化を助けるだけでなく、満腹感を長時間保つ効果があります。人参のビタミンAは視力や免疫力の強化に役立ち、バランスの取れた栄養素を摂取できる一品です。
最後に
ラマダンの期間中、家族や友人との食事の時間は特別なものです。これらの料理は、体をリフレッシュし、エネルギーを与えるだけでなく、食卓を華やかにし、心を温かくする効果もあります。バミヤの煮込みと人参入りレンズ豆スープは、シンプルでありながら深い味わいを持ち、ラマダンの食事にぴったりの料理と言えるでしょう。
