新生児ケア

乳児の便通ガイド

乳児の便通について: 回数とその変化

乳児の便通の回数は、成長とともに変化し、そのパターンは個々の赤ちゃんによって異なります。便通の回数や様子は、健康状態を知るための重要な指標となります。ここでは、乳児の便通に関する重要なポイントを包括的に解説します。

1. 新生児期(0~1ヶ月)の便通

新生児の便通は、母乳や人工ミルクを摂取しているかどうかによって大きく異なります。母乳を飲んでいる赤ちゃんは、初めてのうんち(メコンium)を出生後数時間以内に排出します。このメコンiumは、胎内で摂取した羊水や分泌物などが混ざった、黒くて粘り気のある便です。

  • 回数:母乳を飲んでいる赤ちゃんは、1日に数回の便通が見られることが多いですが、まれに1日に1回、あるいは数日に1回の便通もあります。人工ミルクを摂取している赤ちゃんは、便通の回数が少なくなる傾向があります。

  • 色と質:便は通常、黄色や緑色をしており、母乳を飲んでいる場合、べたつきが少なく、柔らかいことが特徴です。

2. 1ヶ月~3ヶ月の便通

この時期になると、赤ちゃんの消化器系はさらに成熟し、便通のパターンが定まってきます。

  • 回数:1ヶ月を過ぎると、母乳を飲んでいる赤ちゃんは便通の回数が減ることがあります。1日に1回の便通が一般的であり、まれに2〜3日に1回ということもあります。人工ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、便通がさらに少なくなる傾向があります。

  • 色と質:便の色は黄色から緑色、そして時にはブラウンになることもあります。質は母乳を飲んでいる場合は比較的柔らかく、人工ミルクを飲んでいる場合は固めになることが一般的です。

3. 3ヶ月~6ヶ月の便通

赤ちゃんの消化能力が向上し、食べるものにも変化が見られる時期です。

  • 回数:この時期、固形食を始める赤ちゃんが増えてきます。そのため、便通の回数は再び変動し、1日に1回から数日に1回になることもあります。固形食を摂取すると、便が固くなることもあります。

  • 色と質:便は引き続き、食事内容に影響されます。果物や野菜を摂取すると、便の色や質が変わることがあります。便がより固くなり、特に便秘になることもあるので注意が必要です。

4. 6ヶ月以降の便通

この時期、赤ちゃんは多様な食べ物を摂取し、便通にさらに変化が見られます。

  • 回数:1日に1回から2回の便通が一般的です。しかし、食事内容や体調によっては、便通が頻繁になったり、逆に数日に1回になることもあります。

  • 色と質:固形食を摂取しているため、便はますます固くなり、色も食べたものに影響を受けます。例えば、緑色の野菜を食べた場合、便が緑色になることがあります。

5. 便秘の兆候と対策

赤ちゃんの便通の回数が急に減少したり、便が非常に硬くなったりする場合、便秘の可能性があります。便秘の兆候には以下のようなものがあります。

  • 便が固く、赤ちゃんが排便時に強くいきむ

  • 1週間以上便通がない

  • 排便時に赤ちゃんが非常に不快そうに感じる

便秘が見られる場合、母乳や水分の摂取量が足りていない可能性があります。特に固形食を摂取し始めたばかりの赤ちゃんに便秘が見られることがあります。これを防ぐためには、果物や野菜を多く摂取し、水分も適度に与えることが大切です。

6. 腹痛や異常な便通の症状

赤ちゃんの便通が異常である場合、腹痛や不快感を感じることがあります。以下の症状が見られる場合は、小児科医に相談することが推奨されます。

  • 便が非常に硬く、血が混じっている

  • 排便時に赤ちゃんが激しく泣く

  • 便通の回数が極端に少ない(数日に1回以上)

7. まとめ

乳児の便通の回数は、年齢や食事内容に応じて変化します。最初は頻繁に便通がありますが、成長するにつれて回数が減少することもあります。母乳を摂取している場合は、便通が多い傾向があり、人工ミルクを摂取している場合は便通が少ないことが一般的です。便の色や質、回数を観察することは、赤ちゃんの健康状態をチェックするための重要な方法です。もし便通に異常が見られる場合は、早めに医師に相談することが大切です。

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