乳児の発熱…すぐに医師に相談すべき5つのサイン
乳児が発熱することは、親にとって非常に心配な瞬間です。発熱自体は体が感染症と戦っているサインであることが多いですが、乳児の場合、その発熱がどのような病気や状態によるものかを特定するのは容易ではありません。乳児は免疫システムが未発達なため、少しの体調不良でも重篤な状態に進行することがあるため、慎重に対応することが重要です。ここでは、乳児の発熱時に「すぐに医師に相談すべき5つのサイン」について詳しく説明します。
1. 発熱が38度以上で続く
乳児の体温が38度以上に達し、それが数時間続く場合、即座に医師に相談するべきです。乳児は成人と比べて体温調節が未熟なため、少しの温度変化でも体調に大きな影響を与えることがあります。特に、生後3か月未満の赤ちゃんが38度以上の高熱を出すと、感染症が原因である可能性が高いため、早期の医療対応が求められます。高熱が続くと、脳にダメージを与えるリスクもあるため、速やかに受診しましょう。
2. 機嫌が極端に悪い、泣き止まない
発熱とともに、赤ちゃんが普段よりも異常に機嫌が悪く、泣き止まない場合は注意が必要です。発熱が原因で体調が不安定になることはありますが、痛みや不快感が原因で極端に機嫌が悪くなることもあります。泣き止まない、眠れない、食欲がないなどの症状が見られる場合、特にその症状が長時間続く場合は、何らかの重篤な状態が潜んでいる可能性があるため、早急に医師に相談することが重要です。
3. 呼吸が速い、苦しそうな呼吸
乳児が発熱とともに、呼吸が速くなったり、苦しそうな呼吸をしている場合は、速やかに病院に連れて行く必要があります。高熱によって体が過剰に熱を放出しようとして、呼吸が速くなることがありますが、呼吸困難が見られる場合は、呼吸器系の問題や重篤な感染症が原因である可能性があります。赤ちゃんが呼吸に困っているように見える場合は、迷わず医師に相談しましょう。
4. 嘔吐や下痢を伴う
発熱と同時に嘔吐や下痢が見られる場合も注意が必要です。乳児は消化器系が未発達であり、発熱に加えてこれらの症状が現れると、胃腸炎や食物アレルギー、あるいはウイルス感染など、さまざまな原因が考えられます。特に、赤ちゃんが頻繁に嘔吐したり、下痢が続いたりする場合は、脱水症状を引き起こす可能性があり、これが進行すると命に関わることもあるため、すぐに医師の診察を受けることが必要です。
5. 発疹が現れる
発熱と共に発疹が現れる場合も、即座に医師に相談する必要があります。発疹は、風疹や麻疹、水痘(みずぼうそう)などのウイルス性感染症の兆候である可能性があります。また、発疹とともに顔色が悪くなる、意識がもうろうとしているなどの症状が現れる場合、重篤な病気にかかっている可能性があるため、迅速な対応が求められます。発疹は見た目で判断が難しいことも多いため、専門医による診断を受けることが重要です。
まとめ
乳児の発熱は、親にとって非常に心配なサインです。しかし、すべての発熱が重篤な問題を示しているわけではありません。ただし、発熱が38度以上で続く、機嫌が悪い、呼吸が苦しそう、嘔吐や下痢が伴う、発疹が現れるといったサインが見られた場合には、迷わず医師に相談することが大切です。早期の診断と治療によって、赤ちゃんの体調を早く回復させることができるため、常に注意深く観察し、適切な医療を受けることが重要です。
