新しい世界の七不思議とは?
世界には古代から伝わる多くの伝説や偉大な建造物があり、その中でも「世界の七不思議」は特に有名です。しかし、古代の七不思議がほとんど現存しない中で、2007年には新たに「新しい七不思議」が選ばれ、世界中の人々の注目を集めました。これらは、建築的な偉業として、人類の歴史において特に重要な意義を持つ場所や構造物として認識されています。

今回は、新しい世界の七不思議を詳しくご紹介します。
1. 万里の長城(中国)
万里の長城は、中国の北部を横断する全長21,196キロメートルに及ぶ巨大な防衛施設で、紀元前7世紀から建設が始まり、数世代にわたって拡張されました。この長城は、中国の歴史的な象徴であり、またその壮大さと規模で世界的に知られています。特に「長城の一部」として観光名所となっているのは、北京近郊の「八達嶺長城」です。
2. ペトラ(ヨルダン)
ペトラは、ヨルダン南部に位置する古代の都市遺跡で、その特徴的な岩を削った建造物群が見所です。この遺跡は紀元前6世紀ごろにナバテア人によって築かれ、岩を削る技術や独特な建築スタイルで世界中の観光客を魅了しています。特に有名なのは「エル・カズネ(財宝の家)」という岩の中に彫られた壮麗な建物です。
3. キリスト像(ブラジル)
ブラジル・リオデジャネイロのコルコバードの山に立つ巨大な「キリスト像」は、キリスト教の象徴的な存在であり、世界中から訪れる人々に強い印象を与えています。この像は高さ30メートル、腕を広げた幅28メートルの大きさを誇り、1931年に完成しました。リオデジャネイロ市を見下ろす位置に立ち、特に夜のライトアップは息を呑む美しさです。
4. マチュ・ピチュ(ペルー)
ペルーのアンデス山脈に位置する古代インカ帝国の都市遺跡、マチュ・ピチュは、1500年以上前に建設されたとされ、非常に高度な建築技術を誇ります。特にその立地が素晴らしく、山の頂に広がる遺跡は、霧に包まれる朝や夕方の美しい光景が観光客を魅了します。この遺跡は、インカ帝国の力と文化の象徴であり、世界中の人々にとって神聖な場所です。
5. コロンビア大聖堂(メキシコ)
メキシコシティにあるコロンビア大聖堂は、ラテンアメリカ最大級のカトリック教会で、16世紀に建設が始まり、200年以上をかけて完成しました。その壮大な建築と内装、特に豪華な祭壇と壁画は、訪れる人々に深い感銘を与えます。メキシコシティの歴史的中心部に位置し、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
6. ローマのコロッセオ(イタリア)
コロッセオは、古代ローマ時代に建設された巨大な円形闘技場で、最大50,000人以上の観客を収容することができました。ここでは、戦士たちの戦いが繰り広げられ、人々の娯楽となっていました。建設は紀元72年に始まり、80年には完成しました。この構造物はローマ帝国の建築技術の高さを示しており、現在でもローマの最も重要な観光地の一つです。
7. タージ・マハル(インド)
タージ・マハルは、インド・アグラにある白大理石の霊廟で、ムガール帝国の皇帝シャー・ジャハーンが、愛妻ムムターズ・マハルのために建てたものです。その美しいデザインと壮麗な庭園、反射池は、世界中の観光客を惹きつけてやみません。タージ・マハルは、ムガール建築の最高峰とされ、その優美さと歴史的な背景から「愛の象徴」としても知られています。
結論
新しい世界の七不思議は、古代の遺産から現代の素晴らしい建造物まで、多様な文化や歴史を反映した名所です。それぞれの遺跡や建造物は、その時代の技術、芸術、そして信仰を象徴するものであり、今もなお多くの人々を魅了し続けています。これらの「新しい七不思議」は、世界中の人々に人類の創造力と努力の素晴らしさを教えてくれる貴重な存在です。