長時間の移動中、特に飛行機や車での移動中は、座りっぱなしの状態が続くため、血液循環が悪くなりがちです。これが原因で足のむくみや疲れを感じたり、最悪の場合、深部静脈血栓症(DVT)などの健康リスクが高まることがあります。そのため、旅行中にできる簡単なエクササイズやストレッチを取り入れて、血液の循環を促進することが大切です。以下に、長時間の移動中でも実践できる血行促進のためのエクササイズを紹介します。
1. 足首回し(足首の運動)
長時間座っていると、足首が固まりやすくなります。足首を回す運動は、足元から血液を循環させ、むくみを防ぐ効果があります。

方法:
-
足を床にしっかりつけて座り、片足を浮かせて足首を時計回りに回します。
-
10回ほど回した後、反時計回りにも回します。
-
同様に、もう片方の足でも行いましょう。
2. 膝上げ運動(膝を引き上げる)
膝を引き上げることで、足の筋肉が刺激され、血液の流れが促進されます。特に太ももの筋肉を使うことがポイントです。
方法:
-
足を床につけたままで座り、片方の膝を胸に向かってゆっくり引き上げます。
-
そのまま5秒間キープし、元に戻します。
-
左右交互に10回ずつ繰り返します。
3. つま先上げ運動(つま先立ち)
足の血行を良くするためには、つま先立ちの運動が効果的です。足の筋肉を使うことで、下半身の血液循環が改善されます。
方法:
-
座った状態で足の裏を床にしっかりとつけ、つま先を上げる動作を繰り返します。
-
5〜10回ほど繰り返し、足の疲れを和らげましょう。
4. ふくらはぎのストレッチ
長時間同じ姿勢で座っていると、ふくらはぎの筋肉が固まり、血流が滞ることがあります。簡単にできるふくらはぎのストレッチで血行を促進できます。
方法:
-
片足を反対の膝の上に乗せ、足の指を手でつかんで引っ張ります。
-
足の裏をしっかりと引き伸ばすことを意識し、20秒間キープします。
-
反対の足も同様に行いましょう。
5. ストレッチ(上半身)
長時間座りっぱなしでいると、上半身の血行も悪くなります。肩や背中を伸ばす簡単なストレッチを行うことで、上半身の血流も促進できます。
方法:
-
背筋を伸ばして座り、両手を頭の後ろに組みます。
-
ゆっくりと肩甲骨を寄せるように腕を後ろに引き、胸を開きます。
-
10秒間キープし、元に戻します。
-
これを数回繰り返します。
6. 座ったままできるウォーキング運動
座ったままでもウォーキングのような動作を取り入れることができます。これにより、血液の循環を促進し、足の筋肉を使うことができます。
方法:
-
座ったままで、足を交互に前に出して歩くように動かします。
-
足を前後に動かすことで、ウォーキングのような効果が得られます。
-
1〜2分間、リズムよく動かしてみましょう。
7. 休憩を取る
長時間の移動中は、定期的に休憩を取ることが重要です。座っている時間が続くと血流が滞りやすくなるため、可能であれば立ち上がって少し歩いたり、軽いストレッチを行うと良いでしょう。
8. 水分補給
血液の循環を良くするためには、十分な水分を取ることも大切です。脱水状態になると、血液が粘度を増し、血流が悪化します。こまめに水分を補給し、血行をサポートしましょう。
まとめ
長時間の移動中でも、これらの簡単なエクササイズを取り入れることで、血液循環を促進し、体の疲れやむくみを軽減することができます。無理なくできる運動なので、旅の途中で少し休憩を取るたびに実践してみましょう。健康的な移動を心がけ、快適な旅を楽しんでください。