コンピュータの画面を録画する方法は、特にプレゼンテーションやチュートリアルの作成、ソフトウェアの使い方を説明する際に非常に役立ちます。以下では、画面録画を行うための包括的な手順を解説します。これには、専用のソフトウェアや内蔵ツールを使用する方法、録画を編集する方法についても触れます。
1. 画面録画ツールの選定
まず最初に、画面録画を行うために使用するツールを選ぶ必要があります。一般的に使用されるツールは次の通りです。
- Windows 10/11の場合:
- Xbox Game Bar(内蔵ツール)
- macOSの場合:
- QuickTime Player(内蔵ツール)
- サードパーティ製ソフトウェア:
- OBS Studio(無料で高機能)
- Camtasia(有料、編集機能が豊富)
- Bandicam(軽量で高品質な録画)
ここでは、WindowsとmacOSそれぞれの代表的なツールを使った方法を説明します。
2. Windows 10/11での録画方法(Xbox Game Bar)
ステップ1: Xbox Game Barの起動
- スタートメニューを開き、「設定」を選択します。
- 「ゲーム」セクションに進み、「Xbox Game Bar」を有効にします。
- 録画したい画面を表示させた状態で、Win + Gを押してGame Barを開きます。
ステップ2: 録画の開始
- Game Barの中の録画ボタン(赤い丸)をクリックして録画を開始します。
- 録画中は、Game Barを非表示にしておいても問題ありません。画面に録画される内容はそのまま記録されます。
ステップ3: 録画の停止
- 録画を停止するには、もう一度録画ボタンをクリックするか、Win + Alt + Rを押します。
- 録画が終了すると、自動的に「キャプチャ」フォルダに保存されます。
3. macOSでの録画方法(QuickTime Player)
ステップ1: QuickTime Playerを開く
- アプリケーションフォルダ内にあるQuickTime Playerを開きます。
- メニューバーから「ファイル」>「新規画面収録」を選択します。
ステップ2: 録画の開始
- 画面収録のウィンドウが表示されたら、赤い録画ボタンをクリックします。
- 画面全体を録画する場合は、何も選ばずにクリックします。特定の部分のみ録画したい場合は、範囲をドラッグして選択します。
ステップ3: 録画の停止
- 録画を終了するには、メニューバーの停止ボタンをクリックします。
- 録画が終了すると、QuickTime Playerが自動的に録画ファイルを表示します。その後、ファイル>保存を選んで保存場所を指定します。
4. サードパーティ製ソフトウェアの使用(OBS Studio)
OBS Studioは、無料でありながら非常に高機能な画面録画ソフトウェアです。特に、ライブ配信や高品質な録画を行いたい場合に適しています。
ステップ1: OBS Studioのインストール
- OBS Studioの公式サイトからソフトウェアをダウンロードし、インストールします。
- インストール後、OBS Studioを起動します。
ステップ2: シーンとソースの設定
- シーン:OBSでは、録画する内容を「シーン」として管理します。シーンを作成し、そこに録画したい「ソース」を追加します。
- ソースの追加:録画したい画面(例えば、ディスプレイキャプチャ)を「ソース」タブから追加します。
ステップ3: 録画の開始
- 「開始録画」ボタンをクリックして録画を開始します。
- 録画中は、OBSのインターフェースを閉じずにそのままにしておきます。
ステップ4: 録画の停止
- 録画を停止するには、停止録画ボタンをクリックします。
- 録画ファイルは、設定した保存先に保存されます。
5. 録画の編集と保存
録画が終了した後、映像の編集が必要な場合があります。以下は、一般的な編集手順です。
- カット編集:不要な部分をカットします。例えば、録画開始前の準備や終了後の余分な時間を削除します。
- 音声編集:マイク音声のノイズを除去したり、BGMを追加したりします。
- 字幕やアノテーションの追加:視聴者に向けて重要な情報を強調したり、説明を加えるために字幕を追加します。
編集ソフトとしては、次のようなものがあります。
- 無料の編集ソフト:
- Shotcut
- DaVinci Resolve(無料版あり)
- 有料の編集ソフト:
- Adobe Premiere Pro
- Final Cut Pro
6. 録画したファイルの保存と共有
録画が完了し、編集が終わったら、最終的にファイルを保存します。保存する際のポイントは以下の通りです。
- 解像度の設定:高解像度で録画しても、圧縮して保存するとファイルサイズが小さくなります。用途に応じた解像度(例:1080p)で保存することが一般的です。
- フォーマットの選択:ほとんどの動画再生機器やウェブプラットフォームに対応しているMP4形式が推奨されます。
録画した動画は、YouTubeやVimeo、Google Driveなどにアップロードして、他の人と簡単に共有することができます。
まとめ
コンピュータの画面録画は、さまざまな目的で非常に有用な技術です。WindowsやmacOSに内蔵されているツールを使う方法から、OBS Studioのような高機能なサードパーティソフトを使う方法まで、用途や目的に応じて選択することができます。録画後の編集や保存方法にも注意を払い、より良いコンテンツを作成しましょう。