自宅でできる液体洗剤と石鹸の作り方:完全ガイド
自宅で液体洗剤や石鹸を作ることは、環境に優しく、コスト削減にもつながります。また、使用する成分をコントロールできるため、肌に優しい製品を手作りすることができます。今回は、液体洗剤と石鹸の作り方を完全に解説します。
液体洗剤の作り方
液体洗剤は、洗濯や掃除に使える万能なアイテムです。自宅で簡単に作ることができ、使用する材料を選ぶことで、自然由来の優しい洗剤を作ることができます。
必要な材料:
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重曹:500g
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洗濯用石鹸(無香料):1個(約100g)
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グリセリン:30ml
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水:1.5L
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精油(オプション、ラベンダーやティーツリーなど):10〜20滴
作り方:
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石鹸を削る
洗濯用石鹸を細かく削り、鍋に入れます。石鹸が完全に溶けるように、少量の水を加えて弱火で温めます。 -
水を加える
石鹸が溶けたら、残りの水(1.5L)を少しずつ加えながらよくかき混ぜます。水が均等に混ざり、液体状になるまで続けます。 -
重曹とグリセリンを加える
重曹を加えて混ぜ、洗剤の泡立ちをよくします。次に、グリセリンを加えて、洗剤にしっとり感を与えます。 -
精油で香り付け
好みの精油を数滴加えて香りをつけます。精油は抗菌作用やリラックス効果があるものを選ぶと良いでしょう。 -
冷ます
洗剤ができたら、容器に移し替え、冷まして完成です。冷ました後に粘度が高くなった場合は、少量の水を加えて調整できます。
使用方法:
洗濯機に適量(約30ml)を投入して使用します。特に手洗いの場合は、スポンジで洗剤を泡立てて使用してください。
自家製石鹸の作り方
自宅で石鹸を作るには、少し手間がかかりますが、完成した石鹸の質感や香りを自分で調整できる楽しさがあります。自然派志向の方には、無添加で肌に優しい石鹸作りがおすすめです。
必要な材料:
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オリーブオイル:250ml
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ココナッツオイル:250ml
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水:150ml
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水酸化ナトリウム(苛性ソーダ):70g
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精油(オプション):10滴
作り方:
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苛性ソーダの溶解
手袋と保護眼鏡を着用して、安全な場所で作業します。水に苛性ソーダを少しずつ加え、溶かします。苛性ソーダが完全に溶けたら、冷ましておきます。 -
オイルを温める
オリーブオイルとココナッツオイルを鍋に入れて、弱火で温めます。温度が約40〜45度になったら火を止めます。 -
苛性ソーダをオイルに加える
苛性ソーダ水をオイルにゆっくりと加え、よく混ぜます。この時、手持ちの泡立て器やハンドミキサーを使っても良いでしょう。 -
トレースを確認する
混ぜ続けると、トレースと呼ばれる状態になります。トレースとは、液体がクリームのようにトロッとした状態のことです。これが確認できたら、精油を加えます。 -
型に流し込む
石鹸の液を型に流し込みます。型に流した後は、上からラップをかけて、新聞紙などで包み、保温します。約24時間はそのまま放置し、固まるのを待ちます。 -
カットと乾燥
固まったら、型から取り出し、適当な大きさにカットします。カットした石鹸は、風通しの良い場所で約4〜6週間乾燥させます。この期間中に石鹸は硬くなり、使用可能な状態になります。
使用方法:
この自家製石鹸は、顔や体に使える優しい洗浄力を持っています。香りや成分が肌に優しいので、敏感肌の方にもおすすめです。
自家製洗剤と石鹸のメリット
自家製の液体洗剤と石鹸には多くのメリットがあります。
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経済的
市販の洗剤や石鹸は購入するたびにコストがかかりますが、手作りすることで一度にまとめて作れるため、長期的には大幅なコスト削減になります。 -
環境に優しい
手作りの製品は、合成化学物質や過剰なプラスチック包装を避けることができます。リサイクル可能な容器を使うことで、環境にも配慮できます。 -
成分が安心
自分で選んだ天然素材を使用するため、化学的な添加物や香料が含まれていません。敏感肌やアレルギーを持つ人にも安心して使えます。 -
オリジナリティ
自分の好みに合わせて香りや成分を調整できるため、オリジナルの洗剤や石鹸を作る楽しさがあります。
注意点
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苛性ソーダの取り扱い
石鹸作りで使用する苛性ソーダは非常に強力で危険です。作業中は必ず手袋、保護眼鏡を着用し、通気の良い場所で作業を行ってください。 -
乾燥期間
石鹸は作った直後は使用できません。しっかりと乾燥させることで、肌への刺激を抑え、より高品質な石鹸になります。
まとめ
自宅で液体洗剤や石鹸を作ることは、環境にも経済的にも優れた選択肢です。少しの手間をかけるだけで、自分だけの洗剤や石鹸を作ることができ、日常生活における化学物質の摂取を減らすことができます。手作りの製品で、健康的でエコフレンドリーなライフスタイルを送ってみましょう。
