自家製ギー(サミナ)の作り方
ギー(サミナ)はインド料理や中東料理に欠かせない調味料であり、健康にも良いとされています。ギーは精製バターで、バターを加熱し、乳固形分を取り除いて作られます。ギーはその風味、長期間の保存性、そして高温で調理する際の安定性から非常に人気があります。また、乳糖を含まないため、乳糖不耐症の人々にも適しています。今回は、家庭で簡単に作れる自家製ギーのレシピをご紹介します。

必要な材料
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無塩バター 500g(できるだけ質の良いものを使用)
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清潔なガラス瓶(保存用)
作り方
1. バターを溶かす
無塩バターを小鍋に入れ、弱火で溶かします。焦げないように、最初は低温で加熱することが重要です。バターが溶けると、泡が立ち始めます。この泡が、乳固形分が分離する証拠です。
2. 乳固形分が分離する
バターを加熱し続けると、次第に乳固形分が底に沈み、上に透明な黄色い液体が残ります。乳固形分が茶色くなる前に、火を弱めて注意深く観察します。ギーを作るためには、この透明な黄色い部分を取り出すことが大切です。
3. 乳固形分を取り除く
乳固形分が底に沈んだら、スプーンなどで泡や乳固形分を取り除きます。これは、ギーの純度を高めるために必要な工程です。茶色くなる前に乳固形分を取り除くことが、ギーの品質を保つために重要です。
4. ギーをこす
乳固形分を取り除いた後、ギーをこして、清潔なガラス瓶に移します。ギーをこすためには、細かいメッシュのこし器や布を使うと良いでしょう。これにより、残った乳固形分や不純物を取り除くことができます。
5. 保存する
完成したギーを清潔なガラス瓶に入れ、完全に冷めるまで室温で保存します。冷めた後は、密閉して冷蔵庫に保管できます。ギーは冷蔵庫でも常温でも保存可能ですが、常温で保存する場合は、直射日光を避け、涼しい場所に保管すると長持ちします。
ギーの使用方法
ギーは、さまざまな料理に使うことができます。インド料理では、カレーや炒め物に加えることが一般的です。また、パンやナンに塗ったり、焼き菓子に使ったりすることもあります。さらに、ギーはその高い煙点(約250℃)を持つため、高温での揚げ物や焼き物にも適しています。ギーの豊かな風味は、料理に深みとコクを与えてくれるため、積極的に活用することができます。
ギーの健康効果
ギーは、健康に良い脂肪を豊富に含んでいることで知られています。特に、オメガ3脂肪酸やCLA(共役リノール酸)が豊富で、これらは体内で良い脂肪として機能し、免疫力を高め、体内の炎症を軽減する効果があります。ギーは消化を助けるため、消化器系が弱い人にも適しています。また、ギーに含まれるビタミンAやビタミンEは、肌や目の健康にも良い影響を与えるとされています。
まとめ
自家製ギーは、シンプルな手順で作ることができ、非常に美味しく、健康にも良い調味料です。家庭で作ったギーを使うことで、より風味豊かな料理が楽しめます。ギーの製造は少し時間がかかりますが、その過程で得られるクリーミーで濃厚な味わいは、一度作るとやみつきになること間違いなしです。是非、家庭でギーを作り、料理に活用してみてください。