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英語の句読点の使い方

英語における句読点の役割と正しい使い方

句読点(punctuation)は、英語において文章の意味を明確にし、読みやすさを向上させるために欠かせない要素である。正しく使用することで、意図が正確に伝わり、誤解を防ぐことができる。本稿では、英語における主要な句読点の種類、それぞれの役割、正しい使用方法について、包括的かつ詳細に解説する。

■ ピリオド(Period: .)

ピリオドは、英語の文章において最も基本的な句読点のひとつであり、完結した文の終わりを示す。

【使用例】

  • She loves to read novels.

  • The meeting starts at 10 a.m.

ピリオドは略語にも用いられる。たとえば「etc.」「Mr.」「Dr.」などが挙げられる。

■ コンマ(Comma: ,)

コンマは、文中の要素を区切り、意味の明確化を助ける役割を持つ。使用例は非常に多岐にわたるが、主な使い方は以下の通りである。

  • 並列項目を区切る

    【使用例】

    We bought apples, oranges, bananas, and grapes.

  • 接続詞の前に置く(特に二つの独立節を結ぶ場合)

    【使用例】

    I wanted to go for a walk, but it started raining.

  • 挿入句を囲む

    【使用例】

    My brother, who lives in Tokyo, is coming to visit.

コンマを誤用すると、意味が大きく変わってしまうこともあるため注意が必要である。

■ セミコロン(Semicolon: ;)

セミコロンは、関連の深い二つの独立節を結びつける際に使用される。また、複雑なリストの要素を区切るためにも使われる。

  • 二つの独立節を結ぶ

    【使用例】

    She loves traveling; she visits a new country every year.

  • コンマを含むリストの区切り

    【使用例】

    On our trip, we visited Paris, France; Rome, Italy; and Berlin, Germany.

セミコロンを適切に使用することで、文の構造をより洗練されたものにできる。

■ コロン(Colon: :)

コロンは、リストや説明、引用などを導入する際に使われる。

【使用例】

  • He had three goals: to learn English, to master French, and to travel the world.

  • She gave one reason: she needed more time.

コロンは、前の文が完全な独立節である必要があることに留意する。

■ クオーテーションマーク(Quotation Marks: ” “)

クオーテーションマークは、直接引用や発言、特定の語句を強調するために用いられる。

【使用例】

  • He said, “I will be there soon.”

  • The word “empathy” is often misunderstood.

引用の中にさらに引用を入れる場合は、シングルクオーテーション(’ ‘)を使用する。

■ アポストロフィ(Apostrophe: ‘)

アポストロフィは、所有を示したり、省略を表現したりするために使用される。

  • 所有を示す

    【使用例】

    This is John’s book.

  • 省略を示す

    【使用例】

    They’re coming soon.(= They are coming soon.)

混同しやすいits(所有格)とit’s(it isの省略)には特に注意が必要である。

■ ハイフン(Hyphen: -)

ハイフンは、複合語を形成するためや単語の分割に使われる。

【使用例】

  • well-known author

  • twenty-one years old

ハイフンを使うことで意味のあいまいさを避け、語句同士の関係性を明確にできる。

■ ダッシュ(Dash: – または —)

英語にはエヌダッシュ(–)とエムダッシュ(—)の二種類のダッシュが存在する。エムダッシュは、特に追加情報を挿入する際によく使われる。

【使用例】

  • She finally answered — after taking a long pause — that she would join us.

エヌダッシュは、範囲(数字や年月日など)を示す場合に使用される。

【使用例】

  • The meeting will be held May 5–7.

■ 疑問符(Question Mark: ?)

疑問符は、直接的な質問文の最後に置かれる。

【使用例】

  • What time is it?

間接疑問文の場合はピリオドを使用し、疑問符は不要である。

■ 感嘆符(Exclamation Mark: !)

感嘆符は、強い感情や命令を表す文の終わりに置かれる。

【使用例】

  • Watch out!

  • That was amazing!

感嘆符は使用しすぎると文章が軽薄に見えるため、適度に使用することが推奨される。

■ 丸括弧(Parentheses: ( ))

丸括弧は、補足情報や説明を文中に挿入する際に使用される。

【使用例】

  • The conference (which was held online) was a great success.

丸括弧内の情報は、文の主旨に直接影響しない補足的なものであるべきである。

■ 角括弧(Square Brackets: [ ])

角括弧は、引用文の中で編集者が追加した情報や修正を示すために使われる。

【使用例】

  • He said, “She [the manager] was responsible for the error.”

学術論文や公式文書などでよく見られる用法である。

■ スラッシュ(Slash: /)

スラッシュは、「または」や二者択一、詩や歌詞の改行を示す際に使われる。

【使用例】

  • Please bring your passport and/or driver’s license.

  • Roses are red / Violets are blue

ただし、正式な文章ではスラッシュの使用はできるだけ避けるべきとされる。

■ ピリオドとクオーテーションマークの位置関係

アメリカ英語では、ピリオドとコンマは常にクオーテーションマークの内側に置かれる。

【使用例】

  • She said, “Let’s go.”

一方、イギリス英語では意味に応じて内側または外側に置かれるため、書くスタイルに応じた使い分けが必要である。


表:主要句読点の用途まとめ

句読点 主要用途 使用例
ピリオド (.) 文の終了、略語 She is a doctor.
コンマ (,) 要素の区切り、接続 I bought apples, oranges, and bananas.
セミコロン (;) 独立節の結合 It’s late; we should leave.
コロン (:) リストや説明の導入 There are two options: stay or leave.
クオーテーションマーク (” “) 引用、語句の強調 He said, “Good morning.”
アポストロフィ (‘) 所有、省略 It’s raining.
ハイフン (-) 複合語形成 A well-known artist
ダッシュ (—) 挿入句、強調 She gave her answer — finally.
疑問符 (?) 質問の終了 How are you?
感嘆符 (!) 強い感情表現 Congratulations!
丸括弧 (()) 補足情報の挿入 The project (initiated in 2020) succeeded.
角括弧 ([]) 編集追加、修正 He [the CEO] resigned.
スラッシュ (/) 選択肢、改行 and/or

まとめ

英語の句読点は単なる「飾り」ではなく、文意を正確に伝達するための必須ツールである。不適切な使い方は誤解を生み、読み手に負担を与えることにもなりかねない。各句読点の正しい役割と用法を理解し、意図するニュアンスやリズムに合わせて使い分けることが、洗練された英語を書くための第一歩である。

参考文献:

  • Truss, Lynne. Eats, Shoots & Leaves: The Zero Tolerance Approach to Punctuation. Gotham Books, 2004.

  • Strunk Jr., William, and E.B. White. The Elements of Style. Longman, 2000.

  • University of Oxford Style Guide, 2016.

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