英語の月名は、日常英会話やビジネス文書、国際的なコミュニケーションにおいて非常に重要な基本事項です。特に日本人にとっては、英語のカレンダーやスケジュール帳、海外旅行、外国人とのメールのやり取り、国際ニュースの理解など、あらゆる場面で正しい知識が求められます。本記事では、英語の月名について、順番、綴り、発音、略語、語源、使用例までを網羅的かつ体系的に解説します。また、覚えやすくするためのコツや語呂合わせ、クイズ形式の練習問題、そして表形式での一覧も含め、学びやすく実用的な内容を提供します。
英語の月名一覧(表付き)
月 | 英語の月名(正式) | 発音記号 | 略語 | 日本語訳 |
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1月 | January | /ˈdʒæn.ju.er.i/ | Jan. | 一月 |
2月 | February | /ˈfeb.ruː.er.i/ | Feb. | 二月 |
3月 | March | /mɑːrtʃ/ | Mar. | 三月 |
4月 | April | /ˈeɪ.prəl/ | Apr. | 四月 |
5月 | May | /meɪ/ | May | 五月 |
6月 | June | /dʒuːn/ | Jun. | 六月 |
7月 | July | /dʒʊˈlaɪ/ | Jul. | 七月 |
8月 | August | /ˈɔː.ɡəst/ | Aug. | 八月 |
9月 | September | /sɛpˈtem.bər/ | Sep. | 九月 |
10月 | October | /ɒkˈtəʊ.bər/ | Oct. | 十月 |
11月 | November | /nəʊˈvem.bər/ | Nov. | 十一月 |
12月 | December | /dɪˈsem.bər/ | Dec. | 十二月 |
月名の語源と文化的背景
英語の月名の多くは、古代ローマの暦に由来しています。ローマ神話や皇帝の名前、ラテン語が語源となっており、単なる日付を表すだけでなく、文化や歴史の理解にもつながります。

January(1月)
語源はローマ神話の神「ヤヌス(Janus)」に由来。ヤヌスは始まりと終わり、過去と未来を見渡すことができる神で、新年の始まりにふさわしいとされました。
February(2月)
ラテン語の「Februa(浄化の祭り)」から来ています。ローマではこの月に浄化の儀式が行われていました。
March(3月)
ローマ神話の戦争の神「マルス(Mars)」が語源。春が始まり、戦いの季節の始まりともされていました。
April(4月)
ラテン語「aperire(開く)」が由来とされ、花が開く季節を表します。また、女神ヴィーナスとの関係も指摘されています。
May(5月)
ローマ神話の女神「マイア(Maia)」に由来。豊穣と成長の象徴です。
June(6月)
結婚の女神「ユーノー(Juno)」に由来。結婚に最も良い月ともされています。
July(7月)・August(8月)
それぞれローマ皇帝「ジュリアス・シーザー」と「アウグストゥス」にちなみます。もともと「クィンティリス(第5の月)」と「セクスティリス(第6の月)」という名前でしたが、皇帝の名誉を称えて改名されました。
September〜December(9月〜12月)
ラテン語の数字が語源です。
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September:septem(7)
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October:octo(8)
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November:novem(9)
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December:decem(10)
古代ローマの暦では、3月が最初の月だったため、これらの月名と現在の順番にずれがあります。
覚え方の工夫と語呂合わせ
月名を覚えるには、語呂合わせやイメージ化が効果的です。以下に例をいくつか紹介します。
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January:「じゃん!新年の始まり」
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February:「フェブラリー=ふー(寒い)ブルブルの月」
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March:「行進(マーチ)のように春へ」
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April:「エイプリルフール(4月1日)を思い出そう」
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May:「May I ~ ? の May、活動的になる季節」
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June/July:「ジュンジュラ=夏の始まり」
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August:「オーガスト=お盆の時期」
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September~December:数字の「セプト(7)」から始まる順で、数の感覚を保つ
英語での月の使い方(文法と実例)
英語では月名を使う際にいくつかの文法的注意点があります。
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必ず大文字で始める
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例:My birthday is in October.
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前置詞には「in」を使う
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例:in January, in March
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日付と組み合わせる場合
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アメリカ式:March 3, 2025
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イギリス式:3 March 2025
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略語の使用
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公式書類やカレンダーでは略語(Jan.、Feb.など)がよく使われる
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月に関連する英語表現とイディオム
月名は日常会話やビジネス英語でもよく使われます。以下に実用的な表現を紹介します。
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“Once in a blue moon”:ごくまれに
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“April showers bring May flowers”:4月の雨が5月の花を咲かせる(苦労の後には良いことがある)
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“Christmas comes but once a year”:特別な機会は年に一度しかない
練習問題(クイズ形式)
英語の月名を日本語に直しましょう:
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September → ?
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May → ?
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December → ?
空欄を埋めてください:
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My birthday is in ______.
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Valentine’s Day is in ______.
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The new year starts in ______.
答え:
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九月、五月、十二月
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July, February, January
月名に関するトリビア(雑学)
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最も短い月名の文字数:May(3文字)
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最も長い月名:September, November, December(9文字)
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曜日と違い、月の名前は世界的にラテン語由来が多い
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ISO 8601では月を数字で表記する(例:2025-04-05)
まとめ:正しく覚えて世界に通用する教養を
英語の月名は一見シンプルに見えますが、その背景には古代ローマの神話、文化、歴史、言語の進化が複雑に絡み合っています。ただ丸暗記するのではなく、語源や使い方を理解しながら覚えることで、記憶に定着しやすくなり、国際的な文脈でもスムーズに対応できるようになります。
特に日本人にとって、英語の月名はTOEICや英検といった試験対策、旅行、国際業務、学術研究など多くの場面で役立ちます。この知識をしっかりと身につけ、自信をもって英語を使いこなしましょう。