「物の重さ」と聞いたとき、みんなはどう感じるかな?もしかしたら、机の上に置いてあるおもちゃや、お母さんが買ってきた果物の袋の重さを思い浮かべるかもしれません。重いものもあれば、軽いものもありますね。でも、「重さ」って、どういう意味なんでしょうか?そして、それを決めるのは一体何でしょうか?
実は、重さを決めるのは「質量(きつりょう)」というものです。質量は物の中にどれだけの物質があるかを表すもので、物の「重さ」とは少し違います。ここで「質量」という言葉が出てきたので、まずはこれをしっかり理解してみましょう。

質量とは?
質量とは、物の中にどれだけの「物質」が詰まっているかを表す量です。例えば、ダンボール箱に何も入っていない状態と、たくさんの本を詰め込んだダンボール箱を比べると、もちろん重さが違いますよね。でも、これは「重さ」の話ではなく、「質量」の話です。
例えば、同じ大きさの箱が2つあったとしても、1つは空っぽで、もう1つはたくさんの本が入っていたとします。この場合、物が詰まっている箱の方が質量が大きいと言えます。質量はその物体がどれだけの「もの」を持っているか、つまり、物質がどれだけ詰まっているかを示しているのです。
質量と重さの違い
質量と重さは似ているようで、実は違う概念です。質量は物質の量を表しますが、重さはその物体がどれだけ「重いか」を示すものです。地球の重力に引っ張られることで物が重く感じますが、質量はどんな場所でも同じです。たとえば、宇宙に行ってもその物体の質量は変わりませんが、重力が強い場所にいると、その物体はより重く感じられます。
質量を測る方法
質量を測るための道具としてよく使われるのが「はかり」や「天秤」です。天秤は、物体の質量を比べるための道具で、2つの物を両端に置いて釣り合いを取る仕組みになっています。この時、質量が同じであれば、天秤は水平になります。もし片方の物が重ければ、天秤は傾きます。このようにして、物の質量を測ることができるのです。
質量の単位
質量の単位には、キログラム(kg)やグラム(g)が使われます。例えば、リンゴ1個の質量が150グラムだとすると、そのリンゴの中には150g分の物質が詰まっていることになります。大きなものになると、例えば車の質量は1000kg以上になることもあります。
また、質量はその物体の大きさや形に関係なく、どれだけ物質が入っているかを示すものなので、物の種類によってその質量は異なります。例えば、鉄の塊は同じ大きさの木の塊よりも、ずっと重い(質量が大きい)です。
まとめ
質量とは、物の中にどれだけの物質があるかを表す量で、物体の重さと少し違う概念です。質量は物がどれだけ「詰まっているか」を示し、物の重さはその物が地球の重力でどれだけ引っ張られているかに関係します。
もし次に何かを持ったとき、もしくは物を測る時、ぜひ「これはどれくらいの質量があるのかな?」と考えてみてください。それが、物の「重さ」を理解するための第一歩になるかもしれません。