発熱と高熱

赤ちゃんの体温測定ガイド

赤ちゃんの体温を正確に測ることは、健康管理の上で非常に重要です。特に体温が高いと感じた場合や、逆に低体温が疑われる場合、適切な対処が求められます。この記事では、赤ちゃんの体温測定方法や、その際に注意すべきポイントについて、詳しく説明します。

赤ちゃんの体温を測る重要性

赤ちゃんは成人に比べて免疫機能が未発達であり、体温が変動しやすいです。そのため、体温の変化を注意深く観察することが、早期に健康問題を発見する手がかりとなります。特に発熱や低体温は、感染症や他の健康状態を示すサインであることが多いため、適切に体温を測ることが必要です。

赤ちゃんの体温を測る方法

赤ちゃんの体温は、成人と同じように「経口」「腋窩(わきの下)」「直腸」「耳」のいずれかで測定できますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下に、各測定方法について詳しく説明します。

1. 直腸温(最も正確)

直腸での体温測定は、赤ちゃんにとって最も正確な方法とされています。体温計を肛門に挿入して測定しますが、赤ちゃんが寝ている間に静かに測るのが理想です。温度計が直腸に達すると、わずかな振動音やピープ音が鳴りますので、その音を聞いて体温が測定されるタイミングを確認できます。

注意点

  • 体温計の先端を消毒し、赤ちゃんに痛みを感じさせないように注意します。

  • 無理に挿入しないようにし、温度計をゆっくりと挿入します。

  • 測定後は、体温計を必ず消毒し、赤ちゃんを清潔に保つようにします。

2. 腋窩温(わきの下)

腋窩で測る方法は、直腸温に比べてやや不正確ですが、赤ちゃんが動かない場合には比較的簡単に測定できます。腋窩で測るには、赤ちゃんの腕をしっかりと脇に固定し、体温計を挿入します。腕を動かさないようにすることが重要です。

注意点

  • 腋窩での測定は時間がかかることが多いため、赤ちゃんがじっとしている状態で測定します。

  • 温度計がしっかりと脇の下に収まっていることを確認します。

3. 耳温

耳温計は、赤ちゃんが少し大きくなった場合に使用することができます。耳の中の赤外線センサーを使って体温を測るため、短時間で測定できる利点がありますが、耳の構造に合わない場合や、正確に測れないことがあります。

注意点

  • 耳温計を使用する前に、耳の中が清潔であることを確認します。

  • 温度計を耳にしっかりとセットし、指示通りに測定します。

4. 経口温(大人向け)

赤ちゃんがある程度成長し、指示通りに体温計を口に含むことができるようになった時に使える方法です。しかし、赤ちゃんが小さいうちは使用することはほとんどなく、注意が必要です。

注意点

  • 赤ちゃんがまだ体温計を口に含むことができない場合、無理に試さないようにしましょう。

体温の正常範囲

赤ちゃんの正常な体温は、大体36.5℃から37.5℃の間とされています。しかし、体温は一日の中で変動することがあり、特に睡眠中や活動後に若干の変動があります。体温が高すぎたり低すぎたりした場合には、以下の症状に注意が必要です。

  • 発熱:体温が37.5℃以上になると発熱と見なされます。特に38℃以上の場合は、医師に相談することが推奨されます。

  • 低体温:体温が35℃以下になると低体温症の可能性があり、早急に温める必要があります。

体温が異常な場合の対応

1. 発熱時

発熱は通常、体が何らかの感染症と戦っているサインですが、赤ちゃんの場合はすぐに注意が必要です。発熱が続く場合や、赤ちゃんがぐったりしている、食欲がない場合などは、速やかに医師に相談しましょう。

  • 赤ちゃんが不快そうにしている場合やぐったりしている場合は、冷やすことも有効です。ただし、冷水で急激に冷やすのは避け、ぬるめのお湯で体を拭く程度にとどめます。

  • 発熱を伴う病気が多いため、できるだけ早期に診察を受けることが大切です。

2. 低体温時

赤ちゃんが寒そうにしている場合や、体温が異常に低い場合は、すぐに暖かい場所に移し、温かい服を着せ、毛布などで包んであげます。低体温が続く場合には、すぐに医師に相談してください。

まとめ

赤ちゃんの体温を測ることは、健康管理の一環として非常に重要です。適切な方法を選び、測定した体温を基に必要な対応をすることで、赤ちゃんの健康を守ることができます。体温に異常を感じた際は、早めに専門家のアドバイスを受けることが最も重要です。

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