赤ちゃんの歯が生え始める時期は個人差がありますが、通常、生後6ヶ月頃に最初の歯が生え始めることが多いです。しかし、早い場合は生後4ヶ月で歯が生え始めることもあれば、遅い場合は1歳を過ぎてからのこともあります。この過程は、赤ちゃんの発達の一環として重要なステップであり、親にとっても大きな出来事です。
歯が生え始めるタイミング
生後6ヶ月前後が目安とされていますが、赤ちゃんの歯の生え方には個人差があります。最初に生える歯は、一般的に下の前歯(下顎の中央の2本)です。その後、上の前歯や他の歯が順番に生えます。通常、赤ちゃんは2歳半から3歳頃までに20本の乳歯が揃います。

歯の生え方
歯が生える順番にも決まりがあります。以下は、一般的な順序です:
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下前歯(中央の2本):生後6〜10ヶ月頃
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上前歯(中央の2本):生後8〜12ヶ月頃
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上側の2本の横の歯(側切歯):生後9〜13ヶ月頃
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下側の2本の横の歯(側切歯):生後10〜16ヶ月頃
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上の1番後ろの歯(第一大臼歯):生後13〜19ヶ月頃
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下の1番後ろの歯(第一大臼歯):生後14〜18ヶ月頃
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上の犬歯(尖った歯):生後16〜22ヶ月頃
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下の犬歯(尖った歯):生後17〜23ヶ月頃
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上の2番目の大臼歯:生後23〜31ヶ月頃
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下の2番目の大臼歯:生後25〜33ヶ月頃
これらの順番に歯が生えていきますが、個々の赤ちゃんによって多少前後することもあります。
歯の生え始めに見られる症状
歯が生える過程で、赤ちゃんは様々な症状を示すことがあります。これらの症状は個々の赤ちゃんにより異なりますが、よく見られるものには以下のようなものがあります:
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唾液が多くなる:歯茎が敏感になり、唾液の分泌が増えることがあります。
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歯茎が腫れる:歯が生え始める部分の歯茎が腫れたり、赤くなることがあります。
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かゆみや不快感:歯茎がむずむずしたり、かゆくなったりするため、赤ちゃんは物を噛みたがることが増えます。
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寝かしつけが難しくなる:歯が生えてくる時期に、痛みや不快感があるため、赤ちゃんが寝付きにくくなることがあります。
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機嫌が悪くなる:歯の生え始めによる不快感から、機嫌が悪くなることがあります。
歯が生える時のケア
歯が生え始めると、口内の衛生管理が重要になります。赤ちゃんの歯は非常に繊細で、虫歯や歯茎の炎症を防ぐためには、早期からのケアが大切です。
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歯茎のケア:最初は歯が生える前でも、ガーゼや湿らせた布で赤ちゃんの歯茎を優しく拭いてあげると良いです。これにより、歯茎の健康を保つことができます。
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歯が生えてきたら:歯が生えてきたら、柔らかい赤ちゃん用の歯ブラシを使って、軽く歯を磨いてあげましょう。初めは歯磨き粉を使わなくても問題ありません。
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食べ物の管理:甘い食べ物や飲み物を与える際には、注意が必要です。赤ちゃんの歯が生えたばかりの頃は、特に虫歯になりやすいので、適切な食べ物を選びましょう。
歯科医への相談
赤ちゃんの歯が生える過程で心配なことがあれば、小児歯科医に相談することをお勧めします。定期的な歯科チェックアップは、早期に問題を発見し、適切な治療を行うために重要です。
赤ちゃんの歯が生え始めることは、成長の一環として自然なことです。この時期のケアがその後の歯の健康に大きな影響を与えるので、適切な注意を払っていきましょう。