スマートフォンで迷惑な番号からの連絡をブロックする方法は、使用している端末や通信キャリアによって異なりますが、一般的な手順について説明します。以下は、主要なスマートフォンOS(AndroidおよびiOS)での操作方法を中心に解説します。
1. Android端末での番号のブロック方法
Androidスマートフォンで迷惑な番号をブロックする手順は比較的簡単です。多くのAndroid端末では、標準的な電話アプリにブロック機能が搭載されています。以下は一般的な手順です。

(1) 電話アプリからブロック
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迷惑な番号からの着信履歴を開きます。
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通話履歴の中から、ブロックしたい番号を選びます。
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画面右上または番号の詳細画面にある「メニュー」アイコン(三点リーダー)をタップします。
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表示されるメニューから「番号をブロック」または「ブロックリストに追加」を選択します。
(2) 設定からブロック
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「設定」アプリを開きます。
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「通話設定」や「電話」オプションを選択します(端末によって異なる場合があります)。
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「迷惑電話の設定」または「ブロックリスト」を選択します。
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「新しい番号を追加」や「番号をブロック」オプションを選び、迷惑な番号を手動で入力します。
(3) サードパーティアプリの使用
迷惑電話をより効率的にブロックしたい場合、Google Playストアからサードパーティ製のアプリをインストールすることができます。例えば、以下のアプリが便利です:
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Truecaller:番号の識別とブロック機能を提供。
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Mr. Number:迷惑電話を識別し、ブロックする機能。
これらのアプリは、電話番号をリアルタイムで検出し、迷惑な電話を自動でブロックする機能を持っています。
2. iPhoneでの番号のブロック方法
iPhoneでも、電話アプリから簡単に迷惑な番号をブロックできます。以下はその手順です。
(1) 電話アプリからブロック
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「電話」アプリを開き、通話履歴を表示します。
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ブロックしたい番号を選択し、その番号の詳細を表示します。
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画面下部にある「情報」アイコン(「i」)をタップします。
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「この発信者をブロック」オプションを選択します。
(2) 設定からブロック
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「設定」アプリを開きます。
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「電話」を選択します。
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「発信者のブロックと識別」をタップします。
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「新しい番号を追加」を選び、手動で迷惑な番号を入力します。
(3) iOS 14以降の機能「着信拒否リスト」を活用
iOS 14以降、Appleは「着信拒否リスト」機能を強化し、迷惑電話をより効率的に管理できるようにしました。設定画面で「着信拒否リスト」に追加した番号は、着信時に自動的に拒否されます。
3. 通信キャリアによる迷惑電話対策
キャリアによっては、迷惑電話をブロックするためのサービスや機能を提供しています。例えば、以下のようなサービスがあります。
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NTTドコモ:迷惑電話を自動的に検出し、ブロックする「迷惑電話対策サービス」を提供。
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au:迷惑電話の検出機能を搭載した「迷惑電話撃退サービス」。
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SoftBank:迷惑電話をブロックする「迷惑電話対策アプリ」を提供。
これらのサービスは、キャリアによって提供されているため、詳細な利用方法や申し込み方法は公式ウェブサイトやカスタマーサポートで確認することができます。
4. 迷惑メールやSMSのブロック
迷惑なメールやSMSも、番号をブロックするだけでは完全に防げない場合があります。これらを防ぐための方法もいくつかあります。
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Android:SMSアプリやメールアプリ内で、迷惑な番号をブロックすることができます。メッセージを開いた後、メニューから「迷惑メールを報告」を選択してブロックします。
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iPhone:SMSを開き、送信者情報を選んで「この送信者をブロック」を選択できます。
また、キャリアのサービスやサードパーティ製のアプリを活用することで、迷惑メールやSMSを防止することも可能です。
5. 迷惑電話やSMSに対する法的対応
日本では、迷惑電話やSMSに対して法律による規制も存在します。迷惑行為が繰り返される場合は、消費者庁や警察に相談することも一つの方法です。
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消費者庁:迷惑電話や詐欺的な電話に関する相談を受け付けています。
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警察:詐欺の被害を受けた場合や、明確な犯罪行為が行われた場合は、警察に相談することができます。
結論
迷惑な番号をブロックするためには、スマートフォンの基本的な設定やキャリアのサービスを活用することが効果的です。特に、電話アプリや設定メニューから手軽に番号をブロックすることができます。また、迷惑メールやSMSへの対策も考慮することで、さらなる不快な連絡を避けることができます。さらに、必要に応じて法的手段を講じることも重要です。