プログラミング

macOSでGoをインストールする方法

macOSでのGo言語のインストールとローカル開発環境の設定方法

Go言語(Golang)は、シンプルで効率的なプログラミング言語として、多くの開発者に愛されています。この記事では、macOSにGoをインストールし、ローカル開発環境を構築する手順を順を追って説明します。これにより、Goを使った開発をスムーズに始めることができます。

1. Goのインストール

1.1 Homebrewを使ってGoをインストール

macOSにGoをインストールする最も簡単な方法は、Homebrewというパッケージマネージャを使うことです。Homebrewを使うことで、Goのインストールや更新が非常に簡単になります。

まず、ターミナルを開き、Homebrewがインストールされていない場合は、以下のコマンドを実行してインストールします。

bash
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

インストール後、Homebrewが正常にインストールされたかを確認するために、以下のコマンドを実行します。

bash
brew --version

Homebrewが正しくインストールされたことを確認できたら、Goをインストールするために次のコマンドを実行します。

bash
brew install go

これでGoがインストールされました。インストールが完了したら、Goのバージョンを確認して、インストールが成功したかどうかを確認します。

bash
go version

正しくインストールされていれば、次のような出力が表示されます。

bash
go version go1.20.5 darwin/amd64
1.2 Go公式インストーラを使用する方法

Homebrewを使いたくない場合、Goの公式サイトから直接インストーラをダウンロードすることもできます。公式サイトにアクセスし、macOS用のインストーラをダウンロードします。

公式サイト:Go公式ダウンロードページ

ダウンロードした.pkgファイルをダブルクリックしてインストールします。その後、ターミナルで以下のコマンドを実行してインストールが成功したか確認します。

bash
go version

2. Goの環境設定

Goがインストールされたら、次はGoの作業ディレクトリを設定する必要があります。Goでは、作業ディレクトリを設定することで、Goプロジェクトを効率的に管理できます。

2.1 GOPATHとGOROOTの設定

Goには2つの重要な環境変数があります。

  • GOPATH: Goのソースコード、パッケージ、ビルド成果物が格納されるディレクトリ。
  • GOROOT: Go言語のインストール場所を指定するディレクトリ。

これらの環境変数は、~/.bash_profile(または~/.zshrc)に追加することで設定できます。

ターミナルを開き、以下のコマンドで~/.zshrc(または~/.bash_profile)を編集します。

bash
nano ~/.zshrc

次に、ファイルの末尾に以下のように環境変数を追加します。

bash
export GOPATH=$HOME/go export GOROOT=/usr/local/go export PATH=$PATH:$GOROOT/bin:$GOPATH/bin

変更を保存して、設定を反映させるために以下のコマンドを実行します。

bash
source ~/.zshrc

これでGoの作業ディレクトリが設定され、開発を始める準備が整いました。

2.2 作業ディレクトリの確認

設定が完了したら、ターミナルで以下のコマンドを実行して、GOPATHGOROOTが正しく設定されているか確認します。

bash
echo $GOPATH echo $GOROOT

それぞれ、$HOME/go/usr/local/goが表示されるはずです。

3. Goでの最初のプログラムの作成

Goの環境が整ったら、最初のプログラムを作成してみましょう。まず、作業ディレクトリ内にGoのプロジェクト用のディレクトリを作成します。

bash
mkdir -p $GOPATH/src/hello cd $GOPATH/src/hello

次に、hello.goというファイルを作成し、以下のコードを入力します。

go
package main import "fmt" func main() { fmt.Println("Hello, World!") }

プログラムを実行するには、以下のコマンドを使用します。

bash
go run hello.go

正常に実行されると、次のように表示されます。

Hello, World!

これで、Goの基本的な設定と最初のプログラムが完了しました。

4. Go開発環境の強化

4.1 Visual Studio Code (VS Code)のインストール

Goの開発に便利なIDEとして、Visual Studio Code(VS Code)を使用することをお勧めします。VS Codeは軽量で拡張機能が豊富で、Goの開発をサポートする拡張機能もあります。

VS Codeをインストールするには、公式サイトからインストーラをダウンロードします。

公式サイト:VS Codeダウンロードページ

インストールが完了したら、Goの拡張機能をインストールします。VS Codeを開き、左側の拡張機能アイコンをクリックし、検索バーに「Go」と入力して、Microsoft製の「Go」拡張機能をインストールします。

インストール後、VS Code内でGoのコード補完やデバッグができるようになります。

4.2 Go Modulesの利用

Go 1.11以降、Goは「Go Modules」をサポートしており、依存関係の管理が非常に簡単になりました。Go Modulesを使用するには、プロジェクトディレクトリで以下のコマンドを実行します。

bash
go mod init hello

これでgo.modというファイルが生成され、依存関係を簡単に管理できます。

5. まとめ

macOSでGoの環境をセットアップする方法について、インストールから設定、最初のプログラムの実行、さらに開発環境の強化に至るまで、基本的な手順を紹介しました。これでGo言語の開発がスムーズに行えるようになります。最初はシンプルなプログラムから始め、徐々にGoの強力な機能を活用していきましょう。

Back to top button