Windows 7 の完全なインストール手順
Windows 7 は、かつて世界中で広く使用されていたオペレーティングシステムですが、現在はサポートが終了しています。それでも、一部のレガシーシステムや特定の用途では、Windows 7 をインストールする必要がある場合があります。本記事では、Windows 7 のインストール方法について、詳細かつ包括的に説明します。
事前準備
Windows 7 をインストールする前に、以下の準備を行いましょう。
1. 必要なシステム要件を確認する
Windows 7 を快適に動作させるために、PC のハードウェア要件を満たしているか確認します。
| 要素 | 最小要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| プロセッサ | 1GHz 以上の 32 ビット (x86) または 64 ビット (x64) CPU | 2GHz 以上のマルチコア CPU |
| RAM (メモリ) | 1GB (32 ビット) / 2GB (64 ビット) | 4GB 以上 |
| HDD 空き容量 | 16GB (32 ビット) / 20GB (64 ビット) | 50GB 以上 |
| グラフィック | DirectX 9 対応の GPU | DirectX 11 対応の GPU |
| その他 | DVD ドライブまたは USB メディア | インターネット接続（必要に応じて） |
メモ:
古い PC では 32 ビット版、比較的新しい PC では 64 ビット版を選択してください。
2. 必要なインストールメディアを準備する
Windows 7 をインストールするには、以下のいずれかのインストールメディアが必要です。
- Windows 7 のインストール DVD（Microsoft 正規品）
- Windows 7 の ISO ファイルを使用したブータブル USB（USB メモリ 8GB 以上推奨）
ISO ファイルの入手とブータブル USB の作成方法
- Windows 7 の ISO ファイルを入手します。（Microsoft の公式配布は終了しているため、正規のライセンスを持っている場合のみ入手可能）
- Rufus などのソフトウェアを使用し、ブータブル USB を作成します。
- USB メモリを PC に接続
- Rufus を起動し、[ブートの種類] に Windows 7 の ISO を選択
- [スタート] をクリックし、USB メディアを作成
3. インストール前のデータバックアップ
Windows 7 のインストールでは、ハードディスクがフォーマットされるため、重要なデータはすべて外部ストレージ（USB、外付け HDD、クラウドなど）にバックアップしておくことが重要です。
Windows 7 のインストール手順
1. インストールメディアから起動する
- PC の BIOS（UEFI）設定を開く
- PC の電源を入れた直後に、[F2]、[F12]、[DEL]、または [ESC] のいずれかを押して BIOS 画面を開きます。
- ブート順序を変更する
- [Boot] メニュー に移動し、
- DVD からインストールする場合 → DVD ドライブを最優先に設定
- USB からインストールする場合 → USB メディアを最優先に設定
- [Boot] メニュー に移動し、
- 変更を保存し、再起動
2. Windows 7 のセットアップを開始する
- 「Press any key to boot from CD or DVD…」と表示されたら、任意のキーを押す
- Windows 7 のインストール画面が表示される
- 言語、時刻、キーボード設定を選択し、「次へ」をクリック
- 「今すぐインストール」をクリック
3. インストールの種類を選択する
- 「カスタム（詳細）」を選択（「アップグレード」ではなく、新規インストールを行うため）
注意: ここで誤ったパーティションを削除すると、データが失われるので慎重に操作してください。
4. インストール先のドライブを選択し、フォーマットする
- インストールするドライブを選択
- 既存の Windows を上書きする場合、C ドライブを選択
- 「ドライブオプション（詳細）」をクリックし、フォーマットを実行（不要なデータを削除する場合のみ）
- 「次へ」をクリックし、インストールを開始
5. Windows 7 のインストールが開始される
インストールには 20～40 分程度 かかります。PC が数回再起動されるので、何も操作せずに待ちます。
Windows 7 インストール後の初期設定
1. ユーザー情報とパスワードの設定
- ユーザー名を入力（PC の所有者名など）
- パスワードを設定（任意）
2. プロダクトキーの入力（スキップ可能）
- 正規のライセンスを持っている場合は入力
- 後で入力する場合はスキップ
3. Windows Update の設定
- 「推奨設定を使用する」 を選択（セキュリティ向上のため）
- インターネットに接続し、最新のアップデートを適用する
ドライバと基本ソフトウェアのインストール
Windows 7 のインストール直後は、一部のデバイスドライバが不足している可能性があります。
1. デバイスドライバを更新
- デバイスマネージャーを開く（「スタート」→「コンピューター」右クリック→「管理」→「デバイスマネージャー」）
- 黄色の「！」マークがついているデバイスのドライバをメーカーサイトからダウンロードし、インストール
2. 基本ソフトウェアのインストール
以下のソフトウェアをインストールすると、快適に使用できます。
| ソフトウェア | 用途 |
|---|---|
| Google Chrome / Firefox | ウェブブラウザ |
| Microsoft Office / LibreOffice | 文書作成、表計算 |
| VLC Media Player | 動画・音楽再生 |
| 7-Zip | 圧縮・解凍ツール |
まとめ
Windows 7 のインストールは、適切な準備と手順を踏めばスムーズに完了します。ただし、現在はサポート終了しているため、セキュリティ対策を徹底するか、Windows 10 / 11 への移行を検討することを推奨します。
