自宅でできる乳がん自己チェック
乳がんは世界中で最も一般的ながんの一つであり、早期発見が命を救う可能性を大いに高めます。乳がんは初期段階で症状がほとんど現れないことが多いため、定期的な自己チェックと早期発見が重要です。本記事では、乳がんの早期発見方法を自宅で行える方法を中心に解説します。
乳がんの症状とは？
乳がんの初期段階では、目に見える大きな症状が現れないことが多いですが、いくつかの兆候をチェックすることで早期に異常を発見することが可能です。以下は、乳がんの一般的な症状です。
-
乳房にしこり
乳がんの最も一般的な症状は、乳房内にしこりや固まりを感じることです。しこりは痛みを伴わないことが多いですが、触れると異常を感じることがあります。しこりがあっても必ずしもがんであるとは限りませんが、注意深く確認することが大切です。 -
乳房の形や大きさの変化
乳房の形や大きさに不自然な変化が現れることがあります。片方の乳房が突然膨らんだり、引き締まったりすることがあります。 -
乳頭の変化
乳頭が内側に引っ込んだり、乳頭から分泌物が出たりする場合もあります。分泌物は乳汁ではなく、血性のものや黄色っぽいものが混じることもあります。 -
皮膚の変化
乳房の皮膚が赤くなったり、硬くなったりする場合もあります。特に、皮膚が「オレンジの皮」のように見えることがある場合、注意が必要です。 -
脇の下のしこり
乳がんが進行すると、脇の下にしこりが現れることがあります。これはリンパ節が腫れているサインかもしれません。
乳がん自己チェックの方法
乳がんを早期に発見するためには、定期的に自己チェックを行うことが推奨されています。以下の手順で乳がんの自己チェックを行いましょう。
1. 鏡での観察
自己チェックは、まず鏡の前で乳房の外見をチェックすることから始めます。
-
立っている状態で腕を肩の高さまで上げて、両腕を前後に動かし、乳房の形や大きさに不自然な変化がないか確認します。
-
次に、手を腰にあてて、体を少し前かがみにして、乳房が引き締まっていないか、またはしこりがないかを確認します。
2. 手での触診
触診は、乳がんを早期に発見するために非常に重要です。自分の乳房の感触を覚えておくことが大切です。
-
手のひら全体を使って、乳房全体を軽く押しながら触ります。まずは外側から中心に向かって、次に上から下へと順番に触診していきます。
-
しこりがある場合、乳房の内部が硬くなっていることに気づくことができます。もししこりや異常な塊を感じた場合は、早めに医師に相談することが重要です。
3. 乳頭のチェック
乳頭を軽く押して、分泌物がないかを確認します。血液が混じった分泌物や異常な色合いが見られる場合は、すぐに医師に相談することが必要です。
4. 仰向けでの触診
仰向けに寝転がってからも触診を行います。寝ることで乳房が均等に広がり、しこりがより感じやすくなります。片方の腕を頭の後ろに置き、反対側の手で乳房を触診します。この方法でも、乳房の全体をくまなく確認することができます。
乳がん発見後の対応
もし自己チェックで異常を感じた場合、自己診断で終わらせることなく、速やかに医師の診断を受けることが重要です。しこりが見つかったり、乳房に変化を感じた場合は、乳がんの検査（マンモグラフィーや超音波検査）を受けることが勧められます。
早期発見ができると、乳がんの治療は非常に効果的であることが多く、完治する可能性も高くなります。乳がんは進行が早い場合もあるため、疑わしい症状を見逃さず、定期的な検査と自己チェックを習慣にすることが大切です。
まとめ
乳がんの早期発見には、自己チェックが欠かせません。月に一度の自己チェックを習慣化し、異常を感じた際には早めに医師に相談しましょう。また、定期的に乳がん検診を受けることも重要です。早期に発見すれば、治療法も多様であり、より良い結果が期待できます。自分の体を大切にし、健康を守るために積極的に行動しましょう。