メインディッシュ:ラマダン第9日目 – バディンジャン・ムカルバとフトゥシュサラダ
ラマダンの期間中、毎日の料理は特別で、心と体を癒すものです。第9日目の料理として、今回は中東の名物「バディンジャン・ムカルバ(茄子のムカルバ)」と、爽やかでヘルシーな「フトゥシュサラダ」を紹介します。これらの料理は、ラマダンの夜にぴったりのボリューム満点な一品であり、家族や友人との集まりにも最適です。
1. バディンジャン・ムカルバ(茄子のムカルバ)
**ムカルバ(مقلوبة)**は、伝統的なアラビア料理で、主に米、肉、野菜を重ねて蒸し煮にし、最後にひっくり返して盛りつけるスタイルの料理です。今回はその中でも、特に人気のある茄子を使ったバージョンをご紹介します。
材料:
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米 2カップ
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茄子(バディンジャン) 3本(薄切り)
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鶏肉またはラム肉(好みで) 500g(骨付きでも骨なしでも可)
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玉ねぎ 1個(みじん切り)
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にんにく 2片(みじん切り)
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トマト 2個(細かく切る)
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ベイリーフ 2枚
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シナモンスティック 1本
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クミンパウダー 小さじ1
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コリアンダーパウダー 小さじ1
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塩 適量
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胡椒 適量
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ギーまたはオリーブオイル 大さじ2
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鶏ガラスープ(または水) 4カップ
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パセリ(飾り用)
作り方:
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茄子の準備: 茄子は皮をむかずに縦にスライスし、塩を振って30分ほど置きます。水分が出たら、キッチンペーパーで軽く押さえて水分を拭き取ります。
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茄子を揚げる: 大きなフライパンにオイルを熱し、茄子を両面がきつね色になるまで揚げます。揚げたら、ペーパータオルに取り出して油を切ります。
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肉の準備: 別の鍋でオイルを熱し、玉ねぎとにんにくを炒めて香りを引き出します。次に肉を加えて焼き色がつくまで炒めます。
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スパイスとトマトを加える: クミン、コリアンダー、シナモン、ベイリーフを加え、さらにトマトを加えて炒めます。トマトが崩れてきたら、鶏ガラスープを加え、約10分ほど煮込みます。
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米を加える: 米を洗って水気を切り、鍋に加えます。全体をよく混ぜ、スープが浸るようにします。塩と胡椒で味を整え、鍋のふたをして弱火で20〜25分間炊きます。
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盛りつけ: 炊き上がったら、茄子を上に並べ、鍋ごとしっかりと蓋をして5分ほど蒸らします。最後に大きな皿にひっくり返して盛りつけ、パセリを散らして完成です。
2. フトゥシュサラダ
**フトゥシュサラダ(فتوش)**は、ラマダンの料理に欠かせない、フレッシュで爽やかな味わいのサラダです。トマト、キュウリ、レタス、そして香ばしいピタパンのクルトンが特徴です。
材料:
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トマト 2個(さいの目切り)
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キュウリ 1本(さいの目切り)
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パセリ 1/4カップ(みじん切り)
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ミントの葉 1/4カップ(みじん切り)
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レタスの葉 4枚(手でちぎる)
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ピタパン 1枚(小さく切って乾煎りしたもの)
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赤玉ねぎ 1/2個(薄切り)
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オリーブオイル 大さじ3
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レモン汁 大さじ2
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ガーリックパウダー 小さじ1/2
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クミンパウダー 小さじ1
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塩 適量
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胡椒 適量
作り方:
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野菜を準備する: トマト、キュウリ、パセリ、ミント、レタスを洗い、適切な大きさに切ります。赤玉ねぎは薄切りにします。
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ピタパンのクルトン: ピタパンを小さな三角形に切り、乾煎りまたはオーブンで軽くトーストして香ばしいクルトンを作ります。
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ドレッシング: ボウルにオリーブオイル、レモン汁、ガーリックパウダー、クミン、塩、胡椒を加え、よく混ぜてドレッシングを作ります。
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サラダを組み立てる: 野菜を大きなボウルに入れ、ドレッシングを加えて軽く混ぜます。最後にクルトンを加え、もう一度軽く混ぜて完成です。
最後に
バディンジャン・ムカルバとフトゥシュサラダは、ラマダンの晩餐にぴったりの料理です。ムカルバはそのボリューム感と豊かな味わいで、満腹感をもたらし、フトゥシュサラダはその軽やかな酸味と新鮮さで食欲を引き立てます。これらの料理を一緒に楽しむことで、ラマダンの特別なひとときをさらに深く味わうことができるでしょう。
