義務とスンナ

テシュフードの祈り方

テシュフード(تشهد)の意味と方法について

テシュフードは、イスラム教の祈り(サラート)において、座って神を称賛し、シャハーダ(信仰告白)を行う重要な部分です。特に、サラートの中で「テシュフード」は、礼拝の中で一度または二度行われることがあり、必ず覚えておくべき部分です。この部分では、アッラーへの信仰とムハンマド(平和と祝福があれ)の使徒としての地位を再確認します。

サラートには「義務の礼拝」と「ナフルの礼拝(任意の礼拝)」がありますが、テシュフードはどちらのタイプの礼拝にも含まれます。ナフルの礼拝、つまり任意の礼拝でも、このテシュフードの方法と意義は同じです。

1. テシュフードのタイミングと位置

テシュフードは、サラート中の以下のタイミングで行います:

  • 二回目のサラートでの座り(第一テシュフード)

    • これは、礼拝の中で一度目の「座り」のタイミングで行われるものです。

  • 三回目や四回目のサラートでの座り(第二テシュフード)

    • 複数の礼拝単位(ラカア)から成るサラートでは、二度目の座りで再度テシュフードが行われます。例えば、マグリブのサラートでは二回目の座りでテシュフードが行われ、イシャのサラートでは三回目または四回目の座りで行われます。

2. テシュフードの姿勢

テシュフードを行う際の姿勢は、座りの姿勢(「ジャルス」)です。具体的には、以下のように座ります:

  • 膝をつけ、足の甲を床につけて座ります。

  • 左足を下にして、右足を立てて座ります。この座り方は「タウァリット」と呼ばれ、ムスリムがサラートの中で座る基本的な姿勢です。

  • 両手は膝の上に置き、指を軽く閉じます。

3. テシュフードの言葉

テシュフードでは以下の言葉を心を込めて唱えます。この言葉は、アッラーに対する信仰を表すものです。

  • 第一テシュフードの言葉

    アッタフ・ジャハ・アシュハドゥ アラ イラハ・イラッアラ ワアシュハドゥ アンムハンマダン・アブドゥフ・ワラスールフ

    意味

    • 「私はアッラーの他に神はないことを証明します。」

    • 「また、ムハンマドがアッラーの使徒であることを証明します。」

  • 第二テシュフードの言葉(イフティシャー)

    アッラフム・アス・サラーマ・アラ・アムビア ワアラ・ムハンマダン・ワ・アラ・アスハービ・アジャマイン

    意味

    • 「アッラーの平和が預言者たちに及びますように。」

    • 「ムハンマドとその仲間たちに対して平安を祈ります。」

4. テシュフード後の動作

テシュフードが終わった後、イスラームにおける礼拝の最後の部分に進みます。それは**サラーム(平安の挨拶)**です。サラームは、右と左の両方に「アッサラームアライクムワラフマトゥッラー」(アッラーの平和と祝福があなたにありますように)と唱える動作を含みます。この動作は、礼拝を締めくくるものであり、サラートを完了させるものです。

5. ナフルのサラートにおけるテシュフード

ナフルのサラートにおいても、テシュフードは必須の行為です。例えば、ナフルのサラートを行っている際にテシュフードを行うことで、ムスリムはその時間とエネルギーをアッラーに捧げ、さらに自らの信仰を深めます。

テシュフードの言葉を心から唱えることは、信仰を再確認するためにとても大切な行為です。このように、ナフルの礼拝におけるテシュフードは、義務的な礼拝におけるものと同じく、ムスリムにとって非常に大切な部分です。

6. まとめ

テシュフードは、イスラム教徒のサラートにおける重要な部分であり、その中で信仰を深め、アッラーへの献身を表現する大切な瞬間です。ナフルのサラートでも、必ずテシュフードを意識し、その言葉を正しく覚えて唱えることが大切です。テシュフードを通じて、ムスリムはアッラーとの繋がりを感じ、その存在を心から認識します。

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