シャーフィイー学派における「イードの祈り」について、詳細に解説します。この祈りは、イスラム教徒にとって重要な行事であり、特にイード・アル=フィトル(ラマダン明けのイード)やイード・アル=アドハー(犠牲祭)に行われます。シャーフィイー学派に基づくイードの祈りには特有の手順や作法がありますので、順を追って詳述します。
イードの祈りの特徴
イードの祈りは、通常の定期的な礼拝(サラート)とは異なり、特別な形式と方法で行われます。この祈りには2つの主要な特徴があります:
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二回の立ち上がり(タシュフ)」:通常の礼拝は2回の立ち上がり(立つ動作)ですが、イードの祈りでは、シャーフィイー学派では2回の立ち上がりを行うことが求められます。
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特定のスラート(手の挙げ方とスピード):その特異性として、イードの祈りでは手を上げるタイミングが異なります。
イードの祈りの手順
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イードの日の朝に行われる準備
イードの祈りの前日、シャーフィイー学派では洗いをして身を清め(グスール)を行うことが推奨されます。この行動は純粋で清らかな状態で神に奉仕することを意味しています。また、着る衣服についても、清潔で美しい服を選びます。 -
イードの祈りの開始前の準備
イードの祈りを始める前に、モスクやイードの集会場に向かう途中、シャーフィイー学派では特定の祈りの言葉(タキール)を行います。歩いている際に、「アラ=アクバル」と心で唱えることが推奨されます。 -
イードの祈りの手順
シャーフィイー学派におけるイードの祈りは、通常、2回の立ち上がりと6回のタキール(神の偉大さを称賛する言葉)で構成されます。祈りは次のように行います:-
最初の立ち上がり
イードの祈りは、最初に「アッ=サラート」から始めます。サラートの後に、シャーフィイー学派では「アラ=アクバル」(神は偉大なり)を3回挙げ、その後「アッ=サラート」から始めます。この3回の「アラ=アクバル」が、礼拝の開始時点で非常に重要です。 -
続いて立ち上がり
イードの祈りにおいて、通常の祈りと同様に、サラートを終える際に二度目の立ち上がりを行い、その後再度「アラ=アクバル」を唱えます。 -
その後の説明と神への呼びかけ
シャーフィイー学派では、特に有名な語句が続きます。それは「イーディーを祝う神を讃える」と、単純でありながら聖なる言葉が祈りに挿入されます。
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