プログラミング

C#の文字列操作完全ガイド

最終更新： 17/04/2025
1 分の読み

C#におけるテキストの取り扱い：完全かつ包括的なガイド

C#（シーシャープ）は、Microsoftによって開発された強力なプログラミング言語であり、特に.NETフレームワークの一部として広く使用されています。テキストや文字列の取り扱いは、C#において非常に重要な部分です。テキストデータは多くのアプリケーションで使用されるため、効率的に処理するための方法やベストプラクティスを理解することが不可欠です。本記事では、C#におけるテキストの処理に関する基本から高度な概念までを網羅的に解説します。

1. C#での文字列型とその基本

C#における文字列は、string型として表現されます。この型は、実際には文字のシーケンスであり、基本的に不変（immutable）です。つまり、文字列の値を変更することはできず、変更が必要な場合は新しい文字列が作成されます。

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csharp
string greeting = "こんにちは、世界！";
Console.WriteLine(greeting);

上記の例では、greetingという文字列変数に「こんにちは、世界！」という値を代入し、それをコンソールに表示しています。C#の文字列はUnicodeを使用しているため、さまざまな言語の文字をサポートしています。

2. 文字列の連結と補完

文字列の連結は、+演算子やString.Concat、StringBuilderなどを使用して行うことができます。以下に、いくつかの方法を紹介します。

2.1. +演算子による連結

最も直感的な方法は、+演算子を使った文字列の連結です。

csharp
string firstName = "Taro";
string lastName = "Yamada";
string fullName = firstName + " " + lastName;
Console.WriteLine(fullName);  // Taro Yamada

2.2. String.Concatメソッド

String.Concatメソッドを使うと、複数の文字列を一度に連結できます。

csharp
string fullName = String.Concat(firstName, " ", lastName);
Console.WriteLine(fullName);  // Taro Yamada

2.3. 文字列補完（String Interpolation）

C# 6.0以降、文字列補完（String Interpolation）が導入され、より読みやすく効率的に文字列を連結できるようになりました。

csharp
string fullName = $"{firstName} {lastName}";
Console.WriteLine(fullName);  // Taro Yamada

3. 文字列の操作

C#では、文字列を操作するための多くの便利なメソッドが用意されています。以下に代表的な操作をいくつか紹介します。

3.1. 文字列の長さを取得する

文字列の長さは、Lengthプロパティを使用して取得できます。

csharp
string str = "こんにちは";
int length = str.Length;
Console.WriteLine(length);  // 5

3.2. 特定の文字を検索する

IndexOfメソッドを使うと、文字列内で特定の文字やサブ文字列を検索できます。

csharp
string text = "Hello, World!";
int index = text.IndexOf("World");
Console.WriteLine(index);  // 7

3.3. 文字列の置換

Replaceメソッドを使うと、文字列内の特定の部分を別の文字列で置き換えることができます。

csharp
string message = "こんにちは、世界！";
string newMessage = message.Replace("世界", "みんな");
Console.WriteLine(newMessage);  // こんにちは、みんな！

3.4. 大文字・小文字の変換

ToUpperおよびToLowerメソッドを使って、文字列の大文字・小文字を変更することができます。

csharp
string hello = "hello";
Console.WriteLine(hello.ToUpper());  // HELLO
Console.WriteLine(hello.ToLower());  // hello

3.5. 部分文字列を取得する

Substringメソッドを使うと、文字列の一部分を抽出することができます。

csharp
string str = "C#プログラミング";
string part = str.Substring(2, 4);  // "プログ"
Console.WriteLine(part);

4. 文字列のフォーマット

C#には、文字列のフォーマットを行うためのさまざまな方法があります。

4.1. String.Formatメソッド

String.Formatメソッドを使うと、プレースホルダーを使用して文字列に動的に値を埋め込むことができます。

csharp
int age = 30;
string name = "太郎";
string message = String.Format("{0}は{1}歳です。", name, age);
Console.WriteLine(message);  // 太郎は30歳です。

4.2. 文字列補完（String Interpolation）

文字列補完を使うことで、コードが簡潔になり、可読性も向上します。

csharp
string message = $"{name}は{age}歳です。";
Console.WriteLine(message);  // 太郎は30歳です。

5. 複雑な文字列の操作

5.1. 正規表現による検索

C#では、System.Text.RegularExpressions名前空間を使用して、正規表現を利用した文字列の検索や置換を行うことができます。

csharp
using System.Text.RegularExpressions;

string input = "私はC#が好きです";
Regex regex = new Regex(@"C#");
bool isMatch = regex.IsMatch(input);
Console.WriteLine(isMatch);  // True

5.2. StringBuilderによる効率的な文字列操作

文字列の連結や繰り返し操作が頻繁に行われる場合、StringBuilderを使用することで、パフォーマンスを向上させることができます。

csharp
using System.Text;

StringBuilder sb = new StringBuilder();
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
    sb.Append(i);
}
Console.WriteLine(sb.ToString());  // 0123456789

6. 文字列の比較

文字列を比較するためのメソッドも豊富に用意されています。

6.1. Equalsメソッド

Equalsメソッドを使って、文字列の値が等しいかどうかを確認できます。

csharp
string str1 = "apple";
string str2 = "apple";
bool isEqual = str1.Equals(str2);
Console.WriteLine(isEqual);  // True

6.2. Compareメソッド

Compareメソッドは、2つの文字列を辞書順で比較します。

csharp
string str1 = "apple";
string str2 = "banana";
int result = string.Compare(str1, str2);
Console.WriteLine(result);  // 負の値（apple < banana）

7. まとめ

C#では、文字列を扱うための豊富な機能が提供されており、さまざまなシナリオに対応することができます。文字列の基本的な操作から高度な正規表現を使った検索、パフォーマンスを考慮したStringBuilderの利用に至るまで、用途に応じた適切なメソッドを選択することが重要です。文字列操作を効率的に行うことで、よりスムーズでパフォーマンスの良いアプリケーションを開発できるでしょう。

最終更新： 17/04/2025
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