HTCスマートフォンを完全にフォーマット(工場出荷時の状態にリセット)する方法について、詳細かつ包括的に説明します。この手順は、デバイスを販売する前やトラブルシューティングを行う場合など、さまざまな状況で役立ちます。
1. データのバックアップ
フォーマットを実行する前に、重要なデータのバックアップを取ることが非常に重要です。データが消去されるため、以下の方法でバックアップを行いましょう。

Googleアカウントのバックアップ
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連絡先、カレンダー、メール:Googleアカウントに同期されている情報は自動的にバックアップされます。
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アプリ:Google Playストアを通じて、インストールしたアプリは再インストール可能です。
HTC Sync Managerを使用したバックアップ
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HTC Sync ManagerをPCにインストールし、USBケーブルでスマートフォンを接続します。
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必要なデータ(写真、ビデオ、音楽、ドキュメントなど)をPCに転送して保存します。
2. 工場出荷時設定へのリセット手順
HTCスマートフォンを工場出荷時設定にリセットする方法は、2つの方法で実行できます。以下に、それぞれの方法を説明します。
方法1: 設定メニューからリセット
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設定を開く
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ホーム画面から「設定」アプリをタップします。
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システムを選択
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設定画面をスクロールして「システム」を選択します。
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リセットオプションを選択
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「リセット」を選択し、その後「工場出荷時の設定にリセット」を選びます。
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リセットの確認
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画面上に表示される警告メッセージを確認し、「リセット」をタップします。
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デバイスの再起動
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リセットが完了すると、デバイスが自動的に再起動します。このプロセスには数分かかることがあります。
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方法2: ハードウェアボタンを使用したリセット
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スマートフォンの電源を切る
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電源ボタンを長押しして、デバイスの電源を切ります。
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リカバリーモードに入る
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電源ボタンと音量下ボタンを同時に長押しし、HTCロゴが表示されたらボタンを離します。これにより、リカバリーモードに入ります。
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ワイプデータ/工場出荷時設定の選択
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音量ボタンで「ワイプデータ/工場出荷時設定」を選択し、電源ボタンで決定します。
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確認メッセージの確認
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「はい – ユーザーデータを削除」を選択して、データを削除します。
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リセット完了
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「Reboot system now」を選択して、スマートフォンを再起動します。
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3. 完了後の設定
デバイスが再起動した後、初期設定が必要です。言語、Wi-Fi接続、Googleアカウントの設定を行い、新たにスマートフォンを使用できるようになります。
4. 注意点
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工場出荷時の設定にリセットすると、スマートフォンのすべてのデータ(アプリ、写真、ビデオ、設定など)が消去されます。必ず事前にバックアップを取ってから実行してください。
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HTCアカウントやGoogleアカウントにサインインすることで、データの復元や設定の復元が可能です。
5. まとめ
HTCスマートフォンの工場出荷時設定へのリセットは、設定メニューからまたはハードウェアボタンを使用して行うことができます。リセット後は、再設定が必要ですが、バックアップを取っておけば、スムーズにデータを復元できます。この手順を正しく実行することで、スマートフォンをリフレッシュし、問題を解決することができます。