phpMyAdminをAjenti Vコントロールパネルにインストールする方法は、Webサーバーの管理を効率化するために非常に有用です。この記事では、phpMyAdminをAjenti Vに完全に統合する手順を説明します。Ajenti Vは、サーバー管理者にとって強力なツールであり、シンプルなインターフェースと豊富な機能を提供します。phpMyAdminをインストールすることで、MySQLやMariaDBデータベースをブラウザから簡単に管理できるようになります。
必要な前提条件
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Ajenti Vがインストールされていること
Ajenti Vは、Linuxサーバーで動作するコントロールパネルであり、UbuntuやCentOSなどのディストリビューションで利用できます。まずはAjenti Vをインストールしておく必要があります。 -
MySQLまたはMariaDBがインストールされていること
phpMyAdminはMySQLまたはMariaDBを管理するためのツールなので、いずれかのデータベースがインストールされていることが前提です。 -
sudo権限を持つユーザーでログインしていること
インストールと設定を行うためには、適切な権限を持つユーザーで作業を行う必要があります。
ステップ1: Ajenti Vのセットアップ
まず、Ajenti Vがインストールされていることを確認します。もしインストールされていなければ、以下のコマンドを実行してインストールします。
bashsudo apt update sudo apt install python3-pip python3-dev libffi-dev libssl-dev sudo pip3 install ajenti sudo apt install ajenti-v
インストールが完了したら、Ajenti VのWebインターフェースにアクセスできます。通常、ブラウザから https://your-server-ip:8000 にアクセスして、管理者のログインを行います。
ステップ2: phpMyAdminのインストール
phpMyAdminをインストールするためには、サーバーに必要な依存関係をインストールする必要があります。以下のコマンドでphpMyAdminをインストールします。
bashsudo apt install phpmyadmin
インストール中に、Webサーバーの選択を求められることがありますが、Ajenti Vでは通常、NginxまたはApacheが使用されている場合があります。適切なWebサーバーを選択し、設定を行います。
ステップ3: phpMyAdminの設定
phpMyAdminをAjenti Vに統合するためには、いくつかの設定を行う必要があります。
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phpMyAdminの設定ファイルの編集
インストール後、phpMyAdminの設定ファイルを編集する必要があります。通常、このファイルは/etc/phpmyadmin/config.inc.phpにあります。このファイルをテキストエディタで開き、以下の設定を確認・変更します。bashsudo nano /etc/phpmyadmin/config.inc.php以下の設定を追加または変更します:
php$cfg['Servers'][$i]['host'] = 'localhost'; $cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'cookie'; -
NginxまたはApacheの設定
次に、NginxまたはApacheの設定ファイルを修正し、phpMyAdminにアクセスできるようにします。例えば、Nginxを使用している場合、/etc/nginx/sites-available/defaultファイルを編集し、phpMyAdminのパスを設定します。bashsudo nano /etc/nginx/sites-available/default以下のように、phpMyAdminへのパスを設定します:
nginxlocation /phpmyadmin { root /usr/share; index index.php; try_files $uri $uri/ =404; include /etc/nginx/fastcgi_params; fastcgi_pass unix:/var/run/php/php7.4-fpm.sock; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; }設定が完了したら、Nginxを再起動して設定を反映させます。
bashsudo systemctl restart nginx
ステップ4: Ajenti VにphpMyAdminを統合
Ajenti VのインターフェースにphpMyAdminを統合するために、AjentiのプラグインとしてphpMyAdminを追加する必要があります。これを行うには、Ajenti Vのプラグインシステムを利用します。
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Ajentiのプラグインディレクトリに移動
Ajenti Vのプラグインディレクトリに移動します。bashcd /usr/share/ajenti/plugins -
phpMyAdminのプラグインを作成
新しいプラグインを作成し、phpMyAdminに必要な設定を行います。プラグインを作成するために、以下のコマンドを実行します。bashsudo ajenti-plugins install phpmyadminこのコマンドにより、Ajenti VにphpMyAdminの管理画面が統合されます。
ステップ5: phpMyAdminへのアクセス
Ajenti Vのインターフェースにログイン後、「Web」セクションの中にphpMyAdminのリンクが表示されます。リンクをクリックすると、phpMyAdminのインターフェースにアクセスできます。
また、phpMyAdminは通常、http://your-server-ip/phpmyadmin というURLでもアクセス可能です。ログイン画面では、MySQLまたはMariaDBのユーザー名とパスワードを入力して、データベースを管理することができます。
結論
これで、phpMyAdminをAjenti Vコントロールパネルにインストールし、MySQLまたはMariaDBデータベースの管理を効率化する準備が整いました。Ajenti Vを使うことで、サーバーの管理をより簡単に行うことができ、phpMyAdminを統合することで、データベースの管理もスムーズに進められます。

