Excel Online 365の基本関数
Microsoft Excel Online 365は、データの分析や整理、視覚化に欠かせないツールとして広く使用されています。特に、Excelの関数や数式は、データを効率的に処理するための重要な要素です。この記事では、Microsoft Excel Online 365でよく使われる代表的な関数について、各関数の基本的な使い方と応用方法を包括的に解説します。
1. SUM関数
SUM関数は、指定したセル範囲の数値を合計するための基本的な関数です。データ分析や集計作業において非常に頻繁に使用されます。
使用例：
この例では、セルA1からA10までの数値を合計します。
応用例：
複数の範囲を指定して合計を求めることもできます。
2. AVERAGE関数
AVERAGE関数は、指定した範囲内の数値の平均を計算します。データの傾向や中央値を求める際に役立ちます。
使用例：
この例では、セルC1からC10の平均を求めます。
3. IF関数
IF関数は、条件に基づいて異なる結果を返す論理関数です。特定の条件が満たされた場合に実行する処理を指定できます。
使用例：
セルA1の値が10より大きい場合、「合格」と表示し、そうでない場合は「不合格」と表示します。
応用例：
複数の条件を組み合わせて評価することも可能です。
4. VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は、指定した検索値を範囲内で検索し、対応する値を返す関数です。データベースのような大きなデータセットから特定の情報を引き出す際に有用です。
使用例：
セルE1の値をA2:B10の範囲で検索し、見つかった場合は2列目の対応する値を返します。
応用例：
他のシートにあるデータを検索することもできます。
5. COUNT関数
COUNT関数は、指定した範囲内で数値が入力されているセルの個数をカウントします。データの集計や検証時に役立ちます。
使用例：
セルA1からA10の中で、数値が入力されているセルの個数をカウントします。
6. COUNTA関数
COUNTA関数は、指定した範囲内のすべての非空のセルをカウントします。文字列や数値、日付など、あらゆる種類のデータをカウントする際に使用されます。
使用例：
セルA1からA10までの非空のセル数をカウントします。
7. MAX関数とMIN関数
MAX関数は、指定した範囲内の最大値を返し、MIN関数は最小値を返します。データの範囲内で最高または最低の値を求める際に使用します。
使用例：
セルA1からA10の範囲で最大の値を返します。
セルA1からA10の範囲で最小の値を返します。
8. TEXT関数
TEXT関数は、数値や日付を指定した形式で文字列に変換するために使用されます。日付のフォーマットを変更したり、数値を通貨やパーセントの形式で表示したりすることができます。
使用例：
セルA1の日付を「年/月/日」の形式で表示します。
数値1234.56を「1,234.56」の形式で表示します。
9. CONCATENATE関数（&演算子）
CONCATENATE関数や&演算子を使用すると、複数の文字列を結合できます。複数のセルの内容を1つにまとめたい場合に便利です。
使用例：
セルA1とB1の内容をスペースで区切って結合します。
&演算子を使って、同様に文字列を結合することもできます。
10. NOW関数とTODAY関数
NOW関数は現在の日時を、TODAY関数は現在の日付を返します。日時に関する計算やログの記録などで役立ちます。
使用例：
現在の日時を表示します。
現在の日付を表示します。
11. LEN関数
LEN関数は、指定した文字列の長さ（文字数）を返します。テキストデータの長さを調べたり、文字列の切り取り処理を行う際に使用されます。
使用例：
セルA1に入力された文字列の長さを返します。
12. TRIM関数
TRIM関数は、テキストの前後にある余分なスペースを削除します。データの整理や整形に役立ちます。
使用例：
セルA1のテキストから不要なスペースを削除します。
結論
Microsoft Excel Online 365には、日常的に使用される非常に多くの関数が備わっています。これらの関数を使いこなすことで、データの集計や分析をより効率的に行うことができます。関数を組み合わせることで、さらに高度な分析や処理が可能になります。上記で紹介した関数は、Excelを最大限に活用するための基礎となるものですので、実際の作業でどんどん使用してみてください。