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プログラミング

Flaskでフォーム処理と表示

最終更新： 16/04/2025
1 分の読み

Flaskでのアプリケーション開発において、Jinjaテンプレートエンジンを使ってデータを表示し、WTFormsを利用してフォームを作成することは非常に一般的なアプローチです。これらを組み合わせることで、ユーザーインターフェースを効果的に作成し、データの入力・送信を簡単に管理することができます。本記事では、FlaskでJinjaテンプレートを使ってデータを表示し、WTFormsでフォームを操作する方法について完全かつ包括的に説明します。

1. Flaskのセットアップ

まず、Flaskをインストールする必要があります。以下のコマンドでインストールできます。

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bash
pip install Flask
pip install Flask-WTF

Flask-WTFは、FlaskにWTFormsを統合するための拡張機能です。これにより、Flaskアプリケーションで簡単にフォームを作成し、バリデーションを行うことができます。

2. アプリケーションの初期設定

Flaskアプリケーションを作成し、基本的なセットアップを行います。以下のコードをapp.pyという名前のファイルに保存します。

python
from flask import Flask, render_template, request, redirect, url_for
from flask_wtf import FlaskForm
from wtforms import StringField, SubmitField
from wtforms.validators import DataRequired

app = Flask(__name__)
app.config['SECRET_KEY'] = 'mysecretkey'  # CSRF保護のためのシークレットキー

# フォームクラスの定義
class MyForm(FlaskForm):
    name = StringField('名前', validators=[DataRequired()])
    submit = SubmitField('送信')

# ルートの定義
@app.route('/', methods=['GET', 'POST'])
def index():
    form = MyForm()
    if form.validate_on_submit():
        # フォームが送信され、有効な場合
        name = form.name.data
        return redirect(url_for('success', name=name))
    return render_template('index.html', form=form)

@app.route('/success')
def success():
    name = request.args.get('name')
    return f'こんにちは、{name}さん！'

if __name__ == '__main__':
    app.run(debug=True)

このコードでは、Flaskアプリケーションを作成し、/ルートでフォームを表示し、送信されたデータを処理しています。また、successルートでは、フォームで入力された名前を表示しています。

3. Jinjaテンプレートでフォームの表示

次に、Jinjaテンプレートを使ってフォームを表示します。templatesフォルダを作成し、その中にindex.htmlというファイルを作成します。

html
html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Flaskアプリケーションtitle>
head>
<body>
    <h1>名前を入力してくださいh1>
    <form method="POST">
        {{ form.hidden_tag() }}  
        <div>
            <label for="name">名前label>
            {{ form.name() }}  
        div>
        <div>
            {{ form.submit() }}  
        div>
    form>
body>
html>

このHTMLコードでは、Flask-WTFフォームのフィールドをJinjaを使って描画しています。{{ form.name() }}のように、Flask-WTFのフォームフィールドをテンプレート内に表示することができます。また、form.hidden_tag()を使って、CSRF保護のための隠しフィールドを自動的に追加します。

4. フォームのバリデーション

Flask-WTFを使用すると、フォームのバリデーションが非常に簡単に行えます。DataRequiredのようなバリデータを使って、入力必須フィールドを定義できます。上記のコードでは、nameフィールドにDataRequiredバリデータを設定しており、このフィールドが空であってはならないことを示しています。

もしフォームが送信されたときにバリデーションエラーがあれば、エラーメッセージがフォームの下に表示されます。エラーメッセージは以下のようにテンプレート内で表示できます。

html
<div>
    {% for error in form.name.errors %}
        <p style="color:red;">{{ error }}p>
    {% endfor %}
div>

これにより、nameフィールドにバリデーションエラーがあった場合、エラーメッセージが赤文字で表示されます。

5. フォームデータの取得と利用

フォームが正常に送信され、バリデーションに通った場合、form.name.dataを使ってフォームに入力されたデータを取得することができます。これを使って、データベースに保存したり、他のビューに渡したりすることができます。

上記のコードでは、フォームが送信されると、入力された名前をredirectで/successルートに渡し、そこではその名前を表示しています。

6. 複数のフォームの取り扱い

Flask-WTFでは、複数のフォームを同時に処理することも可能です。例えば、1ページに複数のフォームを表示し、それぞれを個別に処理することができます。以下にその例を示します。

python
class FormA(FlaskForm):
    field_a = StringField('フィールドA', validators=[DataRequired()])
    submit_a = SubmitField('送信A')

class FormB(FlaskForm):
    field_b = StringField('フィールドB', validators=[DataRequired()])
    submit_b = SubmitField('送信B')

@app.route('/', methods=['GET', 'POST'])
def index():
    form_a = FormA()
    form_b = FormB()

    if form_a.validate_on_submit():
        return redirect(url_for('success', name=form_a.field_a.data))
    if form_b.validate_on_submit():
        return redirect(url_for('success', name=form_b.field_b.data))

    return render_template('index.html', form_a=form_a, form_b=form_b)

このコードでは、2つのフォームFormAとFormBを定義し、それぞれのフォームを処理しています。それぞれの送信ボタンに対応するフォームが送信されると、適切なルートにリダイレクトされます。

7. まとめ

FlaskとJinja、WTFormsを組み合わせることで、効率的にユーザーインターフェースを作成し、フォームの入力を簡単に処理できます。Flask-WTFを使うことで、フォームのバリデーションやCSRF保護が自動的に行われ、安全で使いやすいアプリケーションを作成することができます。Jinjaテンプレートエンジンを使って、フォームのデータを簡単に表示することも可能です。このように、FlaskとJinja、WTFormsを活用することで、PythonでのWebアプリケーション開発がより効率的かつ効果的になります。

最終更新： 16/04/2025
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