プログラミング

FlaskでOne-to-Manyリレーション管理

最終更新： 07/03/2025
1 分の読み

FlaskとSQLiteを使用して、One-to-Manyリレーションシップのデータを管理する方法について完全かつ包括的に説明します。このガイドでは、Flaskの基本的なセットアップから始め、SQLiteデータベースを使用してOne-to-Manyリレーションシップをどのように設計し、変更するかについてステップバイステップで解説します。

1. Flaskアプリケーションのセットアップ

まず、Flaskを使用したWebアプリケーションをセットアップします。Flaskは軽量なPythonのWebフレームワークで、簡単にウェブアプリを開発できます。SQLiteは軽量な関係型データベースで、Flaskと非常にうまく連携します。

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必要なパッケージのインストール

以下のコマンドを使用してFlaskとSQLAlchemy（Flaskでデータベース操作を行うためのライブラリ）をインストールします。

bash
pip install Flask Flask-SQLAlchemy

アプリケーションの初期設定

次に、Flaskアプリケーションを作成し、SQLiteデータベースを接続します。

python
from flask import Flask, render_template, request, redirect, url_for
from flask_sqlalchemy import SQLAlchemy

app = Flask(__name__)
app.config['SQLALCHEMY_DATABASE_URI'] = 'sqlite:///site.db'
app.config['SQLALCHEMY_TRACK_MODIFICATIONS'] = False
db = SQLAlchemy(app)

if __name__ == '__main__':
    app.run(debug=True)

2. One-to-Manyリレーションシップの設計

次に、One-to-ManyリレーションシップをSQLiteデータベースで表現します。例えば、「著者」と「本」のリレーションを考えてみましょう。一人の著者は複数の本を持つことができますが、逆に一つの本は一人の著者にしか属しません。

モデルの定義

Flask-SQLAlchemyを使用して、Author と Book のテーブルを定義します。

python
class Author(db.Model):
    id = db.Column(db.Integer, primary_key=True)
    name = db.Column(db.String(100), nullable=False)
    books = db.relationship('Book', backref='author', lazy=True)

    def __repr__(self):
        return f"Author('{self.name}')"

class Book(db.Model):
    id = db.Column(db.Integer, primary_key=True)
    title = db.Column(db.String(100), nullable=False)
    author_id = db.Column(db.Integer, db.ForeignKey('author.id'), nullable=False)

    def __repr__(self):
        return f"Book('{self.title}')"

ここで、Author クラスと Book クラスの間にOne-to-Manyのリレーションシップを定義しています。books フィールドは、Author クラスから Book クラスへのリレーションを示し、author_id フィールドは Book クラスがどの著者に属しているかを示します。

3. データベースの作成

上記のモデルをデータベースに反映させるために、以下のコマンドを実行してデータベースを作成します。

python
with app.app_context():
    db.create_all()

これにより、Author と Book のテーブルがSQLiteデータベースに作成されます。

4. データの操作

次に、One-to-Manyリレーションシップを操作する方法について説明します。具体的には、新しい著者と本を追加する方法、既存の本を更新する方法、および著者に関連する本を削除する方法を見ていきます。

新しい著者と本を追加

新しい著者とその著者が書いた本を追加するには、次のようにします。

python
@app.route('/add', methods=['GET', 'POST'])
def add_author_and_books():
    if request.method == 'POST':
        author_name = request.form['author_name']
        book_titles = request.form.getlist('book_titles')

        new_author = Author(name=author_name)
        db.session.add(new_author)
        db.session.commit()

        for title in book_titles:
            new_book = Book(title=title, author_id=new_author.id)
            db.session.add(new_book)
        db.session.commit()

        return redirect(url_for('index'))

    return render_template('add_author_and_books.html')

このコードでは、POST リクエストを受け取り、新しい著者とその本をデータベースに追加しています。book_titles はリストとして受け取り、各本に対して新しい Book を作成します。

本の更新

次に、本の情報を更新する方法を見ていきます。例えば、本のタイトルを変更する場合は、次のようにします。

python
@app.route('/update_book/', methods=['GET', 'POST'])
def update_book(book_id):
    book = Book.query.get_or_404(book_id)

    if request.method == 'POST':
        book.title = request.form['title']
        db.session.commit()
        return redirect(url_for('index'))

    return render_template('update_book.html', book=book)

book_id を指定して、該当する本を検索し、そのタイトルを更新しています。

本の削除

本を削除する場合も、Flask-SQLAlchemyのORMを使って簡単に削除できます。

python
@app.route('/delete_book/')
def delete_book(book_id):
    book = Book.query.get_or_404(book_id)
    db.session.delete(book)
    db.session.commit()
    return redirect(url_for('index'))

これにより、指定した book_id の本が削除されます。

5. テンプレートの作成

最後に、HTMLテンプレートを作成して、データの入力と表示を行います。例えば、著者とその本を表示するためのテンプレートを以下のように作成できます。

html
html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>著者と本title>
head>
<body>
    <h1>著者とその本h1>
    <ul>
        {% for author in authors %}
        <li>
            <strong>{{ author.name }}strong>
            <ul>
                {% for book in author.books %}
                <li>{{ book.title }}li>
                {% endfor %}
            ul>
        li>
        {% endfor %}
    ul>
body>
html>

このテンプレートでは、すべての著者とその本をリストとして表示しています。

6. まとめ

FlaskとSQLiteを使って、One-to-Manyリレーションシップを構築し、データを操作する方法について説明しました。著者と本の例を使用しましたが、同様の方法で他のOne-to-Manyリレーションシップを実装できます。Flask-SQLAlchemyを使うことで、データベースの操作が非常に簡単になります。

最終更新： 07/03/2025
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