開発運用

FreeBSD Lighttpd MySQL PHP 設定

Lighttpd は高速で効率的なウェブサーバーとして広く利用されており、MySQL と PHP と組み合わせることで、強力なウェブアプリケーションの基盤を作ることができます。FreeBSD 11.0 で Lighttpd、MySQL、PHP をインストールする方法について、以下に手順を示します。

必要なパッケージのインストール

まず最初に、FreeBSD 11.0 に必要なパッケージをインストールします。以下のコマンドを使って、pkg パッケージマネージャを利用してインストールします。

bash
pkg update pkg install lighttpd mysql80-server php74 php74-mysqli

ここで、lighttpd はウェブサーバー、mysql80-server は MySQL のサーバーパッケージ、php74 は PHP のバージョン 7.4 をインストールするためのパッケージです。php74-mysqli は MySQL と PHP を接続するために必要です。

MySQL の設定と起動

次に、MySQL の設定を行います。インストール後、MySQL サーバーを初期化し、起動する必要があります。

  1. MySQL のデータベースを初期化します。
bash
sysrc mysql_enable="YES" service mysql-server start
  1. MySQL の初期設定を行います。以下のコマンドを実行して、root パスワードを設定します。
bash
mysql_secure_installation

このコマンドに従って、root パスワードを設定し、不要な設定を削除してセキュリティを強化します。

  1. MySQL サーバーが正常に動作していることを確認するために、以下のコマンドで MySQL にログインします。
bash
mysql -u root -p

これで、MySQL のコマンドラインにアクセスできます。

Lighttpd の設定と起動

次に、Lighttpd の設定を行います。

  1. Lighttpd を起動する前に、まず設定ファイルを編集します。/usr/local/etc/lighttpd/lighttpd.conf ファイルを開き、必要に応じて設定を変更します。例えば、PHP を使用するために、以下の設定を追加します。
bash
server.modules += ( "mod_fastcgi", "mod_rewrite", "mod_redirect", "mod_alias" ) fastcgi.server = ( ".php" => ( "localhost" => ( "socket" => "/var/run/php-fpm.sock", "bin-path" => "/usr/local/bin/php-cgi", "max-procs" => 1 ) ) )
  1. Lighttpd を有効にし、起動します。
bash
sysrc lighttpd_enable="YES" service lighttpd start

これで、Lighttpd が起動し、PHP と連携できるようになります。

PHP の設定

PHP を Lighttpd と連携させるためには、php-fpm を設定する必要があります。

  1. php-fpm を有効にして、サービスを開始します。
bash
sysrc php_fpm_enable="YES" service php-fpm start
  1. PHP の設定ファイル(/usr/local/etc/php.ini)を必要に応じて編集します。例えば、display_errors を有効にしてエラーメッセージを表示するように設定できます。
bash
display_errors = On

動作確認

すべてが設定できたら、実際に動作するかを確認するために、/usr/local/www/lighttpd/data ディレクトリにテスト用の PHP ファイルを作成します。

bash
echo "" > /usr/local/www/lighttpd/data/info.php

その後、ブラウザで http://localhost/info.php にアクセスし、PHP の情報ページが表示されるか確認します。正しく表示されれば、PHP と Lighttpd の連携が成功しています。

MySQL との接続確認

PHP と MySQL が正しく接続できるかを確認するために、簡単な PHP スクリプトを作成します。以下のように、/usr/local/www/lighttpd/data/test.php に MySQL に接続するコードを書きます。

php
$servername = "localhost"; $username = "root"; $password = "your_root_password"; // root のパスワードを設定 $dbname = "test"; $conn = new mysqli($servername, $username, $password, $dbname); if ($conn->connect_error) { die("接続失敗: " . $conn->connect_error); } echo "接続成功!"; ?>

ブラウザで http://localhost/test.php にアクセスして、「接続成功!」と表示されれば、PHP と MySQL の接続が正常に機能しています。

最後に

これで、FreeBSD 11.0 に Lighttpd、MySQL、PHP をインストールし、ウェブサーバーをセットアップする準備が整いました。各サービスの設定は必要に応じて調整してください。また、セキュリティを強化するためにファイアウォールやその他のセキュリティ設定を行うことをお勧めします。

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