HTML5では、要素を使ってウェブページに動画を埋め込むことができます。このタグは、ブラウザ上で直接動画を再生するための標準的な方法を提供します。以下の記事では、
要素の使い方を徹底的に解説し、実際の使用方法からその利点までを詳述します。
1.
タグの基本的な使用方法
まず、基本的なタグの使い方を見ていきましょう。動画をウェブページに埋め込むには、次のように記述します。

html<video src="動画ファイルのURL" controls>
お使いのブラウザはvideoタグに対応していません。
video>
このコードでは、src
属性を使用して動画ファイルのURLを指定します。また、controls
属性を追加すると、再生、一時停止、音量調整などのコントロールボタンが表示されます。
タグの中に動画が再生できない場合の代替テキスト(例:「お使いのブラウザはvideoタグに対応していません」)を挿入することが推奨されます。これにより、古いブラウザを使用しているユーザーにも配慮することができます。
2. 複数のフォーマットをサポートする
HTML5では、動画フォーマットに関していくつかの選択肢があります。主要な動画フォーマットには、mp4
、webm
、ogg
などがありますが、すべてのブラウザがすべてのフォーマットに対応しているわけではないため、複数のフォーマットを提供することが推奨されます。
html<video controls>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
<source src="movie.webm" type="video/webm">
<source src="movie.ogv" type="video/ogg">
お使いのブラウザはvideoタグに対応していません。
video>
このように、
タグを使用して複数の動画ファイルを指定します。ブラウザは最初にサポートしているフォーマットを読み込もうとするため、
タグは順番に並べることが重要です。
3. 自動再生、ループ、ミュートの設定
動画に特定の動作を指定したい場合、HTML5のタグにいくつかの属性を追加することができます。
自動再生(autoplay)
動画をページが読み込まれると同時に自動的に再生する場合、autoplay
属性を追加します。
html<video autoplay>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
video>
ループ(loop)
動画が終了すると再度最初から再生させたい場合は、loop
属性を使用します。
html<video loop>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
video>
ミュート(muted)
自動再生を使用する際に音声をオフにしたい場合、muted
属性を追加します。
html<video autoplay muted>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
video>
これらの属性を組み合わせることで、ユーザーに対してより直感的な動画体験を提供することができます。
4. 動画のサイズを調整する
動画の表示サイズを調整するためには、width
やheight
属性を使用します。これらの属性を使って、動画の表示サイズを指定できます。
html<video width="600" height="400" controls>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
video>
上記のコードでは、動画の幅を600ピクセル、高さを400ピクセルに設定しています。指定するサイズは自由ですが、比率を保つように調整することが重要です。
5. プレイリスト機能
複数の動画を順番に再生させるためには、タグを複数使って、JavaScriptでプレイリストのような機能を実現することができます。
html<video id="videoPlayer" controls>
<source src="movie1.mp4" type="video/mp4">
<source src="movie2.mp4" type="video/mp4">
video>
<script>
const videoPlayer = document.getElementById('videoPlayer');
videoPlayer.addEventListener('ended', function() {
videoPlayer.src = "movie2.mp4";
videoPlayer.play();
});
script>
この例では、最初の動画が終了すると、次の動画が自動的に再生されます。JavaScriptを活用することで、より高度な操作を実現できます。
6. サポートされているブラウザと互換性
HTML5の要素は、ほとんどの現代的なブラウザ(Google Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeなど)でサポートされていますが、古いブラウザ(特にInternet Explorerなど)では正しく動作しない場合があります。そのため、古いブラウザをサポートするために、代替技術(Flashなど)を考慮する必要がある場合もあります。
また、動画フォーマットに関しては、特定のブラウザが異なるフォーマットに対応しているため、mp4
、webm
、ogg
など複数のフォーマットを用意することが推奨されます。
7. 結論
HTML5のタグは、ウェブページに動画を埋め込むための簡単で強力な方法です。ブラウザのサポートや動画フォーマットに注意しながら、適切な属性を活用することで、ユーザーに優れた視覚体験を提供できます。動的な動画再生やインタラクティブな要素を加えるために、JavaScriptやCSSを組み合わせて使用することも可能です。
動画コンテンツはウェブサイトの魅力を高め、訪問者とのエンゲージメントを促進する効果的な手段です。HTML5のタグを活用して、より多くの視覚的なコンテンツをウェブに取り入れてみましょう。