開発運用

KickstartによるRHEL自動インストール

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のインストールを自動化する方法として、Kickstartが非常に有効です。Kickstartは、インストールプロセスを自動化するために使用されるスクリプトで、管理者がインストールの設定を定義し、再現可能なインストールを迅速に実行するための手段を提供します。この記事では、Red Hat Enterprise LinuxのインストールをKickstartを使用して完全かつ包括的に自動化する方法を解説します。

1. Kickstartの基本概念

Kickstartは、Red Hat系のLinuxディストリビューション(RHEL、CentOS、Fedoraなど)において、インストールプロセスを自動化するために使用される設定ファイルです。通常、インストール時に選択する設定(パーティション、ネットワーク設定、インストールするソフトウェアパッケージなど)をKickstartファイルに記述します。このファイルをインストーラーに提供することで、ユーザーの手を借りずに完全に自動でインストールを実行することができます。

2. Kickstartファイルの作成

Kickstartファイルは、通常「ks.cfg」という名前で保存されます。以下に示す基本的な構成要素を使って、RHELのインストールを自動化するKickstartファイルを作成します。

2.1 インストールのソースの指定

インストールソースは、RHELインストールメディアの場所(DVD、ネットワーク、ISOなど)を指定します。例えば、ネットワークインストールの場合は次のように記述します。

bash
install url --url=http://mirror.cento

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