LibreOffice Calcは、オープンソースの表計算ソフトウェアであり、データの入力、編集、分析に非常に便利です。この記事では、LibreOffice Calcでのデータ編集方法について、初心者向けに完全かつ包括的に説明します。以下の内容を詳しく解説します。
1. セルにデータを入力する方法
LibreOffice Calcでは、セルに数値、文字列、日付、数式など、さまざまなタイプのデータを入力できます。

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セルの選択
データを入力したいセルをクリックして選択します。 -
データの入力
セルを選択した後、そのままキーボードでデータを入力します。例えば、数値「123」や文字列「東京」などです。入力した後、エンターキーを押すと、入力が確定し、選択が次のセルに移動します。 -
数式の入力
数式を入力するには、セルに「=」を入力してから、計算式を入力します。例えば、セルA1とA2を足す場合、「=A1+A2」と入力します。 -
セルに関数を入力する
数学的な計算や集計などを行うには、関数を使用します。例えば、合計を求めるには「=SUM(A1:A10)」などの関数を入力します。
2. データの編集方法
LibreOffice Calcでは、セルの内容を簡単に編集することができます。以下はその手順です。
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セルの内容を変更する
編集したいセルをクリックして選択し、キーボードで新しいデータを入力することで、内容を変更できます。また、セルをダブルクリックしてカーソルをセル内に移動させ、データを直接編集することも可能です。 -
セルの内容を削除する
セルを選択して「Delete」キーを押すことで、そのセルの内容を削除できます。 -
セルのコピーと貼り付け
セルをコピーしたい場合、まずそのセルを選択し、「Ctrl+C」を押します。貼り付けたい場所を選択し、「Ctrl+V」を押すことで、コピーした内容を貼り付けることができます。 -
セルの切り取りと貼り付け
セルを切り取りたい場合、「Ctrl+X」を押し、貼り付けたい場所に移動して「Ctrl+V」を押すことで、そのセルを移動できます。 -
ドラッグによるセルのコピー
セルを選択し、右下に表示される小さな四角(フィルハンドル)をドラッグすることで、セルの内容を他のセルにコピーできます。
3. データの形式を変更する方法
セルに入力したデータの形式を変更することも可能です。たとえば、数値の表示方法を変更したり、文字列の書式を変更することができます。
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セルの書式設定
セルを選択し、右クリックして「セルの書式設定」を選びます。ここで、データの形式を変更できます。例えば、数値を「通貨形式」や「パーセンテージ形式」に変更したり、文字列を太字や斜体にすることができます。 -
日付の形式を変更する
セルに入力された日付が特定の形式で表示されるように変更するには、「セルの書式設定」で「日付」を選択し、表示したい日付の形式を選びます。 -
桁数や小数点の設定
数値の表示形式を変更することで、表示する桁数や小数点の位置を設定できます。たとえば、「1.2345」を「1.23」に丸めることができます。
4. セルの書式をコピーする方法
あるセルの書式設定を他のセルにコピーするには、書式のコピー機能を使用します。
- 書式のコピーツールを使用する
ツールバーから「書式のコピー」アイコン(ペイントブラシのアイコン)をクリックします。次に、コピーしたい書式を適用したいセルをクリックすると、そのセルに同じ書式が適用されます。
5. データの並べ替えとフィルター
データを効率的に管理するためには、並べ替えやフィルターを使って必要な情報を素早く抽出できます。
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データの並べ替え
並べ替えたい列を選択し、「データ」メニューから「並べ替え」を選びます。昇順または降順に並べ替えを行うことができます。 -
フィルターを使ってデータを絞り込む
フィルターを使用することで、大量のデータから特定の条件に合ったデータを抽出できます。「データ」メニューの「フィルター」を選択し、条件を設定します。
6. グラフの作成
データを視覚的に分析するために、グラフを作成することができます。LibreOffice Calcでは、簡単にグラフを挿入することができます。
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グラフの作成
グラフを作成したいデータ範囲を選択し、「挿入」メニューから「グラフ」を選択します。すると、グラフウィザードが開き、グラフの種類やデザインを選択できます。 -
グラフのカスタマイズ
作成したグラフは、後から軸やラベルの変更、色の変更などを行ってカスタマイズすることができます。
7. データの保存と書き出し
編集したデータは、さまざまな形式で保存できます。例えば、CSVやExcel形式での書き出しが可能です。
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ファイルの保存
「ファイル」メニューから「保存」を選択し、ファイル名を指定して保存します。 -
異なる形式で保存する
異なる形式で保存するには、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、保存したい形式(例えば、.csvや.xlsx)を選んで保存します。
結論
LibreOffice Calcは、シンプルな操作から高度なデータ分析まで、多機能で柔軟なツールです。データの入力から編集、分析、可視化、保存まで、さまざまな作業を効率的に行うことができます。この記事で紹介した基本的な操作方法をマスターすることで、LibreOffice Calcをフル活用できるようになります。