開発運用

Linux SSH接続ガイド

SSH(Secure Shell)は、ネットワーク上でリモートのコンピュータに安全に接続するためのプロトコルです。特に、Linuxシステムにアクセスする際に頻繁に使用され、システム管理者や開発者にとっては欠かせないツールです。このプロトコルを利用することで、ネットワークを通じてセキュアにLinuxサーバーに接続し、コマンドラインインターフェースを通じて操作を行うことができます。この記事では、SSHを使用してLinuxサーバーに接続する方法について、完全かつ包括的に解説します。

1. SSHとは?

SSHは、ネットワークを介した安全な通信を実現するためのプロトコルで、特にリモートログインやファイル転送に広く利用されています。SSHを使用することで、パスワードや暗号化されたデータを安全に転送でき、第三者にデータを盗まれるリスクを低減することができます。

SSHの特徴:

  • 暗号化通信: すべてのデータは暗号化されるため、安全に情報を転送できます。
  • 認証方式: SSHは公開鍵認証とパスワード認証の2つの認証方法を提供しています。
  • 遠隔操作: ローカルマシンからリモートマシンを操作でき、システムの管理や設定をリモートで実行できます。

2. SSHを使用する前に必要な準備

SSHを利用するためには、いくつかの準備が必要です。まず、LinuxサーバーにSSHサーバーがインストールされていることを確認します。多くのLinuxディストリビューションでは、デフォルトでSSHサーバーがインストールされていますが、もしインストールされていない場合は、手動でインストールする必要があります。

2.1. サーバー側でSSHサーバーをインストールする

一般的に、LinuxサーバーにはOpenSSHというSSHサーバーソフトウェアが使用されます。これがインストールされていない場合、以下のコマンドを使用してインストールできます。

Debian系(Ubuntuなど)の場合:

bash
sudo apt update sudo apt install openssh-server

Red Hat系(CentOS、Fedoraなど)の場合:

bash
sudo yum install openssh-server

2.2. サーバー側でSSHサービスを開始する

インストール後、SSHサービスを開始する必要があります。

bash
sudo systemctl start ssh

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