LXDで複数サイトをホスト

Nginx と HAProxy を使用して LXD コンテナで複数のウェブサイトをホストする方法に関する完全かつ包括的なガイドを以下に記載します。このガイドでは、Ubuntu 16.04 環境におけるインストールと設定の手順を説明します。

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はじめに

Ubuntu 16.04 上で Nginx と HAProxy を使用して、LXD コンテナ内で複数のウェブサイトをホストする方法について説明します。LXD は軽量な仮想化技術であり、複数のウェブサイトを個別のコンテナに分けてホストすることが可能です。この方法では、コンテナごとに異なる設定を行い、HAProxy をロードバランサーとして使用してトラフィックを適切なコンテナにルーティングします。

必要なパッケージのインストール

まず最初に、必要なパッケージをインストールします。これには LXD、Nginx、および HAProxy が含まれます。

1. LXD のインストール
   LXD は、Linux コンテナの管理ツールであり、複数の仮想サーバーを簡単に作成することができます。まず、LXD をインストールしましょう。

   bash
   CopyEdit
   sudo apt update
   sudo apt install lxd
   sudo lxd init
   

   lxd init コマンドは初期設定を行い、LXD を使用できるようにします。

2. Nginx のインストール
   Nginx は、ウェブサーバーとして使用します。次のコマンドでインストールします。

   bash
   CopyEdit
   sudo apt install nginx
   

3. HAProxy のインストール
   HAProxy は、ロードバランサーとして使用し、クライアントからのリクエストを適切なコンテナに分配します。

   bash
   CopyEdit
   sudo apt install haproxy
   

LXD コンテナの作成と設定

次に、LXD を使用して複数のコンテナを作成します。各コンテナは、異なるウェブサイトをホストします。

1. LXD コンテナの作成
   以下のコマンドで、Ubuntu 16.04 のコンテナを作成します。

   bash
   CopyEdit
   lxc launch ubuntu:16.04 web1
   lxc launch ubuntu:16.04 web2
   

   ここでは、web1 と web2 という名前の 2 つのコンテナを作成しました。それぞれのコンテナには、異なるウェブサイトを配置します。

2. コンテナ内に Nginx のインストール
   各コンテナにアクセスして、Nginx をインストールします。

   bash
   CopyEdit
   lxc exec web1 -- sudo --login --user ubuntu
   sudo apt update
   sudo apt install nginx
   exit
   
   lxc exec web2 -- sudo --login --user ubuntu
   sudo apt update
   sudo apt install nginx
   exit
   

   それぞれのコンテナに Nginx がインストールされました。

ウェブサイトの設定

それぞれのコンテナに異なるウェブサイトを設定します。

1. コンテナ内でウェブサイトのディレクトリ作成
   各コンテナに簡単な HTML ページを作成し、ウェブサイトを表示します。

   bash
   CopyEdit
   lxc exec web1 -- sudo --login --user ubuntu
   sudo mkdir -p /var/www/html
   echo "Welcome to Web1" | sudo tee /var/www/html/index.html
   sudo systemctl restart nginx
   exit
   
   lxc exec web2 -- sudo --login --user ubuntu
   sudo mkdir -p /var/www/html
   echo "Welcome to Web2" | sudo tee /var/www/html/index.html
   sudo systemctl restart nginx
   exit
   

   各コンテナに index.html ファイルを作成し、それぞれのウェブサイトが表示されるようにしました。

HAProxy の設定

次に、HAProxy を設定して、リクエストを適切なコンテナに振り分けるようにします。

1. HAProxy 設定ファイルの編集
   HAProxy の設定ファイルを編集して、web1 と web2 コンテナにトラフィックを分配します。

   bash
   CopyEdit
   sudo nano /etc/haproxy/haproxy.cfg
   

   以下の内容を設定ファイルに追加します。

   haproxy
   CopyEdit
   global
       log 127.0.0.1 local0
       maxconn 200
   
   defaults
       log     global
       option  httplog
       option  dontlognull
       timeout connect 5000ms
       timeout client  50000ms
       timeout server  50000ms
   
   frontend http_front
       bind *:80
       default_backend http_back
   
   backend http_back
       balance roundrobin
       server web1 10.0.0.1:80 check
       server web2 10.0.0.2:80 check
   

   上記の設定では、HAProxy はポート 80 でリクエストを受け付け、web1 と web2 コンテナに均等に振り分けます。

2. HAProxy の再起動

   設定を反映させるために、HAProxy を再起動します。

   bash
   CopyEdit
   sudo systemctl restart haproxy
   

動作確認

最後に、ブラウザからサーバーの IP アドレスにアクセスして、リクエストが適切に web1 と web2 コンテナに振り分けられることを確認します。

• http://<サーバーのIPアドレス> にアクセスすると、Web1 または Web2 のウェブサイトが表示されるはずです。

まとめ

これで、LXD を使って Nginx と HAProxy を活用し、複数のウェブサイトをホストするための基本的な設定が完了しました。これにより、各ウェブサイトが異なるコンテナで実行され、HAProxy がそれらのトラフィックを適切に負荷分散します。