Node.jsとMongoDBでユーザー管理

Node.jsとMongoDBを使用したユーザー管理システムの作成は、非常に多くのアプリケーションで重要な要素です。特に、Node.jsはサーバーサイドでの非同期処理を得意としており、MongoDBはNoSQLデータベースとして、スケーラビリティと柔軟性を提供します。この記事では、MongoDBとそのMongooseライブラリを使用して、Node.jsアプリケーションでユーザー管理システムをどのように実装するかについて、完全かつ包括的に説明します。

1. Node.jsのセットアップ

まず、Node.jsがインストールされていることを確認してください。Node.jsをインストールしていない場合は、公式サイトからインストールできます。

次に、プロジェクトのディレクトリを作成し、npm initを使って新しいNode.jsプロジェクトを初期化します。

bash
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mkdir user-management-app
cd user-management-app
npm init -y

これで、package.jsonファイルが作成され、プロジェクトが初期化されました。

2. 必要なパッケージのインストール

ユーザー管理を行うために、次のパッケージをインストールします。

• Express: 軽量なWebフレームワーク
• Mongoose: MongoDBとのインタラクションを簡素化するORM（Object-Relational Mapping）
• bcryptjs: パスワードのハッシュ化
• jsonwebtoken: JWT（JSON Web Token）を使用して認証を行う

これらのパッケージをインストールするために、次のコマンドを実行します。

bash
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npm install express mongoose bcryptjs jsonwebtoken

3. MongoDBのセットアップ

MongoDBをローカルにインストールしていない場合は、MongoDBの公式サイトからインストールしてください。また、MongoDB Atlasを使用してクラウド上でデータベースをセットアップすることもできます。

MongoDBがインストールされ、データベースがセットアップされていることを確認してください。次に、mongooseライブラリを使用してNode.jsアプリケーションに接続します。

4. Mongooseモデルの作成

ユーザー情報を格納するためのMongooseモデルを作成します。models/User.jsというファイルを作成し、次のコードを記述します。

javascript
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const mongoose = require('mongoose');
const bcrypt = require('bcryptjs');

// ユーザースキーマ
const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: {
    type: String,
    required: true,
  },
  email: {
    type: String,
    required: true,
    unique: true,
  },
  password: {
    type: String,
    required: true,
  },
  createdAt: {
    type: Date,
    default: Date.now,
  },
});

// パスワードのハッシュ化
userSchema.pre('save', async function (next) {
  if (!this.isModified('password')) return next();

  const salt = await bcrypt.genSalt(10);
  this.password = await bcrypt.hash(this.password, salt);
  next();
});

// パスワードを比較するメソッド
userSchema.methods.matchPassword = async function (enteredPassword) {
  return await bcrypt.compare(enteredPassword, this.password);
};

const User = mongoose.model('User', userSchema);

module.exports = User;

このコードでは、Userモデルを定義し、name、email、password、createdAtのフィールドを持つユーザーを作成します。また、パスワードは保存前にハッシュ化され、matchPasswordメソッドを使用してユーザーが入力したパスワードが正しいかどうかを確認します。

5. Expressサーバーの設定

次に、server.jsというファイルを作成し、基本的なExpressサーバーを設定します。

javascript
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const express = require('express');
const mongoose = require('mongoose');
const User = require('./models/User');
const jwt = require('jsonwebtoken');
const bcrypt = require('bcryptjs');
const dotenv = require('dotenv');

// 環境変数を読み込む
dotenv.config();

// サーバーのセットアップ
const app = express();
app.use(express.json());

// MongoDBの接続
mongoose.connect(process.env.MONGO_URI, {
  useNewUrlParser: true,
  useUnifiedTopology: true,
})
  .then(() => console.log('MongoDB Connected'))
  .catch(err => console.log(err));

// 新規ユーザー登録エンドポイント
app.post('/api/users/register', async (req, res) => {
  const { name, email, password } = req.body;

  try {
    let user = await User.findOne({ email });

    if (user) {
      return res.status(400).json({ message: 'ユーザーはすでに存在します' });
    }

    user = new User({
      name,
      email,
      password,
    });

    await user.save();
    res.status(201).json({ message: 'ユーザーが作成されました' });
  } catch (error) {
    res.status(500).json({ message: 'サーバーエラー' });
  }
});

// ログインエンドポイント
app.post('/api/users/login', async (req, res) => {
  const { email, password } = req.body;

  try {
    let user = await User.findOne({ email });

    if (!user) {
      return res.status(400).json({ message: 'ユーザーが見つかりません' });
    }

    const isMatch = await user.matchPassword(password);
    if (!isMatch) {
      return res.status(400).json({ message: 'パスワードが間違っています' });
    }

    const token = jwt.sign({ id: user._id }, process.env.JWT_SECRET, { expiresIn: '1h' });
    res.json({ token });
  } catch (error) {
    res.status(500).json({ message: 'サーバーエラー' });
  }
});

// サーバーを起動
const PORT = process.env.PORT || 5000;
app.listen(PORT, () => console.log(`Server running on port ${PORT}`));

6. .envファイルの設定

次に、データベース接続情報やJWTの秘密鍵を管理するために、プロジェクトのルートディレクトリに.envファイルを作成し、以下の内容を記述します。

env
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MONGO_URI=mongodb://localhost:27017/userdb
JWT_SECRET=your_jwt_secret_key

これにより、MongoDBの接続とJWTのシークレットを環境変数として管理できます。

7. アプリケーションのテスト

アプリケーションをテストするためには、PostmanやInsomniaなどのAPIテストツールを使用して、次のエンドポイントにリクエストを送信します。

• POST /api/users/register: 新しいユーザーを登録するためのエンドポイント。
• POST /api/users/login: ユーザーがログインしてJWTトークンを取得するためのエンドポイント。

結論

この記事では、Node.js、MongoDB、Mongooseを使用して、ユーザー管理システムをどのように作成するかを示しました。このシステムには、ユーザーの登録、ログイン、JWTによる認証機能が含まれています。これを基に、さらに多くの機能（パスワードリセット、ユーザー更新など）を追加することができます。

このようなユーザー管理システムは、セキュリティ面でも強化が可能であり、スケーラブルで効率的な方法でユーザー管理を行うことができます。