PayPal(ペイパル)は、世界中で利用されているオンライン決済サービスの一つであり、個人間送金、オンラインショッピング、フリーランスへの報酬受け取り、寄付など、さまざまな場面で役立つ非常に便利なツールです。この記事では、PayPalのアカウントを作成するための完全かつ包括的な手順を日本語で詳しく説明します。この記事を読めば、誰でも迷うことなくPayPalアカウントを作成し、活用することができます。
PayPalアカウント作成に必要なもの
PayPalアカウントを作成する前に、以下の情報を準備しておく必要があります。

必要な項目 | 詳細内容 |
---|---|
有効なメールアドレス | 登録確認や通知の受信に使用。GmailやYahooメールなどで可。 |
本人名義の銀行口座 | 本人確認および送金・出金に必要。国内の主要銀行で対応可能。 |
クレジットカードまたはデビットカード(任意) | 本人確認や支払い方法として追加可能。登録は任意。 |
スマートフォンまたはパソコン | アカウント作成と後の操作に使用。セキュリティコードの確認なども行う。 |
アカウント作成のステップバイステップ
1. PayPalの公式ウェブサイトへアクセス
日本語版のPayPalにアクセスするには、以下の公式URLを使用します:
https://www.paypal.com/jp/home
「新規登録」または「無料で登録する」ボタンをクリックします。
2. アカウントの種類を選択
PayPalには主に以下の2種類のアカウントがあります:
-
パーソナルアカウント(個人用)
主にショッピングや個人間の送金で利用。基本的な使用に最適。 -
ビジネスアカウント
商品販売やサービス提供のために利用する事業者向けアカウント。
ここでは多くの人が利用する「パーソナルアカウント」の作成方法を解説します。「パーソナルアカウントを作成」を選択して次へ進みます。
3. メールアドレスとパスワードを登録
-
有効なメールアドレスを入力
-
任意の強力なパスワードを設定(英数字を組み合わせることを推奨)
このメールアドレスが今後のログインIDとなり、すべての通知もこのアドレスに届きます。
4. 個人情報の入力
以下の情報を正確に入力します:
項目 | 内容 |
---|---|
名前(姓・名) | 例:山田 太郎 |
住所 | 郵便番号、都道府県、市区町村、番地、建物名など正確に記載 |
電話番号 | SMS認証のために必要。携帯番号を推奨。 |
正確な情報を入力することで、本人確認がスムーズになります。
5. SMSまたは通話による認証
電話番号に送られてくる6桁の確認コードを入力し、アカウントを認証します。
6. 銀行口座またはカードの登録
PayPalでは、銀行口座またはクレジットカード/デビットカードを登録することで、支払い・受け取り・出金が可能になります。
銀行口座の登録手順:
-
メニューから「ウォレット」を選択
-
「銀行をリンク」をクリック
-
使用する銀行名を選択し、口座情報を入力
-
数日以内にPayPalからの少額振込(数十円)があり、振込内容に記載された4桁のコードをPayPalに入力して確認
カードの登録手順:
-
「カードを追加」をクリック
-
カード番号、有効期限、セキュリティコード(CVV)を入力
-
登録されたカードに200円程度の少額が一時的に引き落とされ、確認後返金される(カード確認用)
アカウントの確認方法と制限解除
PayPalアカウントは作成後すぐに使えますが、以下のような制限がかかることがあります:
-
一定額以上の送金ができない
-
預金の引き出しに制限
-
一部の機能にアクセスできない
これらを解除するためには「本人確認」を行う必要があります。本人確認には、以下の手順を行います:
-
マイアカウントにログイン
-
「設定」→「アカウント設定」→「本人確認」
-
身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)をアップロード
-
登録住所と一致する公共料金の請求書などの証明書類も要求される場合あり
審査期間は通常1〜3営業日程度です。
PayPalでできることとその活用方法
PayPalアカウントを作成すると、以下のようなことが可能になります。
活用シーン | 概要 |
---|---|
オンラインショッピング | 国内外のECサイトで決済時にPayPalを選択可能 |
海外サービスの利用 | 海外フリーランス、ソフトウェア購入などにも対応 |
個人間送金 | メールアドレスを入力するだけで簡単送金が可能 |
定期課金サービス | サブスクリプション型のサービス支払いも自動処理可 |
寄付 | 非営利団体などへの簡易な寄付が可能 |
安全性とセキュリティ対策
PayPalは高度な暗号化技術と二段階認証を採用しており、セキュリティに優れたサービスです。以下の設定を有効にして、アカウントを安全に保ちましょう。
-
二段階認証(ログイン時にSMSコードを要求)
-
アカウント通知(ログインや取引時に即通知)
-
定期的なパスワード変更
-
不審なメールやリンクには注意(フィッシング対策)
PayPal手数料の詳細
PayPalの基本使用は無料ですが、以下のように一部取引に手数料が発生します:
利用内容 | 手数料 |
---|---|
アカウント作成 | 無料 |
購入者としての支払い | 無料 |
個人間送金(日本国内) | 銀行口座または残高:無料 / カード:手数料あり |
海外送金 | 約4〜5% + 為替手数料 |
銀行口座への引き出し(日本) | 5万円以上:無料 / 5万円未満:250円 |
取引量が多い場合や海外とのやりとりが多い場合、ビジネスアカウントを検討するのも有効です。
よくあるトラブルとその解決法
アカウントがロックされた場合
原因:
-
不審なログイン
-
不明な取引
-
本人確認書類の不備
解決策:
-
メールに届く「アカウント制限のお知らせ」に従い、必要書類を提出
-
カスタマーサポートに問い合わせ(日本語対応あり)
カードや口座が登録できない
-
名義の一致を確認(姓・名を正しく入力)
-
有効なカード・口座であるか確認(使用期限や残高)
-
別のカードや口座で試してみる
結論
PayPalはその利便性と国際性から、個人にもビジネスにも非常に有効なオンライン決済手段です。アカウントの作成手順はシンプルであり、基本情報と本人確認書類を正確に準備することで、誰でも数分で開始できます。また、安全性の面でも優れており、信頼性の高いプラットフォームとして知られています。
これからPayPalを活用し、より便利でスムーズなデジタルライフを実現しましょう。
参考文献:
-
PayPal公式サイト(https://www.paypal.com/jp/home)
-
総務省「情報セキュリティ白書」
-
経済産業省「キャッシュレス決済動向報告」