プログラミング

PHPの制御構造とループ

最終更新： 22/03/2025
1 分の読み

PHPにおける制御構造と繰り返し処理は、プログラミングの基礎として非常に重要な要素です。これらの制御構造を理解することは、PHPを使って効率的なコードを作成するために欠かせません。この記事では、PHPにおける制御構造（条件分岐）と繰り返し処理（ループ）について、詳細に解説します。

1. 制御構造：条件分岐

条件分岐は、プログラムの流れを決定するための基本的な方法です。PHPでは、if文、else文、elseif文、switch文などが用いられます。

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1.1 if文

if文は最も基本的な条件分岐で、与えられた条件が「真（true）」の場合に実行される処理を定義します。

php
$age = 20;

if ($age >= 18) {
    echo "成人です。";
}

このコードでは、変数$ageが18以上であれば「成人です。」というメッセージが表示されます。

1.2 else文

else文は、if文の条件が「偽（false）」の場合に実行される処理を定義します。

php
$age = 16;

if ($age >= 18) {
    echo "成人です。";
} else {
    echo "未成年です。";
}

ここでは、$ageが18未満であれば「未成年です。」というメッセージが表示されます。

1.3 elseif文

elseifは、ifとelseの間に複数の条件を追加するために使用します。複数の条件を順番に評価し、最初に一致した条件のブロックが実行されます。

php
$age = 25;

if ($age < 18) {
    echo "未成年です。";
} elseif ($age >= 18 && $age < 65) {
    echo "成人です。";
} else {
    echo "高齢者です。";
}

ここでは、$ageが18以上65未満の場合、「成人です。」が表示され、65以上の場合には「高齢者です。」が表示されます。

1.4 switch文

switch文は、複数の条件のうち、どれか1つに一致した場合に対応する処理を実行します。if-else文と似ていますが、より可読性が高くなります。

php
$fruit = "りんご";

switch ($fruit) {
    case "りんご":
        echo "りんごが選ばれました。";
        break;
    case "バナナ":
        echo "バナナが選ばれました。";
        break;
    default:
        echo "その他の果物が選ばれました。";
}

このコードでは、変数$fruitが「りんご」の場合、「りんごが選ばれました。」と表示されます。

2. 繰り返し構造：ループ

PHPでは、繰り返し処理（ループ）を使って同じコードを複数回実行することができます。代表的なループ構造には、forループ、whileループ、do-whileループ、foreachループがあります。

2.1 forループ

forループは、繰り返し回数が決まっている場合に使用します。開始値、終了値、増減値を指定して繰り返し処理を行います。

php
for ($i = 0; $i < 5; $i++) {
    echo "カウント: $i\n";
}

このコードでは、$iが0から4まで繰り返され、「カウント: 0」、「カウント: 1」といった結果が表示されます。

2.2 whileループ

whileループは、指定した条件が「真」である限り繰り返し処理を実行します。繰り返し回数が事前に分からない場合に有効です。

php
$i = 0;

while ($i < 5) {
    echo "カウント: $i\n";
    $i++;
}

このコードでは、$iが5未満である限り、$iの値がカウントされ続けます。

2.3 do-whileループ

do-whileループは、条件の評価がループの最後で行われるため、少なくとも1回はループが実行されます。

php
$i = 0;

do {
    echo "カウント: $i\n";
    $i++;
} while ($i < 5);

このコードも$iが0から4まで表示されますが、whileループとの違いは、条件が最初に評価されるのではなく、ループ内の処理が必ず1回実行される点です。

2.4 foreachループ

foreachループは、配列を繰り返し処理するために使用されます。配列の各要素にアクセスして処理を行います。

php
$fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"];

foreach ($fruits as $fruit) {
    echo "果物: $fruit\n";
}

ここでは、$fruits配列の各要素を繰り返し処理し、各果物の名前が表示されます。

3. 制御構造と繰り返し処理を組み合わせる

制御構造と繰り返し処理は、複雑なロジックを実現するために組み合わせて使用されることがよくあります。例えば、if文を使って条件分岐し、その中でforループやforeachループを使ってデータを繰り返し処理することができます。

php
$numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
$sum = 0;

foreach ($numbers as $number) {
    if ($number % 2 == 0) {
        $sum += $number;
    }
}

echo "偶数の合計は: $sum\n";

このコードでは、$numbers配列の中から偶数の数を選び、それらの合計を求めています。

4. 終わりに

PHPにおける制御構造と繰り返し処理は、プログラムのロジックを構築するための重要な要素です。これらを理解し、適切に使いこなすことで、より効率的で可読性の高いコードを書くことができます。上記で紹介したさまざまな制御構造やループを使いこなして、PHPのプログラミング技術を向上させましょう。

最終更新： 22/03/2025
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