プログラミング

Ubuntu 18.04でRailsをインストール

Ruby on RailsをUbuntu 18.04にrbenvを使ってインストールする方法について、詳細に説明します。このガイドを順を追って実行することで、Ruby on Railsの開発環境を効率的にセットアップできます。

1. 必要なパッケージのインストール

最初に、Ubuntuに必要なパッケージをインストールします。これにより、rbenv、Ruby、Railsのインストールに必要な依存関係が整います。ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。

bash
sudo apt update sudo apt install -y build-essential libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev libsqlite3-dev sqlite3 libxml2-dev libxslt1-dev libcurl4-openssl-dev libffi-dev libgdbm-dev libncurses5-dev automake libtool bison libffi-dev libyaml-dev

これにより、必要なライブラリやツールがインストールされ、次のステップに進む準備が整います。

2. rbenvとruby-buildのインストール

次に、rbenvをインストールします。rbenvは、複数のRubyバージョンを管理するためのツールです。rbenvを使うことで、プロジェクトごとに異なるRubyのバージョンを簡単に切り替えたり、管理したりできます。

rbenvをインストールするために、以下のコマンドを実行します。

bash
# rbenvのインストール curl -fsSL https://github.com/rbenv/rbenv-installer/raw/main/bin/rbenv-installer | bash

インストールが完了したら、rbenvが正常に動作するように、シェルの設定ファイルにrbenvの初期化コードを追加します。次のコマンドを実行して、設定ファイルを編集します。

bash
nano ~/.bashrc

ファイルの最後に以下の2行を追加します。

bash
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH" eval "$(rbenv init -)"

変更を保存して、設定を反映させるために、次のコマンドでシェルを再読み込みします。

bash
source ~/.bashrc

次に、ruby-buildプラグインをインストールして、rbenvを使ってRubyをインストールできるようにします。以下のコマンドを実行します。

bash
git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build

3. Rubyのインストール

rbenvとruby-buildが正常にインストールされたら、次にRubyのインストールを行います。最新の安定版Rubyをインストールするために、以下のコマンドを実行します。

bash
rbenv install 3.1.0

インストールが完了したら、インストールしたRubyバージョンを使用するように設定します。

bash
rbenv global 3.1.0

インストールされたRubyのバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

bash
ruby -v

これで、Rubyのバージョンが表示されれば、インストールが正常に完了しています。

4. Railsのインストール

次に、Ruby on Railsをインストールします。RailsはRubyのパッケージ管理ツールであるgemを使用してインストールします。以下のコマンドを実行してください。

bash
gem install rails

Railsのインストールが完了したら、以下のコマンドでインストールされたバージョンを確認できます。

bash
rails -v

これで、Ruby on Railsが正常にインストールされていることを確認できます。

5. データベースのセットアップ(オプション)

Railsでは、デフォルトでSQLiteが使用されますが、別のデータベース(例えばPostgreSQLやMySQL)を使用することもできます。SQLiteをそのまま使用する場合は特別な設定は必要ありませんが、他のデータベースを使いたい場合は、次のようにデータベースドライバーをインストールします。

PostgreSQLの場合

bash
sudo apt install libpq-dev gem install pg

MySQLの場合

bash
sudo apt install libmysqlclient-dev gem install mysql2

6. Railsアプリケーションの作成

Railsが正しくインストールされたことを確認したら、新しいRailsアプリケーションを作成してみましょう。以下のコマンドで、新しいアプリケーションを作成できます。

bash
rails new myapp

アプリケーションが作成されたら、以下のコマンドでローカルサーバーを起動できます。

bash
cd myapp rails server

ブラウザでhttp://localhost:3000にアクセスすると、Railsのウェルカムページが表示されます。これで、Railsアプリケーションが正常に動作していることが確認できます。

7. まとめ

ここまでで、rbenvを使用してUbuntu 18.04にRuby on Railsの開発環境を構築する方法を説明しました。この手順を通じて、異なるバージョンのRubyを管理でき、プロジェクトごとに最適なバージョンを選択できます。また、Railsを使ったアプリケーション開発を開始する準備も整いました。

さらに、必要に応じてデータベースやその他の開発ツールを追加して、開発環境を自分のプロジェクトに合わせてカスタマイズできます。

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