開発運用

Ubuntu Serverのインストールと設定

最終更新： 2月 24, 2025
1分未満

Ubuntu Serverのインストールとその後のアプリケーションの設定について、完全かつ包括的なガイドを以下に記述します。

Ubuntu Serverのインストール方法

1. インストール用メディアの作成

まず、Ubuntu Serverのインストールを行うために、インストール用のメディアを準備します。これには、USBメモリまたはDVDを使用することができます。

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  • UbuntuのISOファイルのダウンロード: 公式サイト（https://ubuntu.com/download/server）から最新のUbuntu ServerのISOファイルをダウンロードします。
  • USBメモリの作成: ダウンロードしたISOファイルを使って、USBメモリに起動可能なインストールメディアを作成します。これには「Rufus」や「UNetbootin」などのツールを使用できます。

2. サーバーへのインストール

インストールメディアを作成したら、サーバーに接続してインストールを開始します。

  • サーバーの起動: サーバーにUSBメモリまたはDVDを挿入し、BIOS設定で起動順序を変更して、インストールメディアから起動します。
  • 言語とキーボードの設定: インストール画面が表示されたら、日本語を選択し、キーボードのレイアウトも適切に設定します。
  • ネットワーク設定: ネットワーク接続の設定を行います。自動でIPアドレスを取得する場合は、DHCPを選択します。静的IPを設定したい場合は手動でIPアドレス、ゲートウェイ、DNSなどを入力します。
  • ディスクのパーティション設定: 「ディスクを自動的に使用」を選択すれば、全ディスクを一括で使用します。詳細なパーティション設定が必要な場合は、「手動」で設定します。
  • ユーザーの作成: システム管理者用のユーザー（通常は「root」以外のユーザー）を作成し、パスワードを設定します。

インストールが完了したら、サーバーを再起動し、インストールメディアを取り外します。

必要なアプリケーションのインストールと設定

Ubuntu Serverの基本的なセットアップが完了したら、必要なアプリケーションをインストールしていきます。

1. システムのアップデート

インストール後は、まずシステムを最新の状態に更新します。

bash
sudo apt update
sudo apt upgrade

2. SSHのインストールと設定

リモートからサーバーにアクセスするために、SSH（Secure Shell）をインストールします。

bash
sudo apt install openssh-server

インストール後、SSHが正常に動作していることを確認します。

bash
sudo systemctl status ssh

必要に応じて、SSHの設定ファイル（/etc/ssh/sshd_config）を編集して、セキュリティ設定を強化します。

3. Webサーバーのインストール（Apache）

次に、WebサーバーとしてApacheをインストールします。

bash
sudo apt install apache2

インストール後、Apacheを起動し、サーバーが正しく動作しているか確認します。

bash
sudo systemctl start apache2
sudo systemctl enable apache2

WebブラウザでサーバーのIPアドレスを入力し、Apacheのデフォルトのウェルカムページが表示されることを確認します。

4. データベースのインストール（MySQL）

Webアプリケーション用にデータベースを設定するため、MySQLをインストールします。

bash
sudo apt install mysql-server

インストール後、MySQLのセキュリティ設定を行います。

bash
sudo mysql_secure_installation

MySQLが正常に動作していることを確認するには、以下のコマンドでログインします。

bash
sudo mysql -u root -p

5. PHPのインストール

Webサーバーとデータベースを組み合わせて動作させるために、PHPをインストールします。

bash
sudo apt install php libapache2-mod-php php-mysql

PHPが正常に動作するか確認するために、/var/www/html ディレクトリ内に info.php ファイルを作成し、PHPの情報ページを表示させます。

bash
echo "" | sudo tee /var/www/html/info.php

Webブラウザで http://サーバーのIPアドレス/info.php を入力して、PHP情報が表示されれば正常です。

6. ファイアウォールの設定

Ubuntu Serverにはufw（Uncomplicated Firewall）という簡単なファイアウォールツールが標準でインストールされています。WebサーバーやSSHへのアクセスを許可する設定を行います。

bash
sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw allow 'Apache Full'

その後、ファイアウォールを有効にします。

bash
sudo ufw enable

7. サーバーのバックアップと監視

サーバーのデータを保護するため、定期的にバックアップを行うことが重要です。rsyncやtarを使用して手動バックアップを行うことができます。また、cronを使用して定期的なバックアップのスケジュールを設定することも可能です。

さらに、サーバーの状態を監視するために、htopやnetstat、nmonなどのツールを使用してリソースの使用状況を確認することができます。

bash
sudo apt install htop

8. セキュリティの強化

セキュリティの観点から、以下の設定を行うことをお勧めします。

  • SSHのパスワード認証を無効にし、鍵認証を使用する
  • 不要なサービスを無効化する
  • 定期的なセキュリティアップデートを設定する
bash
sudo apt install unattended-upgrades

このパッケージをインストールすると、セキュリティアップデートを自動で適用することができます。

まとめ

Ubuntu Serverのインストールと設定は、基本的には非常にシンプルであり、標準的なツールとコマンドを使用することで、さまざまなサービスを構築することができます。この記事で紹介した内容を参考に、サーバーの管理、セキュリティ設定、アプリケーションのインストールを行ってください。

最終更新： 2月 24, 2025
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