Go言語(ゴー言語)は、シンプルで効率的なプログラミング言語で、主に並列処理や分散システムの開発に適しています。Goの開発を始めるために、まずはGo言語のインストールと、Windows上での開発環境の設定が必要です。本記事では、Windows環境でGo言語をインストールし、ローカル開発環境を整えるための手順を詳しく解説します。
1. Go言語のインストール
1.1. Go言語の公式サイトからインストーラーをダウンロード
- まず、Go言語の公式サイト(https://golang.org/dl/)にアクセスします。
- 「Go Downloads」セクションから、Windows向けのインストーラーをダウンロードします。通常、64ビット版(Windows 64-bit)を選択します。
- ダウンロードが完了したら、インストーラーファイル(
go1.x.x.windows-amd64.msi)をダブルクリックして実行します。
1.2. インストールの実行
- インストーラーが起動したら、「Next」をクリックしてインストールを開始します。
- インストール先のディレクトリを選択します。デフォルトで
C:\Goにインストールされるので、そのままで問題ありません。 - 「Next」をクリックし、インストールを続行します。
- インストールが完了したら、「Finish」をクリックしてインストールを終了します。
2. Goのインストールを確認する
Goのインストールが正常に行われたかどうかを確認するために、コマンドプロンプトを使います。
-
コマンドプロンプトを開く
- スタートメニューで「cmd」と検索して、コマンドプロンプトを開きます。
-
Goのバージョン確認
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、インストールされたGoのバージョンを確認します。bashgo version正常にインストールされていれば、次のような出力が表示されます。
bashgo version go1.x.x windows/amd64
3. Goの環境変数の設定
Goをインストールした後、環境変数が自動的に設定されることが一般的ですが、念のため手動で設定する方法も説明します。
3.1. Go環境変数の確認
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システム環境変数を開く
- スタートメニューで「環境変数」と検索し、「システム環境変数の編集」を選択します。
-
環境変数の編集
- 「環境変数」をクリックし、下部の「システム環境変数」セクションで「Path」を選択し、「編集」をクリックします。
-
Goのパスを確認・追加
- 「新規」をクリックし、Goのインストール先ディレクトリ(通常は
C:\Go\bin)を追加します。 - 追加後、「OK」をクリックして変更を保存します。
- 「新規」をクリックし、Goのインストール先ディレクトリ(通常は
3.2. GOPATHの設定
Goでは、GOPATH(Goの作業ディレクトリ)を設定する必要があります。この設定を行うことで、Goのプロジェクトを管理することができます。
-
新しいユーザ変数の作成
- 環境変数のウィンドウで「新規」をクリックし、「変数名」に
GOPATHを、「変数値」にユーザーの作業ディレクトリ(例:C:\Users\<ユーザー名>\go)を設定します。
- 環境変数のウィンドウで「新規」をクリックし、「変数名」に
-
PATHにGOPATHのbinディレクトリを追加
- 「Path」の編集で、
%GOPATH%\binを追加します。
- 「Path」の編集で、
4. Goのエディタを設定
Goのプログラムを書くためには、エディタを設定する必要があります。おすすめのエディタには、Visual Studio Code(VSCode)があります。VSCodeはGo言語に対応した拡張機能を簡単にインストールできるため、非常に便利です。
4.1. Visual Studio Codeのインストール
- Visual Studio Codeの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、インストールします。
4.2. Go拡張機能のインストール
- VSCodeを開き、左側の拡張機能アイコン(四角形のアイコン)をクリックします。
- 検索ボックスに「Go」と入力し、「Go」拡張をインストールします。
- 拡張機能のインストール後、VSCodeはGo用の補完機能やデバッグ機能を提供します。
5. 初めてのGoプログラムを実行
Goが正しくインストールされ、エディタも設定できたら、簡単なGoプログラムを実行してみましょう。
5.1. 新しいGoファイルを作成
-
VSCodeで新しいファイルを作成し、拡張子を
.goにします。例えばhello.goと名前を付けます。 -
以下のコードを入力します。
gopackage main import "fmt" func main() { fmt.Println("Hello, Go!") }
5.2. プログラムを実行
-
VSCodeのターミナル(
Ctrl+Shift+~)を開きます。 -
ターミナルで次のコマンドを入力して、プログラムを実行します。
bashgo run hello.go正常に実行されれば、次のように表示されます。
Hello, Go!
6. まとめ
これで、Windows環境にGo言語をインストールし、ローカルで開発を始める準備が整いました。Goはそのシンプルさと効率性で、多くのシステムやアプリケーションの開発に適した言語です。今後は、Goの標準ライブラリや外部パッケージを活用して、さらに高度なプログラムを開発していけます。
